疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

包丁研ぎ

2007年03月12日 | 雑記
自宅にある何本かの包丁は月に1度のペースで私が研いでいる。
もちろん砥石使って。

包丁を研ぐようになってからもう何年にもなるけれど、始めのうちはせっかく研いでも切れ味が悪いことはしばしばあり、また刃先と柄元で切れ味にばらつきがあったり、見た目が悪かったりと、包丁研ぎは大仕事だった。
今はそこそこ均質に、見た目も悪くない程度の研ぎができるようになっている。

包丁研ぎはおもしろいもので、精神的に苛立っているときなどは思ったような研ぎができない。書家が墨をするような心境で研がないといかんのかなと思う。

先月、父の葬儀で実家へ行ったときに包丁が切れなくなってきたと母親が言っていた。
いつも父親が包丁を研いでいて、実家の包丁は常に切れ味鋭い状態。その父親が入院し亡くなってしまったもんだから、包丁を研いでくれる人がいないという訳。
ならば俺が研いでおくよと言い、包丁を見たらまだ十分切れる状態だった。
まな板に当たりやすい部分の刃だけは切れ味落ちてるな、という程度。
むしろ私がこいつを研いだら逆に切れ味落ちるのは間違いない。そんな事情を母親に伝え、包丁を研ぐのはやめにした。

しっかし、あれだけ美しい研ぎ目でかつ鋭い刃先は真似できないな~。
昨日自宅の包丁を研いで改めて思った。