疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

養殖の鯛

2005年11月13日 | 酒蔵
金曜日、会社の帰りにデパ地下に寄り、閉店間際のセールで半額になった生筋子を買った。
帰宅して軽く焼酎を飲んでから、筋子の身をほぐしてイクラの醤油漬けを造ったのだが、これがなかなか良い筋子で、お湯の中で粒がはらはらと簡単にほぐれるような良い品だった。

翌土曜日、朝のチラシを眺めているとあちこちのスーパーで鯛が安い。七五三のお祝いを見込んでるようだ。
ならば夕食は鯛とイクラの海鮮丼にしようと、スーパーで鯛を買ってきた。
青魚くらいなら自分でなんとかなるが、鯛だと自分では捌けないので店で3枚に下ろしてもらい、頭と中骨は潮汁用に貰って帰る。
鯛というのは淡白な魚のようだが、潮汁にしてみるとけっこう脂が出る。
それでいて、ブリのような臭みはほとんどなくて、ダシがものすごく出てすごく美味い。
鯛は刺身よりもアラを塩味で煮る潮汁がお奨めですね。

いつもなら鯛の刺身は皮を付けたまま皮を湯引きして造るところ、海鮮丼用に皮を剥いでから刺身にした。
ところが養殖の鯛は身が引き締まってなくて、柔らかいものだから身がくずれるんだ。
薄くてもコリコリする鯛刺にはならなかった。もちろん刺身の味は鯛に変わりないけどね。

ところで今までで一番おいしかった鯛は、2年前に関庵亭で食べたやつだった。
店の休業日に常連だけが集まり、築地からその日に仕入れた天然の鯛で鯛づくし料理を堪能したことがある。
鯛だけでいろんな料理ができて、天然の鯛、っていうか本物はうまいんだなー、ってこのとき思った。
てなことを家で鯛の刺身と潮汁で芋焼酎を飲みながら、思い出しちまったなー。
そろそろ関庵亭がなくなって一年になるなあ。