疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

仰天釣りバカ日誌…初日は河口でマルタ釣り

2004年09月15日 | ルアーフィッシング
朝7時に夜行バスが到着し、朝食とシャワーを済ませ、9時半には釣りに出かけた。
向かった先は日本海に注ぐ川の河口。
ここは20年程前までは漁村というイメージがぴったりの町だったが、漁港に隣接した海水浴場が整備され、最近では海岸からそう遠くない場所にキャンプ場やスキー場ができてレジャー地としてのイメージが強くなった。
この地では毎年トライアスロン大会が行われている。

で、この川の河口では30cmほどのマルタと呼ばれる大型のウグイがルアーで簡単に釣れる。
私のルアータックルは全て渓流のトラウト用なので、私のロッドだと30cm超のマルタは無理。
そこで今回、子供からバスロッドを借用してきたのだった。
ところがバス用のリールがどこへ片づけたものか見つからず、バスロッドに合わせたのは#1000のスピニングリール。いささかバランスには欠くがしょうがない。
それでもってラインの調達もままならず、6ポンドは欲しいところ4ポンドのラインを使用。
ルアーは5gのスプーン。

Fさんは毎年1回(今年に限っては3回目)この川へマルタを狙いに来ているので、タックルも揃っているしポイントも十分知っている。
最初のポイントでは何の反応もなく、先行き不安を感じさせるものがあったが、ポイントにはまると、しばらく入れ食い状態になるのを知っているので、ポイントを移動。
するといきなりガボッという感触で大きなマルタがヒット。マルタはグイグイ頭を振るし、つっ走るし、頭から突っ込むので、ゲームフィッシングとしてはかなりおもしろい。
リールは普段渓流で使っているものをそのまま使ったため、ドラグがゆるくジリジリとラインが出ていってしまう。あわててドラグを締め手元まで寄せたものの、1匹目はルアーの結び目で糸切れし、逃がしてしまった。

しばらくはFさんと私でまさに入れ食いの状態が続き、ポイントが荒れて食いが悪くなったところで、再び移動。
ポイントにあたると30cm~40cm前後のマルタが次々とヒットする。
9月の青森とはいえ、まだまだ日中の日射しは強く、海風が涼しく感じる。
思い通りの釣りに満足し、腹が減ってきたところで一旦午前は終了した。

昼食と休憩をとり、約40分後に再開。
真っ昼間という時間帯が悪いのか、あまり反応がよくなくて午前中のように、釣ったマルタからフックをはずすのもまどろっこしい状態にはちょっと遠い。
ポイントを探り、上流へ200m程移動したところでこの日最大のポイントを見つけた。
ルアーをキャストすると、着水して沈む前にガボッとマルタが食いつく。しかもそのマルタは40cmクラスの大型ばかりなのだ。何匹か釣っていると地元の小学生が寄ってくる。
さすがに40cmクラスを続けざまに上げるとラインも痛み、ライン切れが発生する。
小学生が見ている前で寄せたマルタをライン切れで逃がしてしまった。糸切れはこの日2回目。

大型が数釣れするのはいいけれど、キャストしてルアー棒引きで釣れてしまうのでどうにも面白みがない。さらに夏のマルタは臭い。
フックはシングルでバーブレスにしてあるので、リリースするのにそれほど臭いを気にすることはないのだが、少々うんざりしてしまうのは否めない。

Fさんはというと、そんな様子は微塵も感じさせず、この日最大の50cmに届きそうなマルタを上がらん上がらんと言いながらヨイショと上げていた。

浜風が少し冷たく感じてきた頃初日の釣りを終えた。
翌朝は5時起床で本業の渓流だ。