日光白根山頂上にて
身近な友人が癌を宣告された、
ショック!!!
ショックなことこの上ない、
彼女とは月2,3回ほど一緒に山に登る仲だった、
他の一人を加えて3人での山登りは
4,5年ほど続いていた、
さっそく彼女にメールを送った、
夕方電話がかかってきた、
❝心配かけてごめんね❞
が第一声であった、
続けて
やりたいことはやり切ったと思っているので
それほど後悔はない
と気丈なことを言う、
私より2才年下の78才でそんな言葉を吐けるほど
気ままに生きてきたというのだから
立派と言うほかない、
あながち強がりでもない、
うなずける点は多々ある、
山登りを一番の趣味とする彼女は
年88回山に通った年があると言う、
そんなことが出来たのも理解ある家族と
行動を共にする唯一無二の友に恵まれたからだ、
テントを背負って60代の女二人
南アルプスを4拍5日で縦走したと言う話、
加えて男さえ二の足を踏む国内屈指の岩峰
剱岳(つるぎだけ)には3回も登り、
アクセスの困難な東北の山々
朝日連峰や飯豊連峰をも走破している実績は
山男を自認する男たちさえ驚かせる、
しかも二人は山岳会にも所属してもいない
家庭を持つ普通のおばさんである、
挙げればきりがないほどの武勇伝を
知っているだけに彼女がやり切ったと言う
言葉にも頷ける、
今はもう一日でも永く命ながら得て笑いながら
山の話が出来ることを願うばかりである。