西分堂日記

書画を趣味にする私が、感じたこと見聞きしたこと、たまに、自作の書画を掲載できれば、と思います。

ああ、勘違い!!

2011年03月30日 | 臨呉昌碩 
おとといの月曜日は3週間ぶりの書道のお稽古。
ドアを開くと、いつもとは違う空気。
うっ~~~添削していらしゃるのは、代先生。
五〇代前半の日展会友にして優秀な方、物腰柔らかく優しいと評判なのだが、
理路整然とした話しぶりで、容赦なくズバッとポイントを突いてこられる。
有難いと言えば、有難のであるが、
まぁ、がんばったんだから、この辺で適当にやろうという気分の時は、
ちょっと、煙たい。

選書されたのは、最後に書いた墨がたっブリついた方でなく、
少し寂しいかなぁ、と思った方。
第2行目の細めの線が綺麗。
特に「寒」がいい。
4行目の「星斗」の線もいい。
とお褒め頂いた。

「書の美しさは縦長の美で強調されるんです。長いの二八に書いてみなさい」

あ~~~、やっぱり、一番苦手な所を突かれた。

私は右腰を29歳の時に痛め、
初めて水墨画の20号の展覧会作品を書いた10年前にに左膝を痛め、
7年前に自転車で転んで、左足首をくじいた。
無理をすると、どこかが痛む。
床に毛氈をひいて作品を書くと
どこかに無理が行くので、
いつもテーブルに椅子か立ったままの姿勢で書く。
この方が足腰に負担がない。
だたし、テーブルからはみ出す形の紙は墨垂れしてしまう。
展覧会公募サイズは面積が同じで、縦横の長さが異なる4種類の紙があるが、
そのうち2尺X8尺の長尺のものが、
私の使っている90cmX160cmのテーブルでは最も扱いにくいのである。
これが私が2x8を使わない大きな理由である。

代先生にお会いする度に言われていた。
「書の美は縦長の美です。二八に書いてごらんなさい」
私の先生は
「どんな形のの紙でもいい、好きな紙に書いてよろしい」
とおしゃるので、私は代先生の言葉を無視し続けた。
代先生は、語彙を荒立てることもなく、何度でもおしゃる。
「はぁ~~~、机で立って書いているので、
長い紙は収まりきらないので~~~はい」
と、いいわけする私に、
「色んな形の紙に書いてみると、それぞれに感じが変わってくるものですよ。
 二八に書いてごらんなさい」
穏やかに話しぶりだが、執拗に迫ってくる。
「はい・・・」
「一度ためしてごらんなさい。きっとよくなります」

昨日、書室の模様替えをして、8尺(240cm)の長さに机を延長した。
ちょっとグロテスクな机さん。
二八に書きなおしてみた。
これまた、グッと個性的になり、
気に入ってしまった。

う~~~やられた。



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