西分堂日記

書画を趣味にする私が、感じたこと見聞きしたこと、たまに、自作の書画を掲載できれば、と思います。

徐渭

2008年12月13日 | 徐渭について
こう見えて私は気弱(?)で神経質なところもあって、
時々パニックになることがある。

今臨書の課題になっている「呉昌碩」は先生が大好きな書家だけど、
贋作はもちろん、弟子に代作させていたことでも有名な人である。
私が2作目に選んだのが呉昌碩83歳の作品だったため、
77歳で大病で倒れた後の作品として、
しばしば代作が問題とされるため、少し揉めてしまった。
更に、代先生から、章法(文字の配置とバランス)を
変えるようアドバイスを受けたので、パニックになってしまった。
章法を変えるのは、書道2年生のやることでないと、
私は頭から思い込んでいた。
かなり自分なりに苦しんだが、やってみれば出来るもので、
我ながら驚いてしまった。

先日あった社中の忘年会で、
先輩に、
「社中展の締め切りは、12月末でなくて、実質1月半ば」
と、聞いて、少しホッとした。正月休みに楽にやれる

今、ちょっと、遊んでいるのがこの徐渭。
徐謂は若い時は、秀才の名を欲しいままにしたが、
科挙に何度も失敗し、画、詩、書に作品を残したものの、
生前は認められず、不遇な人生を送った人。
呉昌碩の真筆疑いない77歳以前の作品は、
内容も書も怒気が強すぎてあまり好きになれない。
それに比べ、擦れと伸びやかな筆の動きが特徴の徐渭この作品は、
好きである。
徐渭の画も擦れが活かされた、はかない雰囲気の作品が多く、
私の好みである。



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2 コメント

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お礼まで。 (林田明大)
2008-12-20 23:24:26
 私のブログへのコメント、ありがとうございます。
 お返事をと思い、拝見させて頂きましたが、徐謂についての記事には、驚きました。
 私は、寺山旦中先生に数年間ご教授いただいておりましたが、惜しいことに亡くなられましたので、今では書の稽古もやらなくなりました。
 もちろん、せっかくの寺山先生のお志を無にするつもりはありませんので、折を見て書の稽古再開するつもりです。
 これをご縁に、御ブログを拝読させて頂きます。
 お礼方々。
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林田さま (nisibundo)
2009-01-11 18:07:33
お立ち寄り、ありがとうございました。
お返事するのが、遅れました。
何と書いたらいいのか、迷っている内に
日がたちました。すみません。

これは謂わば自主トレで臨書したものですが、
書道のお師匠さんによれば、「徐謂の作品は一作毎に違っていて、出来のいいもの、悪いものの波が大きいので、気をつけなければいけない。これは悪い方で、大きい紙を使っているので、腕力を鍛えるにはイイ程度」と言われました。よく「書家の書く書は詰まらない」と世間一般で言われているようですが、
こいう多少法を外れた書に密かに魅力を感じてしまうのは、私が未熟だからかも知れませんネ。
ちなみに、傳山は「全体的には筆が良く動いていてよい」と評価されました。
原本が間違っている、何箇所か直されました。
難しいです。

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