西分堂日記

書画を趣味にする私が、感じたこと見聞きしたこと、たまに、自作の書画を掲載できれば、と思います。

幽遊四十年 金子土龍書画展(青梅市立美術館)

2011年04月24日 | Weblog
今日は日曜日なのに、いつもどおりに起床し、
仕事をはじめる前に、
市立美術館の市民ギャラリーで展示されている金子土龍さんの書画展に出かけた。

土龍さんとは、青梅上町の「ふきのとう」(カフエ)で知り合になった。
「ふきのとう」はデサート付きのお昼ごはんが650円で食べれるお店で、
私はワォーキングのついでにお茶に寄ったりしている。
年齢不詳、少なくとも私よりは年上、
小柄で痩せていて皺だらけの顔に、ちょこんとめがねが乗っている。
「ふきのとう」では、コーヒー一杯で、
我が家の如く新聞を拡げ、鼻眼鏡で主のように寛いでいる。

若いころは 豊道春海に師事して書を学び、
現在は仏門にあって、書画をたしなみ、年に何度かは
京都や鎌倉のギャラリーで、
グループ展や個展を開いていらっしゃる。


今回の展覧会は、
色紙大の小品が中心で、
ほとんどの作品に彩墨で画が入っている。
とれも、ほのぼのとしてよかった。
中には、包装紙に書いたものもあり、
ご自分で作った額もあり。
「うまく書こう、書こう、とするといやらしくなる」
と言うのが口癖で、
力の抜けたほのぼのとした味わいの字が
画とよくマッチしている。
「字は習ってはいけない」
と土龍さん。
「もう、習ってますよ」
と私。
「習うなら、立派な先生に付かなくてはいけない」
「りっぱな先生か見極めるためには、自ら修行しなければいけない」
と、しばし禅問答のような会話となった。

とはいえ、
土龍さんも若かりしころは、豊道春海に師事し、
必死になって書に励んだ時もあってのこと・・・・・

日常の憂さを忘れ、しばし金子土龍の世界に浸った日曜の朝である。







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