消防本部と情報交換!

 昨日(29日)事務局に、厚木市消防本部救援隊からお二人が、1月11日の遭難者救助の詳細を説明しに来てくれました。

 それによりますと、女性2名の登山者が半僧坊から経ヶ岳に登り、そこで昼食をとり、その後華厳山に行き、高取北尾根に入り、そこからはそれぞれのペースで大沢に下りることにし、先を歩いた1名は無事に大沢に下りましたが、後ろの1名が沢に下りてしまい、身動きが取れなくなり、消防に救援要請となったのだそうです。
 今回救援指令本部は、ゴルフ場のクラブハウスに設置し、車両も用野からではなく、源氏河原を真弓に入りましたので、そこよりも上にある当会は事件にまったく気づかなかったのです。ちなみに、前回は目の前の神奈中上荻野車庫でした。

 会では、前回平成26年12月5日の遭難者救出事件を教訓にして、27年から高取山の登山ルートを変更しました。
 事件までは、大沢の南沢横の獣害防護柵ドア上荻野5-1から杉林に入り、途中、左手の九十九折りの水源の森林づくり作業径路を登り、高取北尾根に出ていましたが、作業径路ができてから年数が経過して、その傷みが激しく、迷いやすいとの判断で、この作業径路は使わず、高取北尾根だけで上り下りできるルートにしました。
 それは、従来の上荻野5-1ドアを右手奥に見て、ゴルフ場のカート道に沿って急坂を登り、その登り切った右手が高取北尾根ですので、直接これに取りつき、そこにある獣害防護柵ドア上荻野5-2から入るルートです。

 事務局には、西山登山情報以外にも、道に迷った方や防護柵から出られなくなった方などから、時々問い合わせの電話が入ります。これらにはその都度適宜アドバイスをしています。
 今回遭難者を見つけるのに時間がかかったようですが、このような場合、12年間毎月西山を歩いている当会の蓄積が役立つものと思われます。そこで、遭難者から消防本部に救助要請があったときは、当方にも一報をくださるようお二人に願いしておきました。
 また、当会は、このたびの事件をよく検証して、次回の西山登山マップづくりや道標の設置に活かします。

 写真は、大沢の南沢です。この沢に沿って作業径路があり、途中華厳尾根に通じる径路と、さらに上流に進み最後は大たるみに通じる二つの径路があります。
 会では径路ができた当初は華厳沢コースとしてどちらも数回歩きましたが、今は損壊が激しく利用していません。
 大たるみに取りつく奥のルートは、高取側から華厳側に沢を渡るところに堰堤があります。おそらくそこが今回の発見場所と思われます。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )