晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

ミサゴを見に行く。

2012年10月08日 | 生き物
朝、タマゴチェックをしたあと、
このままだとまったくダラリとした連休になってしまうので、
頑張って自転車で多摩川に行きました(別に頑張らなくても坂をちょっと下るだけ)。

先日、たまに見に行くブログ「東京・多摩の空と雲」のメイプルリーフさんに、
「この時期、多摩川にミサゴが来る…」とお伺いしたので、そんなものを期待して行きました。

うちからまっすぐ多摩川をめざすと中野島あたりになります。



ぽーんと土手に上がると、さっそく猛禽が見えます!
「おおっ、ホバリングしている!」
双眼鏡で見ると、チョウゲンボウのよう。
河原に急降下してなにか捕っていました。
着いて早々いいもの見ました!!

稲田堤の堰(二ヶ領上河原堰)を見ると、さすがにカワウとサギ類が集結しています。
みんな落ちアユ狙いなんでしょうね。たぶんミサゴもそうなんだと思います。



特に今年は、過去最大のアユの遡上量(*注1)だったといいますから、彼らも大喜びなんでしょう。

*注1 推定で1200万匹。

モズの高鳴きを聞きながらぶらぶらと下ります。



途中、昨冬にケラのはやにえを見続けた鉄条網をチェック。
結局、わたしはひとつのものにこだわるとかなり偏執的に見続ける習性があるんですね。
狂ってます。病気?

登戸で橋を渡って和泉多摩川の堰(二ヶ領用水宿河原堰)へ。



ここでもウとサギ類がいっぱいいます。
ダイサギ、チュウサギ、コサギって…少なくとも中と大がよくわかんないですね。。。



チュウサギ?

魚道の下でウが数匹集まってきました。
なんかシグナルがあるんだと思いますが、スイッチが入るとサギもウもみんな集まってきます。



「エサだ、エサだ-! 魚がいっぱいいるぞ~」
という感じでしょうか?

集まってくると、それがまたスイッチになってどんどん集まってきます。
たとえそれが間違いであっても、気のせいであっても、
群れが群れを呼んできます。

が、最初からなにもなく、とくに魚もいたわけじゃなさそうで、
間違ったシグナルが伝搬していただけのようで、
最後は、川に近づいた親子に驚いて、ドバ-っと逃げていきました。
親子もビックリしてました。

堰の下流で、双眼鏡で足元の流れを見ると、
オイカワの群れやヨシノボリ(たぶん)などのハゼ類に混ざって、カマツカかツチフキかが見えました。
さすがに背びれは見えないので識別ができませんが、砂をポフポフしていました。
かわいいやつらですよね。

ツチフキは、琵琶湖産のコアユといっしょに入ってきたものでしょう。
ほんとうにコアユの放流に伴う生態系の攪乱はどうしようもないですね。
タマゾン川とか言って、観賞魚を放してしまうことを非難する人たちがいますが、
もちろんそれは良くないことですが、コアユの放流はその100万倍(*注2)ぐらい「悪」ですね。
それが未だ続いているということに恐怖すら感じます。
漁協に生物多様性という言葉はないのだと思います。
ま、別亜種とも言われる琵琶湖産のコアユと在来のアユは交雑しないと言いますから、
遺伝子汚染はないようですが…。

*注2
平成24年のアユの放流量は3280キロ(奥多摩漁協)。最近の稚鮎のサイズは7~10グラムといいますから約41万匹です。
このうち琵琶湖産は1120キロ、14万匹(8グラム換算)。その他は東北から来てますね。
川崎河川漁業協同組合は80キロ。どこ産かは不明。6~7グラムの稚魚とあったので約13万匹ですね。
ほかにも多摩川の漁協は上から下までいろいろあって追うのが面倒なので、こんなところで。。。



堰からもうちょっとだらだら下って、適当に引きあげます。
終わりかけのヒガンバナがきれいでした。



再び堰に戻って、なんかいないかと思って双眼鏡をのぞいているとカモの群れに気づきました。6羽ぐらい。
カルガモじゃない。。。んん? もうカモって来るの?
遠くてよく見えないけど地味系(?)なカモ。。。なんだろう?

と、遠くの空に猛禽が。

またトビ?と思ったものの念のため双眼鏡で追うと、なんと体が白い。



きた~! ミサゴ~!!
ほんとにいるんですね。メイプルリーフさんに感謝です。
なんかヨタヨタ、バサバサと上流に飛んでいきました。

登戸の橋の上では、まだいるんだとコアジサシの飛翔を延々と堪能し、
続いて神州の華にしけ込んで、生ビールのミニと北京風焼きそばをいただき、
本屋で『考える人 特集:歩く』を購入し、DVDを一枚借りて、帰宅……する前に、
インターバル撮影中のカメラを見に行って、ええと、家に帰って洗濯をしました。

いい休日でした。まだ3時だけど。。。




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