西京極 紫の館

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ゲゲゲの女房  監督/鈴木 卓爾

2010年12月13日 23時48分29秒 | 西京極シネマ
【出演】
 吹石 一恵
 宮藤 官九郎

【ストーリー】
お見合いからたった5日で、漫画家の水木しげると結婚した布枝。故郷の出雲・安来から、知り合いもいない東京の調布に嫁いでくるが、結婚前の話と違い家計は火の車。極貧の新婚生活に最初は不満を募らせていた布枝だが、だんだんと夫婦の心が通い始め、漫画のアシスタントも務めるようになる。戦争で片腕を失くした不自由な体をものともせず、熱心に漫画を描き続けるしげるの姿を見て、いずれ彼が成功する事を信じるようになる。

【西京極の評価】
始めから終わりまでコミカルなシーンや人情話的なものは一切無い。NHKの連続テレビ小説がアニメ版「ゲゲゲの鬼太郎」だとすれば、本作はさしずめ貸本漫画「墓場の鬼太郎」。まったく別物。印象的だったのは妖怪漫画を描き続ける夫を目を見開いて、奇異な存在として見つめる吹石一恵の表情。普通人から観ればまさに“妖怪的”に思えて当然だろうし、その意味ではクドカンはまさに適役。あまりの極貧でクドカン水木が「マンガ家を辞めようか」と言い出した時、吹石が初めて怒る。「妖怪は妖怪であるから意味がある!妖怪が人間になって何の存在価値がある?」そんなメッセージなのではあるまいか?これはこれでアリな作品だと思う。

【総合評価】 ☆☆☆★★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆★★★
 演出    ☆☆☆☆★
 映像    ☆☆☆★★
 音響    ☆☆☆★★

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6 コメント

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TVと映画と原作と (クマネズミ)
2011-02-28 06:47:28
お早うございます。
この映画については、なかなかヨクできている作品ではないかというブログ記事を書いたところ、NHKの連続TV小説の続きを期待している人が多かったせいか、散々叩かれてしまいました。
そういう点から、西京極さんが、連続TV小説とこの映画とは「まったく別物」であり、「これはこれでアリな作品」とされているのをみて、嬉しくなりました。
特に、「「妖怪は妖怪であるから意味がある!妖怪が人間になって何の存在価値がある?」そんなメッセージなのでは」とのご指摘は、素晴らしいと思います。
なお、お暇がありましたら、ブログ「京の昼寝」の昨年12月14日記事のコメント欄に書き込みました当方のコメントをご覧になっていただければ幸いです。
クマネズミさんへ (西京極 紫)
2011-02-28 22:24:27
コメント&TBありがとうございました。
TB返しておきました。

僕はNHKの連ドラも楽しんで観ていましたが、
クマネズミさんの批評にもあります通り、
この映画とはテーマがまったく違うと思います。
この映画の企画はNHKより先にあったそうですし。
公開の時期が良かったのか悪かったのか…
ゲゲゲの女房 (ひろ)
2011-05-05 16:57:20
吹石とクドカンの絶妙の組み合わせ
ひろサンへ (西京極 紫)
2011-05-05 21:58:41
NHKの連ドラは美男美女で出来過ぎ感あったかもしれませんね。
クドカンにせよ、吹石一恵にせよ、容貌にアンバランスがあって、現実的でした。
ただ演出はかなりアングラっぽくて一般向けではなかったかもです。
TBありがとうございます^^ (そよ)
2011-05-18 10:58:16
何ともイマイチな感じの映画でした
・・・ なんだけどクドカンは好きです
見た目良くないけど変わり者だけど(笑)

漫画描いてるシーンで
「何でこんな(暗い)妖怪マンガ描いてるんだろー?」ってホンキで思ってました
不気味すぎます、水木さん^^ ;
そよサンへ (西京極 紫)
2011-05-18 21:20:11
コメントありがとうございます。
そうですか…イマイチでしたか。
まぁ万人受けはしない内容ではありましたね。
クドカンと吹石一恵の組み合わせは悪くないと思いましたが…

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