西京極 紫の館

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野火  監督/塚本 晋也

2015年08月27日 23時52分24秒 | 西京極シネマ
【出演】
 塚本 晋也
 リリー・フランキー
 中村 達也
 森 優作

【ストーリー】
日本軍の敗戦が濃厚になってきた、第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。一等兵の田村は、結核を発症したために部隊を追われて野戦病院へと送られる。だが、病院は無数の負傷兵を抱えている上に食料も足りない状況で、そこからも追い出されてしまう羽目に。今さら部隊に戻ることもできなくなった田村は、行くあてもなく島をさまよう。照りつける太陽、そして空腹と孤独によって精神と肉体を衰弱させていく田村だったが…

【西京極の評価】
本土では『日本のいちばん長い日』の通り軍部のお偉いさん達がどうやって綺麗に死のうかと考えていた頃、戦地では末端の兵士達がただただ生きようと足掻いていた訳で…この温度差が戦争と云うものの実態であり怖さなのだと思います。塚本監督の作品を観たのは『鉄男』以来ですが、はっきりいってこの監督の表現する死体や血飛沫にはリアリティは感じません。ですがこの監督の作品に登場する演者たちはいつも眼が異様にギラつき、狂気が宿っています。激戦地で極限状態にある兵士を描くこの作品にはある意味うってつけの監督さんだったと言えるでしょう。生きたいと願う者が死なねばならない  それが戦争。「戦争に行きたくないというのは利己主義だ」と云ったゆとり議員さん、この映画を観てもそんな事言える?

【総合評価】 ☆☆☆★★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆★★★
 演出/演技 ☆☆☆☆☆
 映像/特撮 ☆☆☆★★
 音楽/音響 ☆☆☆☆★

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