西京極 紫の館

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ヴァンパイア  監督/岩井俊二

2012年10月19日 22時36分28秒 | 西京極シネマ
【出演】
 ケヴィン・ゼガーズ
 ケイシャ・キャッスル・ヒューズ
 蒼井 優

【ストーリー】
若い女性“ゼリーフィッシュ”が自殺サイトで知り合った男“プルート”に人生最期の瞬間を委ね、血を抜き取られる。密かに血の提供者を求めてさまようプルートことサイモンは高校の生物教師で、自殺願望を抱く教え子のミナには「死んではいけない」と諭す一面もあった。家に帰ればアルツハイマーの母と2人暮らし。ある誤解がきっかけで警官と親しくなり、その妹ローラが彼らの静かな生活に闖入し、サイモンは苛立つ。

【西京極の評価】
言うまでもありませんが、この映画、所謂ホラーではありません。愛に飢えた青年が、愛を見つけるまでのロードムービーです。この映画の主人公・サイモンは自らを“ヴァンパイア”と称し、自殺願望を持つ女性を殺し、血を抜き取り、それを飲もうとします。しかし飲んだ血を吐き出してしまう。この映画の中では血液は“愛情”のメタファであり、自殺願望を抱いた者の血は自分に向けられた愛ではなく、道端に捨てられた愛ですから、主人公の心がそれを拒絶したのでしょう。やがて劇中で出会う“レディバード”と名乗る女性と心を通わせるうちに、本当の愛を感じ、満たされたサイモンは蒼井優演じるミナに自らの血を輸血する(=愛を分け与える)様になります。サイモンが“ヴァンパイア”から“人間”に変わった時、既に彼の人生の破滅の時が迫っていた…このあたりの展開は、岩井ワールドです。

【総合評価】 ☆☆☆★★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆★★
 演出/演技 ☆☆☆★★
 映像    ☆☆☆☆★
 音楽/音響 ☆☆☆☆★

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