西京極 紫の館

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残像に口紅を  筒井康隆/著  中央公論新社

2021年12月02日 23時05分31秒 | 西京極の本棚
【紹介文】
「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。世界からひとつ、またひとつと、ことばが消えてゆく。愛するものを失うことは、とても哀しい…。言語が消滅するなかで、執筆し、飲食し、講演し、交情する小説家を描き、その後の著者自身の断筆状況を予感させる、究極の実験的長篇小説。

【総合評価】 ☆☆☆★★(満点は☆5つ)
 ドラマ性 ☆☆★★★
  独創性 ☆☆☆☆☆
 読み易さ ☆☆☆★★

【西京極の読後感想】
章毎に音(というか文字?)を減らしていきながら自叙伝を紡いでいく筒井康隆らしい実験小説。試みとしては大変面白いし、それを実現するのは並大抵の苦労ではなかっただろうとは思うのだが…お話として面白いかというと、それほどではない。どこまでいっても日常なのでドラマチックな事はほとんど起こらないのだ。唯一非現実的な出来事といえば著者のアバター的主人公と若き人妻との情事くらい。終盤になると使える文字が減って、当然ではあるがギリギリ文章になっているレベルに。そうなると面白いとか言ってられないよな~。

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2 コメント

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Unknown (mobilis-in-mobili)
2021-12-03 22:14:54
最近のCMで『そこに愛はあるんか?』→『「あい」が無かったら「あ行」は「う」と「え」と「お」しかなくなるんやで❗』というのを聞いて、思わずこの小説のことを思いだしました。
mobilis-in-mobiliさんへ (西京極 紫)
2021-12-04 17:36:03
コメントありがとうございます。

>最近のCMで『そこに愛はあるんか?』→『「あい」が無かったら「あ行」は「う」と「え」と「お」しかなくなるんやで❗』

それって某サラ金会社のCMですか?
僕はまだ観てないですね~。
たしかにそれってまさにこの『残像に口紅を』ですね。

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