西京極 紫の館

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ベルサイユのばら  監督 / 吉村愛

2025年02月03日 16時05分30秒 | 西京極シネマ
【声の出演】
 沢城 みゆき(オスカル・ド・ジャルジュ)
 平野 綾  (マリー・アントワネット)
 豊永 利行 (アンドレ・グランディエ)
 加藤 和樹 (ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン)
 黒木 瞳  (ナレーション)

【ストーリー】
18世紀のフランス  隣国オーストリアから嫁いできた王妃マリー・アントワネットは、男装の麗人オスカル、容姿端麗で知性的なスウェーデンの伯爵フェルゼンと運命的な出会いをする。やがて時代はフランス革命に突入。民衆の不満は高まり王制打倒へと向かい、アントワネットやオスカルたちもその激動の波に飲み込まれてゆく。

【西京極の評価】
宝塚歌劇団による舞台化・TVアニメ化もされた池田理代子の大ヒット漫画の劇場アニメ化。なぜ今『ベルばら』なのかは解らないが、2時間弱の上映時間でこの大河ストーリーを描き切るには無理がある。ロザリーやデュバリー夫人のエピソードをごっそりカット。端折ったエピソードをミュージカルで誤魔化し、さらにラストのアントワネットやフェルゼンの最期をテロップだけで処理するのはあまりにも乱暴だ。劇場に足を運ぶ観客はみんな『ベルばら』のストーリーは知ってるでしょと決めつけた様な作りは間違ってる。アニメとしての色使いは艶やかで美しくはあるが、演出や動き自体はかなり古臭い。MAPPAならもっとやれたはず。これなら出崎演出のTVシリーズの方が数段上だと思います。

【総合評価】 ☆☆★★★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆★★★
 演出/演技 ☆☆★★★
 映像    ☆☆★★★
 音楽/音響 ☆☆★★★

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今年もよろしくお願いいたします (HARUKI)
2025-02-04 17:37:18
シーズン始まってからご挨拶と思っていたのですが(笑)。

実は、脚本を書いているのが「会っても絶対仕事の話はしない」40年来のとても仲の良いお友達なんです。
西京極さんの評を読んで、「なんでこんな構成にしたの?」と聞きたくなってしまいました(爆)。
ベルばらの宣伝プロモーションがすごくて、周囲の女性は「見に行く!」と結構言っています。

宿泊代が高騰しているので、京都遠征は日帰りしようかなぁと思っています。

本年もよろしくお願い致します。
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おおっ、脚本家さんお知り合いでしたか! (西京極 紫)
2025-02-04 20:20:39
HARUKIさん、コメントありがとうございます。
そうですか、『ベルばら』脚本家さんがお知り合いだったとは、失礼致しました。

結構な酷評をしてしまいましたが、僕自身は原作漫画ももちろん読んでいますし、ストーリーは今でも頭の中にしっかり入ってます。なので、涙腺が崩壊しそうになるシーンはいっぱいあったのです。でもそれは僕が映画では語られなかった(あるいはミュージカルの歌詞で語られた)情報を脳内補完しているせいで、果たしてそれらの知見のない観客には理解出来るのだろうかという点が気になったのも事実。

まぁ映画製作において色々な制約や苦労はあったのだろうとは思いますが、そこは観客にとってみればアウトプットしか評価の対象になりませんからね~。クリエイターってのは大変な仕事ですよね。ご苦労様です。

京都遠征の際は事前にご一報下さいませ~。
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