こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

米価下落に農家悲鳴「作るほど赤字」 担い手育成に暗雲

2014年10月29日 15時12分30秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「米価下落に農家悲鳴「作るほど赤字」 担い手育成に暗雲 (2014/10/29)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
米価下落に生産現場が危機感を強めている。
コスト削減努力を重ねているにもかかわらず、再生産価格を割り込む事態だからだ。
厳しい中山間地域で、特別栽培米の生産に取り組む福岡県のJAふくおか嘉穂管内の農家からは「作って赤字では生活の保障がない」と切実な声が上がっている。

「米農家は、もう立っていられない」。
飯塚市の認定農業者・木附一士さん(86)は、悲痛な表情を浮かべた。
JA特別栽培米部会長を務め、今年は県認証米などの「元気つくし」を4ヘクタールを作付けした。
10アール当たり収量は約480キロと平年並みを確保できる見通しだ。
しかし、米価下落の影響で、粗収入は約60万円減収になるという。

中山間地に位置するため、田んぼ1枚の面積は小さい。
土壌改良を重視し、良質・多収量の特別栽培米作りに励む木附さんは「土壌改良などのコスト増を考えると、生活に余裕はない」と嘆く。

米価下落は、伸び悩む米の消費に13年産の大量の繰越在庫が追い打ちを掛けているからだ。
実際に14年産米の福岡「夢つくし」60キロ当たりの相対販売基準価格は、前年産比2000円安の1万4000円。
他の銘柄も前年を下回っている。

中山間地だけに小規模農家が多く、認定農業者は少ない。
収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)への加入率も低く、米の直接支払交付金の半減が重なり、収入減は避けられない。
円安による肥料高騰や消費税増税で、コストは増すばかりだ。

JAは集落営農組織づくりや法人化を進めて担い手の育成を急ぐ。
しかし、娘の夫が就農への意欲をみせているという木附さんも「この米価じゃ継がせるわけにいかない」と本音を漏らす。

JA営業部の新開啓二部長は「特栽米などの産地づくりを進めてきたが、生産者の気力が持つか心配だ。販売面で支えていかなくてはならない」と気を引き締める。
というもの。

正直言って、現実はもっと厳しい。
このままの状態では、来年田植えが危ない。
しかし、打開策なんてない。
安い米を作ればよいと言っても、原価というものは当たり前にある。
それを下回って農業することほど、愚かなことは無い。

さて、どうしたら良いのか。
産地自らが、全てリセットしてやり直すしかないだろうな。

時既に遅しという感じは有るけど・・・

それでも、何もしないよりはマシだろう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 米緊急アンケート 小売り安... | トップ | 食品表示法・新ルール策定へ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿