仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

渥美清さんの俳句

2018年07月20日 | 浄土真宗とは?
仏教伝道教会から施本にどうぞと『みちしるべ 正しい念い』が送られてきました。執筆者は日蓮宗の中島教之氏です。その中に、渥美清さんのことが書かれていました。転載します。

映画『男はつらいよ』は二十七年間に四十八作というギネスにも登録されている名シリーズでした。主人公のフーテンの寅さんを演じたのはご存知の渥美清さんでした。独特の繊細さと神経質なまでのストイックな感性の持ち主であった渥美さんは、その私生活を見せないことで知られていましたが、唯一といっていい趣味が俳句で、「風天」の号で俳句を作り、句を通して祟顔を垣問見せるのでした。こんな句があります。

  蛍消え髪の匂いのなかに居る

夏の夜、毋親にねだって蛍狩りに行ったのでしょうか。夢中で蛍を追いかけていたときはちっとも気づかなかったのですが、蛍が一つ消え、二つ消えして、辺りがまた夜の闇に包まれたとき、そこはかとなくただよう母の髪の匂いに気がついたというのです。蛍を追うことに夢中になっているわが子を気遣い母親はずっと見守っていてくれたのでした。(以上)

優しくて率直な歌です。
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