『絶対、人に話したくなる「時間」の雑学』(久我勝利著・PHP文庫)に、心理的時間の様々が掲載されていました。まずなぜ心理的時間と実際の時間が異るのか。次のようにあります。
心理的時間の研究者、松田文子教授によると、楽しいときに時間が速く経つのは、時間の経過に注意が向いていないせいだといいます。
前項でも述べたように、何度も時計を見て、時間を意識すればするほど時の経つのが遅く感じられます。反対に、まさしく、楽しさに時を忘れているときは、時間の経つのが速く感じられるのです。たしかに、楽しいとき、忙しいときは、ヒマなときに比べて、時計を見る頻度が少なくなります。
人は、同時に2つ以上のことに注意を向けるのはむずかしいものです。楽しいときには、おしゃべりなどに夢中になって、時間のほうには注意が向かなくなってしまうのです。
また、人間の感情も、心理的な時間に影響を与えます。
楽しがっかり、愉快な時間は短く感じられるのに、つまらなかったり、不快な時間は長く感じられる傾向があります。別の項で説明するように、恐怖の感情も時間を長く感じさせる原因となります。(以上)
恐怖心は、なぜ時間を引き伸ばすのかです。
交通事故などに遭った場合、まるで時間がスローモーションのようにゆっくりと流れるのを感じた、という体験談をよく聞きます。
たとえば、自分の乗っているバイクが前の車に追突し、自分の体が弧を描くように前方に投げ出されるのが、まるで時が止まったかのようにゆっくりとゆっくりと感じられたというのです。
交通事故のような非常事態に陥ったとき、なぜ、人には時間がゆっくり過ぎていくように感じられるのでしょうか?
いちばん有力なのは“恐怖心”が時回を引き伸ばすのだという説です。
たとえば、虫のクモが大嫌いな大に、クモをじっと見てもらうという実験をした研究グループがあります。
この実験ではクモが嫌いな人と、そうでない人に45秒間クモを見てもらい、あとでどれくらいの時間クモを見ていたかを尋ねると、クモの嫌いな人のほうが実際の時間よりも長く感じたことがわかりました。
また、脳神経学者のアントニオ・R・ダマシオは、前向きな気持ちのときには、時間の経つのが速く感じられ、不快な気持ちのときは、時間の経つのがゆっくり感じられることを発見しました。 こ
どうやら恐怖心が時間をゆっくり感じさせるのは、事実のようです。(以上)
なぜ年をとると時の進みが早く感じられるかです。
子どものときの1年も、年をとってからの1年も同じ長さです。1年365日、老いも若きも同じ時間が与えられています。つまり、時間の長さはだれにも公平です。年をとったからといって、短い時間しか与えられないということはないのです。
それなのに、なぜ1年の長さが短く感じられるようになるのか? それにはいくつかの理由が考えられています。
時間がスカスカになっている
その理由の1つは、年をとると、どうしても毎日が単調な繰り返しになることです。
多くの人は、朝起きて朝食をとり、いつもと同じように慣れた仕事をする。そして、家に帰って夕食をとり、就寝時間を迎える。くる日もくる日も同じルーティンワークの繰り返しです。
そのために、毎日のなかで、これはと思えるような記憶が残らない。新入社員だったころの、しんどくても刺激的な日々は、どこかにいってしまいます。毎日が漫然と過ぎていく。たしかに1日は長く感じられるのだけれど、記憶が残らないのです。
前項でも述べましたが、時間の長さと、印象に残るような記憶の量は関係しています。
子どものときは、毎日、新しい体験や発見に満ちあふれています。小学校に入学すれば、新しい友だちができる。授業の1つ1つが初めて目にし、耳にすることだらけです。
放課後になれば新しい遊びを覚え、いくつも新しい休験をします。同じ時間でも、子どものほうが。濃密な時間”を送っているわけです。つまり、中身がぎっしり詰まった1年なので長く感じる。(以上)
松田文子氏が、時間と心理の関係性のスペシャリストのようです。
心理的時間の研究者、松田文子教授によると、楽しいときに時間が速く経つのは、時間の経過に注意が向いていないせいだといいます。
前項でも述べたように、何度も時計を見て、時間を意識すればするほど時の経つのが遅く感じられます。反対に、まさしく、楽しさに時を忘れているときは、時間の経つのが速く感じられるのです。たしかに、楽しいとき、忙しいときは、ヒマなときに比べて、時計を見る頻度が少なくなります。
人は、同時に2つ以上のことに注意を向けるのはむずかしいものです。楽しいときには、おしゃべりなどに夢中になって、時間のほうには注意が向かなくなってしまうのです。
また、人間の感情も、心理的な時間に影響を与えます。
楽しがっかり、愉快な時間は短く感じられるのに、つまらなかったり、不快な時間は長く感じられる傾向があります。別の項で説明するように、恐怖の感情も時間を長く感じさせる原因となります。(以上)
恐怖心は、なぜ時間を引き伸ばすのかです。
交通事故などに遭った場合、まるで時間がスローモーションのようにゆっくりと流れるのを感じた、という体験談をよく聞きます。
たとえば、自分の乗っているバイクが前の車に追突し、自分の体が弧を描くように前方に投げ出されるのが、まるで時が止まったかのようにゆっくりとゆっくりと感じられたというのです。
交通事故のような非常事態に陥ったとき、なぜ、人には時間がゆっくり過ぎていくように感じられるのでしょうか?
いちばん有力なのは“恐怖心”が時回を引き伸ばすのだという説です。
たとえば、虫のクモが大嫌いな大に、クモをじっと見てもらうという実験をした研究グループがあります。
この実験ではクモが嫌いな人と、そうでない人に45秒間クモを見てもらい、あとでどれくらいの時間クモを見ていたかを尋ねると、クモの嫌いな人のほうが実際の時間よりも長く感じたことがわかりました。
また、脳神経学者のアントニオ・R・ダマシオは、前向きな気持ちのときには、時間の経つのが速く感じられ、不快な気持ちのときは、時間の経つのがゆっくり感じられることを発見しました。 こ
どうやら恐怖心が時間をゆっくり感じさせるのは、事実のようです。(以上)
なぜ年をとると時の進みが早く感じられるかです。
子どものときの1年も、年をとってからの1年も同じ長さです。1年365日、老いも若きも同じ時間が与えられています。つまり、時間の長さはだれにも公平です。年をとったからといって、短い時間しか与えられないということはないのです。
それなのに、なぜ1年の長さが短く感じられるようになるのか? それにはいくつかの理由が考えられています。
時間がスカスカになっている
その理由の1つは、年をとると、どうしても毎日が単調な繰り返しになることです。
多くの人は、朝起きて朝食をとり、いつもと同じように慣れた仕事をする。そして、家に帰って夕食をとり、就寝時間を迎える。くる日もくる日も同じルーティンワークの繰り返しです。
そのために、毎日のなかで、これはと思えるような記憶が残らない。新入社員だったころの、しんどくても刺激的な日々は、どこかにいってしまいます。毎日が漫然と過ぎていく。たしかに1日は長く感じられるのだけれど、記憶が残らないのです。
前項でも述べましたが、時間の長さと、印象に残るような記憶の量は関係しています。
子どものときは、毎日、新しい体験や発見に満ちあふれています。小学校に入学すれば、新しい友だちができる。授業の1つ1つが初めて目にし、耳にすることだらけです。
放課後になれば新しい遊びを覚え、いくつも新しい休験をします。同じ時間でも、子どものほうが。濃密な時間”を送っているわけです。つまり、中身がぎっしり詰まった1年なので長く感じる。(以上)
松田文子氏が、時間と心理の関係性のスペシャリストのようです。