仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

搬送式納骨堂②

2018年05月05日 | セレモニー
『サピオ』2018.5.6号に「墓と葬式の危ない話」が特集され「築地本願寺まで参入。納骨堂ブーム」が掲載されていました。

その記事の中に本願寺派應慶寺(渋谷区、樹谷淳昌住職)が経営する搬送式納骨堂が紹介されていました。次のようにあります。(以下転載)

そんなハイテク技術を駆使した仕組みは既存の自動搬送式の納骨堂と同じだが、ここ目黒御廟には抜きん出た特徴がある。「特に都心部では広さを確保しづらいため、他社の自動搬送式の納骨堂は高層ですが、当館の敷地面積は都内最大の2047㎡、3階建て。贅沢な造りです。お墓も都内最大級の9500基を誇っています」と、販売を担当する株式会社目黒御廟販売所長の永田一芳さんは胸を張る。
 参拝室は38箇所を数える。販売価格は、天井高や調度の違いにより、79万円、106万円、130万円の3種類で、いずれも年間護持会費(管理料)が1万5000円。すでに350基が販売済みだ。
 「安価なタイプから売れると目算していましたが、意外にも、最多販売は130万円のタイプです。想定外のことが起きています」(永田さん)
 こういった建物の建設につきものの近隣の反対運動がまったく起きなかったのも想定外だった。事前説明会には、近隣のマンションの管理人や町内会長らが来ただけ。それも「緊急時の避難場所にしてもらえないか」との打診だったのだという。そこまで受け入れられたのは、自動搬送式の納骨堂がもう世に認知されている証なのだろうか。運営は、浄土真宗本願寺派の應慶寺(本院、渋谷区)。樹谷淳昌住職が言う。
 「本院の経営は順調ですが、いずれ寺離れの時代が来ることは免れないため、先手を打ちました。郊外の霊園では、利用者が寺への帰属意識を持てませんが、管内で必ずスタッフと顔を合わせ、僧侶も常駐するこの形式なら葬式や法要ご依頼にもつながります」
 館内に300人規模までの葬式が可能な荘厳な本堂や、人数に合わせて対応できる法要室も設けた。ハイグレードな土地柄と施設を武器に、9500もの基数で、スケールメリットを図っていこうとしている。(以上)

記事の中では葬送ジャーナリストの塚本優さんのコメントも掲載されていました。いわく「一世帯か二世帯で十分という“核家族化”と“郊外の一戸建て”から“マンションへ”。住宅や家族を取り巻いていきた現象が、お墓にも波及したのです。実際の施設は玉石混交ですが」」とありました。
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