真説・弥勒浄土      

道すなわち真理の奇蹟

第一章 天道の淵源 (三)七神仏治世から三仏収円に至るまで

2023-09-11 19:36:10 | 天道の淵源

(三)七神仏治世から三仏収円に至るまで

老〇様は、太古元会の時、すなわち、子の会に天を開き、丑の会に地を開いて天地を創造されました。

宇宙混沌として清濁の判別がつかない時、清気の分子は軽く上昇して気天となり、濁気の分子は重く下降して凝結して地となりました。

濁塵の柔らかなところが平野となり、凸凹の所が海に変わり、ここに木火土金水の五行の適合を得て四時が運行され、万有の繁茂を見るに至りました。

そこで老〇様は寅の会に九十六億の原始霊を逐次に世に降ろされ、世界を治めさせ、禹(う)・辰・巳・午・未と約三万八千年の長期にわたって七神仏を遣わして天盤を統掌させました。

歴史では伏羲氏から始まっていますが、伏羲氏の前に七神仏が各々天命によって、その時代の凡(あら)ゆる神事・人事の守護神となっていた訳であります。

七神仏の遺跡は、今の山西省大同府汾陽孝義県大相寺内の馬営村に遺っていて考証することができます。

伏羲氏は七神仏の後を受け継いで八卦を完成し、八節二十四気の経緯を理定しはじめて乾坤坎離(けんこんかんり)の宇宙の定義を明らかにされました。

天地創造の妙を究めて後世に遺したので、その功績によって、代理仏となり5百年間の天盤を統べられました。

第一代は赤愛仏(せきあいぶつ)と申し、南方に居し、六千年間治世されました。

第二代は生育子(せいいくし)と申し、北方に居し、四千八百年間治世されました。

第三代は甲三春(こうさんしゅん)と申し、東方に居し、三千七百二十年間治世されました。

第四代は酉長庚(ゆうちょうこう)と申し、西方に居し、七千八十年間治世されました。

第五代は空谷神(くうこくしん)と申し、西北方に居し、五千二百八十年間治世されました。

第六代は竜野氏(りゅうやし)と申し、東南方に居し、五千五百十六年間治世されました。

第七代は継天仏(けいてんぶつ)と申し、東北方に居し、五千八百年間治世されました。

伏羲氏はちょうど西南に居し、天の時と地の運の適合した利を得、英邁なる霊気を充分に馳駆しして不易の理を確立されました。

この功徳が実って人皇、最初の天盤を統掌されましたが、七神仏治世・三仏収円の中の三仏は燃灯仏(ねんとうぶつ)・釈迦仏(しゃかぶつ)・弥勒仏(みろくぶつ)となっていますので伏羲氏は代理仏として天道史に飾られました。

伏羲氏についで神農氏(しんのうし)が道脈を継ぎ、それから黄帝・堯帝・舜帝・禹帝に続きました。

この間は禅譲時代で天命ある王位は自分の子孫に伝えず、聖徳の高い人に引き継がれました。禹帝から夏朝の朝代になり、十四世・十七王・四百三十九年間続き、商(殷)の時代は湯帝から十七世・三十王、六百四十三年間続きました。

ところが文王・武王・周公の時に至り道脈の伝統は聖人賢者に移伝されました。

夏朝・殷朝・周朝の三代以上を「道は君王に在る時代」と称しています。

聖人で天命を最初に拝受されたのが老子様です。

孔子様は礼を老耽(ろうたん)に問い、すなわち老子様から口授心印を授けられ、後継者となり弟子三千名をもたれ、その中から七十二名の賢人を選び、さらに十名の哲人を厳選して天命を曽子様に授けられました。

「参(しん)よ。吾が道は一をこれを以て貫く。」という詞は、この意味を示されています。曽子様は子思様に伝え、子思様は孟子様に伝えられましたが、孟子様の時、運に応じて真伝が中断し、遥か天竺に動脈が移ってゆきました。

そして「儒門は以後恐らく孔子様の道を得ることは困難であろう。」と言われました。

その後、儒門には数多くの賢者・学識者が輩出し、なお一層の道義が宣揚されましたが、天運に遇(めぐ)りあえず、道脈は西方へと流伝して去きました。

印度(インド)では、釈尊が天命を接受して、さらに大弟子迦葉尊者(かようそんじゃ)に伝えられました。それは次の経典が明確に証明しています。

「吾に正法眼蔵(しょうほうげんぞう)あり、涅槃の妙心・実相非相・微妙法門・教外別伝・不立文字・以心伝心・迦葉に付嘱す。」当時、聴法者の四衆は意味がわからず独り迦葉尊者のみが釈尊の華を手で拈(締め:ひねる)されたのに微笑みで答えて、天道の法灯を受け継いだわけであります。

一般的の言教のほかに正法の秘密蔵が以心伝心的に単伝独授されてきました。

迦葉尊者は阿難尊者に伝え、次に商那阿修尊者(しょうなあしゅうそんじゃ)が受け、次に商那阿修から二十八代まで独授のまま受け継がれました。

祖師の尊名(敬称を略します)を順に列記しますと、商那阿修・優婆麴多(うばきくた)・提多迦(だいだつか)・彌遮迦(みしゃか)・婆須密(ばすみつ)・仏陀難提(ぶつだなんだい)・伏駄密多(ふくだみつだ)・脇(きょう)・富那夜奢(ふなやしゃ)・馬鳴(めみょう)・迦毘摩羅(かびまら)・竜樹(りゅうじゅ)・迦那提婆(かなだいば)・羅睺羅多(らごらた)・僧迦難提(そかなんだい)・迦耶舎多(かやしゃた)・鳩摩羅多(くまらた)・闍夜多(じゃやた)・婆修盤頭(ばすばんず)・摩拏羅(まぬら)・鶴勒那(かくろくな)・師子(しし)・婆舎斯多(ばしゃすた)・不如密多(ふにょみつた)・般若多羅(はんにゃたら)から菩提達摩(ぼだいだるま)となりました。

大師の時、また時運に応じ、天命を排して東、震旦(しんたん:中国)に渡ってまいりました。いわゆる「老水潮に還る」とはこのことで釈尊から二十八代、実に長い年月でありました。

天命ある心法を伝授する時はすべて不立文字で経典は使用されません。

文字に現れた法はすでに実体から離れている故に不立文字の法を心法と言っています。

今の宗教は衣鉢(えはつ)をもって継いでいますが、これは像法・末法の末流になって形式的に流れたのであります。

正法は以心伝心であり、明師の面授が必要で経典・聖書に超越の法を捜しても労が多いだけであります。

達摩大師が中国に入ってから依然一脈相伝し、神光二祖に伝え、達摩初祖・神光二祖となり、以後、僧璨三祖(そうさんさんそ)・道信四祖(どうしんよんそ)・弘忍五祖(ぐにんごそ)・慧能六祖(えのうろくそ)になって衣鉢また失い禅宗は中断しました。

慧能六祖

しかしその実道統は再び俗家に移りました

六祖が亡くなられた後の天道は暗かに一般火宅に伝わり、釈尊の教えにより、儒教の教えと継がれ、白馬祖(はくばそ)が七祖となり、綿々と伝えられ現在は十八代、恩師・弓長祖(ゆみながそ)が継承しておられるのです。

続く


五戒~二、殺戒(二)

2023-09-11 19:34:37 | 五戒~活仏師尊慈訓

殺戒(二)

十、薬を買う人は、もし薬の中に動物成分が入っている時、ただ病気を治す為だけで、治ったらすぐにやめることを頭の中に入れ、絶対にこの薬を強壮剤として使ってはいけません。

又、自分から先生に動物成分の添加を要求してはいけません。

十一、西洋医学の薬の商売をしている人は、もし接着剤や麻薬や案眠剤などの毒薬を売ると、因果を負わなければなりません。

八正道の中に「正業」の一項があります。

ゆえに職業を選ぶ時、必ず助殺の行業を選んではいけません。

十二、人が殺しをしているのを見て、見殺しにしてはいけません。

この肉はおいしいとか体に対していいとか言ってはいけません。

他の家にお客として行って、くれぐれも主人にあなたの為に殺生をさせてはいけません。

十三、商売人は刀と棍棒など殺生を助ける武器を販売してはいけません。

このような職種の人は累世にわたり因果が存在します。

十四、電気の屠殺器を発明した人は代々子々孫々が絶えます。

このような機器を設計してはいけません。

十五、酒は性を乱し邪淫の源です。酒を販売したり、人に酒を買って送ったり、更に酒を飲んではいけません。

でなければ来世、精神病院の人たちのようになります。

十六、棺桶を販売してはいけません。

棺桶を売る人は、商売がうまくいかないといつも棺桶の板をたたいて人が死ぬのを願うようになり、居心が良くありません。

棺桶を買って人に贈ることは構いませんが、人が死ぬのを願う気持ちを起こしてはいけません。

十七、本革のものをつけてはいけません。

皮コート、皮くつ、皮ベルト、皮バックなど何千元もする比較的高いもの、あるいは輸入してくる品などは本当の皮革です。

修行人はそのような享受を受けないようにすることです。

もし不注意に買ってしまったなら、捨ててしまうのがもっともよいです。化学合成皮は大丈夫です。

十八、貂(てん)は愛心を持っています。

人が雪の上に倒れているのを見ると自分の毛で暖めて助けます。

猟師はこれを利用して貂を捕まえます。

動物には愛心があり、人はかえってこのように残忍です。

修行人はくれぐれも貂皮のコートを着てはいけません。

十九、人にお金を貸す場合は注意しなければなりません。

もし用途を知らなかったなら、助殺の過ちを簡単に犯してしまいます。(例えば堕胎するなどにお金を貸すこと)

二十、布施には智慧を必要とします。

もし、神前、道廟などで殺豚試合や、殺生をして宴会用にするところにお布施をすると、因果を共に負わなければなりません。

もし礼拝の時に素食のものを用いている廟はお布施をして差支えありません。

もしたくさんの人が辨道、修道し、たくさんの衆生を成全している仏道にお布施したら、福徳は大きく、いわゆる「三宝門中好修福、一粒種子萬物粒収。」(三宝門中でよく福を修めよ。一粒の種から万粒の収穫がある。)です。

続く


性理題釋~六十九、大学の知(ち)・止(し)・定(てい)・静(せい)・安(あん)・慮(りょ)・得(う)

2023-09-11 19:32:50 | 性理題釋

六十九、大学の知(ち)・止(し)・定(てい)・静(せい)・安(あん)・慮(りょ)・得(う)

此れ等は聖者の門下の修行の工夫であります。

内には止まるを知って性(せい)を守り、外には止まるを知って妄(みだ)りな行為をせぬようにするのでありますが、後者は自然の意であります。

止まる事を知る事に由って定(さだ)まり、定まった後に能(よ)く静まり、静まった後に心神(しんしん)が安らかになり、心神が安らかになれば、よく慮(おもんばか)る事が出来るのであります。この慮るとは外ではなく、即ち悟りであります。

理天とはどういうものであるか、又私慾とはどういうものであるかを慮り、自分自身の行う所の是非や、曲直(きょくちょく)及び合理(ごうり)や不合理を思慮(しりょ)し、悟る事であります。

理に合えば、これを守り、理に違(たが)えば、これを去らしめるのを、これを得(う)ると申すのであります。

心法(しんぽう)の伝授(でんじゅ)を受け、心を以て心に印(いん)ずる境地(きょうち)を得て、自ら得(え)ざる事なき境地に入る事を申したのであります。

続く


十八道芸 四、五、六

2023-09-11 19:30:57 | 十八道芸

四、花木の栽培に興味を持ち、肥料を上げたり水をかけたりして、庭園をあざやかな花壇にする。

五、料理に気をくばり、色の配合、香ばしさ、調味等、酸っぱさ、甘さ、しぶさ等、適当にその料理の特徴を出す。

六、人種を問わず、四海皆兄弟である。心が通えば相通じることができ、活発に自分から片言でもよいから話しかけおぼえる。

続く

 

 


済渡の心構え 応用 十七

2023-09-11 19:28:30 | 済渡の心構え

十七、道義を極め道むを勤るに、精魂・心神を振るうべし。

神仏は日夜を問わず全霊を賭して救い助く。

人、足腰を砕き皮肉を削るとも、未だ天命の満分の一をも果たし切れず。

全きに成し得たりとも、欠陥・不足多くあり。

須らく神仏の行状に効(なら)いて、眠食を削りて一斉に奔走すべし。

さに非ずんば萬八を過ぐると雖も、尚大命は終え難し。

血の汗涙(かんるい)を出さずして、未だ自明の遂げる時なし。

続く