真説・弥勒浄土      

道すなわち真理の奇蹟

十大願~はじめに

2022-08-10 20:19:28 | 十大願

求道の儀式で誓う「十大願」を詳細にご説明いたします。以下の文章中「下礼者」の意味は、儀式を運行する「上礼者」が左右対称に並び、儀式中「十大願」を求道者を代弁して天に奏上する役割です。下礼者に従って求道者が天に奏上しますが、内容を理解しないまま求道するのは天に対して不敬ですから、事前に学ぶように配慮されています。今はまだ準備段階ですが、内容を吟味し心構えを養って下さるようご参照いたします。また仏教では、下記記載の大乗菩薩「四弘誓願」を根本に据え今日のために修行してきました。天道では、天界(気天界:五次元)も公開されていますので、求道者の「四弘誓願」は、大宇宙や地底世界そして人界に対して、その大いなる志(願)が発せられることになります。

十 大 願

私達が天道を求めてより、新たに何かを失っていた、人生の大切な良心を探し求めました。

けれども、良心は本来生まれてきた時から身についているのに、何故これを求めるのに儀式上で十大願を立てなければならないのでしょう。

又、この十大願は下礼者(かれいしゃ)に続けて言ったので、この内容は真正(ほんとう)に理解していないと思います。

今日ここで皆さまと一緒に此の十大願の内容を研究してみましょう。

古より聖人・仏陀も願を立てて始めて求道することが出来るのです。

願は誠心の表れであり、誓願は修行の志であり、目的地に達成する力量でもあるから、願力とも云うのです。

大乗菩薩にも四弘誓願(しこうせいがん)があって、

一、衆生は無辺にして願わくは度するを誓う。

二、煩悩は尽きるなく、願わくは断たんと誓う。

三、仏門は無量にして願わくは学ばんと誓う。

四、仏道は無上にして願わくは成らんと誓う。

と言うように、誓願を立ててこそ、この願を全うする為に力量を発揮し、始めて目的地に達成できるのです。

では私達の誓った十大願は何でしょうか。

先に儀式上で述べられた言葉をここに挙げ、それから一つ一つ研究して見ましょう。

続く


弥勒真経~二十九、十方の天兵仏駕を護り 弥勒を保佑し去きて成功す

2022-08-10 19:55:00 | 弥勒真経 解釈

十方とは東西南北の四正と東南・東北・西南・西北の四隅と上下を入れて言う。

天兵とは上天に於ける護法の神兵である。

弥勒古仏の龍樹樹(りゅうげじゅ)の下(もと)において霊位を封ずる会(えざ)に到るにはこれらの龍王の助道を俟つとともに尚、十方の天兵神兵がひとしく仏駕の保護をする。

仏駕とは弥勒古仏のお駕(かご)であり、天命ある万八百年の天盤である。

つまり、至る所の天兵・神兵の綿密な保護によって三天の大事が行われ、完全を得られる。

真武神と四海龍王と十方の天兵が協力一致して、弥勒古仏を中心に奉(たてまつ)ってその大業を保佑(ほゆう)し、その大任を遂行し、その大役大命を成功せしめる為に大いなる神通を発揮する。

祖師の天盤を頂上にして傘下(さんか)に密集せる仙仏・菩薩や天兵天将の協力がある。

かくて大いなる成功を得ることができる。

続く

 


性理題釋~五十六、天人同体の趣旨

2022-08-10 19:34:50 | 性理題釋

五十六、天人同体の趣旨

宇宙は一つの大天であり、人は一つの小天であります。言い換えますと、人は一つの小宇宙ということであります。

宇宙には理・気・象がりますが、人間にも又理・気・象があります。

人の骨肉とその他の形体は象であり、呼吸と流通して身を週(めぐ)る力は気であり、全身を主宰(さい)する本性は理であります。

人間の象は宇宙の象と相接(哀切)し、人の気は又宇宙の気と相通じ人の性は宇宙の理と相通ずるのであります。

もし、宇宙の気が理に勝てば、宇宙の万事万物は即ちその中和を失い、四季は不正になり、風雨は調(ととの)わず、人心は乖舛(かいせん:背きもとる)して、社会は悪劣(あくれつ)になり、危険な状態が叢(むらが)り起こって、九九八一の劫災が斉しく現れるのであります。

人身の理(性)が気に蔽(おお)われると、その中和を失い、即ち真を迷い妄を遂(お)って、情をほしいままにし、慾に従って、自ら輪廻に堕(お)ち、生死を流浪(るろう)して永久に止むことがない訳であります。

続く