二銭銅貨

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08国立劇場12月/源平布引滝/文楽

2009-01-05 | 歌舞伎・文楽
08国立劇場12月/源平布引滝/文楽

源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)

義賢館の段(よしかたやかた)

葵御前の頭が美しい。端正で汚れなく、ぼーっと光輝いて白につやがのる。あたりの空気を浄化するかのような放射。じっと見つめるその眼が理知的で優しく曇りがない。良く出来た人形の頭だと思う。遣うのは清十郎。所作も衣装も美しく姿勢も良い。

勘十郎が木曽先生(せんじょう)義賢。源平の頃の侍のものすごさ、迫力を一杯一杯に表現していた。

矢橋の段(やばせ)

小まんを和夫。けなげな、男まさりの若い女性を小気味良く遣う。

竹生島遊覧の段(ちくぶしまゆうらん)

小まんの平泳ぎ。熱烈に応援したくなる。岩にしがみつく小まん。息も絶え絶え。本当にきつそう。
がんばれ小まん。がんばれ、がんばれ。小まんがんばれ。
けなげ。本当に純真で献身的だ。

九郎助内の段(くろうすけうち)

歌舞伎では実盛物語と呼ばれる部分。実盛のじっとこらえているところが印象的。実盛は玉女。

08.12.13 国立劇場

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