ニルヴァーナへの道

究極の悟りを求めて

ダライラマについてのロバートサーマン教授の新著

2008-05-25 21:17:56 | ダライラマ


チベット問題に関しては、最近は、主に英語掲示板を覗いています。それにしても、中国側の書き込みは凄いです。まさに怒涛の書き込みです。かつてのオウムヨンパチを思い出させる勢いがあります(笑い)。なかには、勢いあまって、中国語で書き込む人もいたりして、なかなか面白い。何か、専属の書き込みの人間が配置されている感じがします。量的に圧倒されますが、やはりしっかりとした論理で中国側とやり合っている人の書き込みを読むと非常に勉強になりますね。

ダライラマの最近の動向については、東アジア黙示録さんのところが非常に詳しくて、勉強になります。カルマパ17世の世界へのデビューについても詳しく解説してくれています。やはりダライラマは欧米で人気があるようです。その人気の秘密は何なのか。
http://dogma.at.webry.info/200805/article_9.html

ロバートサーマン教授のダライラマに関する本がもうまもなく出るそうです。
その本についてのサイトも出来ています。そこで、この本について語っています。
ダライラマの人気はこういうところにあるのか。
http://dalailamamatters.com/index.php

この映像はユーチューブにもアップされています。
トランスクリプトもありますので、それを日本語訳したものと両方載せます。
今度の本がどういう内容なのか、著者によって説明されていますので、まあ、その通りなのでしょう。
ご興味のある方、読んでみてください。
この本の表紙はなかなかカッコいいですね(笑い)。



Robert Thurman's New Book: 'Why The Dalai Lama Matters'




Hi! I’m so happy you came to my website. Thank you for coming here. The fact your here means you are interested in Tibet, in the Dalai Lama and you’re interested in the future of the world. And you’re taking a peek into what is a positive view.

ハーイ! ようこそ、私のウェブサイトへいらっしゃいました。大変うれしいです。ありがとうございます。あなたがここにいらっしゃったということは、あなたがチベットやダライラマ、そして世界の将来について関心をもっておられるからだと思います。それで、肯定的な意見を覗いてみたいとこのサイトを読んでおられるのですね。

One of the problems ― the biggest one we face maybe ― in the environment, the political situation, is the issue of being afraid and being desperate. But you came here, because even subconsciously if you don’t know if already, the Dalai Lama is someone who is happy and feels we can manage this.

私たちが今日直面している最も大きな問題の一つは、環境問題であれ、政治問題であれ、恐怖であり、絶望です。しかし、あなたがここにこられたということは、すでに無意識にであれ、ダライラマが幸福な人間であり、われわれが困難な問題を解決できるのではないかと感じておられるからではないかと思っています。

Positive vision, the Dalai Lama says we can make peace, make dialogue. Here, have no fear. The Dalai Lama is not afraid, he has been subjected to genocide of his people have for 50 years but he is not afraid. He doesn’t blame the people; they are part of a confused ideology, a mistaken machinery and therefore running over some people. You don’t think you’re committing genocide when you run over a pile of ants with your car. You didn’t see they were there.

ポジティブな、肯定的なビジョンこそが、われわれに平和をもたらし、対話を可能にするのだとダライラマは主張します。ここにおいては、もはや恐怖は存在しません。ダライラマは恐れないのです。チベットに住む人たちは50年にわたってジェノサイドの危機にさらされていますが、ダライラマは恐れないのです。ダライラマは漢族を責めません。彼らは間違ったイデオロギーや間違った組織の一部であり、それゆえに他の人を踏みつけているのです。あなたは自動車で蟻の一群を踏み潰してもジェノサイドを犯しているとは考えないでしょう。ただ蟻たちがそこにいることが分からなかったのです。

He sees it in a positive light. He offers a positive approach to the Chinese leaders, and he matters because if peace can be made in a nonviolent attempt to make Tibet a zone of peace, a nonviolent liberation struggle, that means all the violent ones can be made peaceful. They can start struggling non-violently and come up with solutions. Because we are clever; we can make solutions if we don’t kill the other person who has to help us with the solution. That’s what we’re talking about here, in Why the Dalai Lama matters.

ダライラマは肯定的な光の中で問題を見ているのです。彼は中国の指導者に対して肯定的なアプローチを提示しています。もし、非暴力の手段によってチベットを平和の地域にし、非暴力の解放闘争の象徴にすることができれば、それはすべての暴力的闘争は平和的に行うことが可能になるということを意味しているから、ダライラマの思想が重要になってくるのです。非暴力の手段によって解放運動を開始しそして解放の実現が可能になるのです。私たちは賢明な動物ですから、もし解決策を示しながら自分たちを助けようとする人を殺さなければ、私たちは問題の解決を可能にすることができるのです。それが私たちが「何故ダライラマが重要なのか(ダライラマが重要な理由)」の中で語っていることなのです。

We’re talking about it in the context of the Tibetan movement itself and overcome the idea it would be easy for China, in their interest, to help Tibet be free. Of course it’s in Tibet’s interest. Also, it’s in our interest as Americans to let it be free, to have China be more happy by not being colonial, not harming other people and therefore not oppressing people.

私たちはチベットの運動の文脈の中でダライラマの思想について語っています。そしてこの思想が理解されるならば、チベットを解放することは中国自身の利益に適うことになり、それを実現へ向かわせることは何ら難しいことではないでしょう。勿論、これはチベットの利益になります。さらに、植民地主義をなくし、他の民族を傷つけず、自国民を圧迫しなくなることによって、チベットが自由になり、中国がより幸せになることはアメリカの利益にもなるのです。

All of these things fit together, that’s what we talk about in the book, a positive vision. Which is the true secret for you to be happy and have a positive vision about America, the environment and your own life, your own livelihood, your profession. Is that we get the idea of we can and we don’t succumb to fear and terror.

これらのことすべてはお互いに関連しあっているのです。それがこの本の中で述べていることです。ポジティブなビジョンこそが、あなたを幸福にする本当の秘訣なのです。アメリカや環境、そしてあなた自身の人生、生活、仕事についてポジティブなビジョンを持つということ、それは私たちは出来るのだという考えを持つことであり、恐怖やテロに屈しないということなのです。

Roosevelt said, what should have been said at 9-11, “The only thing we have to fear is fear itself.” That’s what the Dalai Lama says. Fear leads to anger and hatred and then the other people have to be afraid of that, and it’s an infinite cycle. Jesus said that. Hatred will not overcome hatred. Don’t hate your enemy. Love your enemy. Buddha said hatred will not overcome hatred.

ルーズベルトは、9.11のときにも述べたと思いますが、次のように述べています。「私たちが本当に恐れなければならない唯一のもの、それは恐怖それ自身である。」 これはダライラマも語っていることです。恐怖は怒りや憎しみを導き、そしてもう一方の人たちはそれに対して恐れを抱くようになる、つまり、無限の悪循環に陥ることになるのです。キリストは憎しみは憎しみをなくすことはできないだろうと語りました。汝の敵を憎むな。汝の敵を愛せよ、ですね。ブッダは怒りによっては怒りに打ち勝つことはできないと語っています。

Only love will overcome hatred. Only tolerance will overcome hatred. Only patience will overcome hatred. That’s what your encountering here and in this book and my website. It’s a Yes We Can to China and a Yes We Can to Tibet, Yes we can to India. To Afghanistan. to everyone. To you. Thanks for coming.

愛のみが憎しみに打ち勝つのです。寛容こそが憎しみに打ち勝つのです。忍耐のみが怒りに打ち勝つことができるのです。それがあなたがここにおいて、そして、この本の中や私のウェブサイトで出会っている考え方なのです。中国、チベット、インド、アフガニスタン、すべての人たち、そしてあたなに対する、私たちはできるのだというメッセージなのです。このサイトに訪問していただいてありがとうございました。






最新の画像もっと見る