日本の息吹 ~日本会議鹿児島版

強く、美しく、輝け日本。

日本の誇りを取り戻すために憲法改正を!

「働くってのはね、はたをらくにしてやることさ」

2006-05-02 07:45:43 | エッセイ・コラム

タイトルの言葉は、山本有三著『路傍の人』から引用しました。

私は、 ゴールデンウイークで若干不快な気分になる日が2日だけあります。

5月1日と3日です。それは世界に類例を見ない美しい日本の伝統や文化、歴史には到底なじまない、相容れない、労働観(1日)、国家観(3日)とマスコミを通じていやいやながら対面するからです。

それぞれ使と労、国家と国民が対立するものの考え方は、根本的に間違っていると思いますし、ここに諸悪の根源があると考えます。

昨年の5月1日はこのもやもやっとした思いを吹き払うかのように大変な大雨、雷雨で、すかっとしました。本年の5月1日も夕方の雨で清められたような気がします。

P5010071_ ちなみに私は、毎月1日と13日に斉行されている護国神社の月次祭(つきみなさい)にはよほどの所用がない限り、必ず参列していますが、昨日(1日)も護国の英霊の御前で「今月も国家再建のため、世のため、人のために奉仕させていただきます。よろしくおねがいします。」という祈りを捧げました。

あわせて、昨日は、神社の朝拝に参列して神職の皆さんとご一緒に大祓詞(おおはらへのことば)を暗雲立ち込める我が国の思想界を清めたまえと念じながらあげさせていただきました。

さて、タイトルの言葉は、皆さんご承知のことと思いますが、「はた=周囲」を「らく=楽、楽しみ」にするという意味で、ここに日本人のいわゆる真の労働観があるのではないでしょうか。

偶然にも、親しい友人から「ニューモラルNO.426」という冊子を戴いて読んでいますと、まさにわが意をえたりと思いました。あとは、私が駄弁を弄するよりも明快に語られていると思いますので少し長くなりますが、以下、一部抜粋してご紹介します。

仕事は相手がいて成り立つ

一般に、会社で社員が活き活きと働くためには、次のような条件が必要であるといわれています。

①職場環境が整っていて快適なこと。
②個人の能力が発揮できる適材適所の人材配置がなされていること。
③給与や待遇面での公平性が確保されていること。
④やる気が高まる目標管理制度や報酬制度が整っていること。
⑤いきいきと働くことできる明るい社風が醸成されていること。

たとえどんなに恵まれた環境が整っていても、結局、働く人自身が、目の前の仕事に対して、どのような心で劣り組むか、その姿勢いかんによって、仕事は楽しくもなれば、つまらないものにもなるのです。 そもそも、私たちは何のために働くのでしょうか。会社のため、お金のため、家族のため、プライドや充実感を満たすため、世のため人のためなど、働く理由はさまざまです。

働く理由や意味は、人それぞれですが、ただ一つ言えることは、仕事は相手があって初めて成り立つと言うことです。 自分ひとりだけでは決して成り立たないのです。
このことについて、夏目漱石(1867~1916)は次のように述べています。

「己 のためにするとか人のためにするとか言う見地からして職業(仕事)を観察すると、職業と言うものは要するに人のためにするものだということに、どうしても 根本儀を置かなければなりません。人のためにする結果が己のためになるのだから、元はどうしても他人本位である」
(「道元と職業」より)

また、鎌倉初期の禅増である道元(1200~1253)の教えをまとめた『修証儀』の中に、

「利他を先とせば自らが利省かれぬべしと、爾には非ざるなり。利行は一法なり、普く自佗を利するなり」

とあります。

この道元の教えを分かりやすく言うと次のようになります。 多くの人は、他人の利益を優先させることで、自分の利益が減ってしまうと考えます。

ところが、そうではなく、「他人のため」と「自分のため」を分けて考えることに誤りがあり、人々に利益を与える利行は、利行を行う本人とっても利行なのです。 利行は自分と他人をも利するのです。 つまり夏目漱石も道元も、まず人に役立つこと、他人本位に考えて働くことが、結局は自分自身のためになるのだということを教えているわけです。

いきいきと働ける社会に

いきいきと働ける社会に 働くということは、周囲の人々を喜ばせ、人々を支え社会の役に立つことです。また、見方を変えれば、私たちは他の人々の働きによって、支えられているのです。そのように考えると、私たちは働くことによって、互いに支え支えられているともいえます。 他人や社会の役に立っていると感じて、社会の恩に対する感謝の心が感じられたとき、わたしたちはよろこびとともよりふかい充実感を得ます。

私たちが日々、いきいきと働けるための秘訣は、”自分が周りの人の役に立っている”ということを心から実感し、感謝の心が生まれることにあります。

そして、みずからの働きが、人々に役立っていると最も実感できるとき、それはあいてから「ありがとう」という感謝の言葉をかけられたときです。 そうすることで、みんながいきいきと働ける、そんな明るく潤いある社会が築かれていくのではないでしょうか。

さあ、明日は、東京から民間教育臨調教育制度部会長の小林正先生をお招きして「新たな憲法の制定を!鹿児島県民の集い」を開催します。

当日鹿児島におられるかたは、ぜひご参加下さい。

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