マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ-

マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

プログラム申請者が必ず記入する、申請書式の一部を翻訳して解説する -その1

2014年08月02日 | 規定・条件及びその解説

マレーシアマイセカンドホームプログラムに申請する、参加したい人たちが、皆一様な人たちばかりではないことは当然ですから、多様な層からなることは容易に推測できます。
そこで具体的にプログラムに申請しようとされる人たちの中で、当ブログが主対象としているのは、できればマレーシアマイセカンドホーム当局に直接申請しようとお考えの人たち、または代理業者を利用するつもりだが、申請者自身としてプログラム内容と申請条件・規定をよく知っておきたいとお考えの人たちです。

ですから、当ブログはこのブログを2009年に開設して以来、相当なる文量を費やして、規則と内容を徹底的に且つ正確に説明してきました。それに伴って多くの疑問点が現れたので、その答えを得るべく、何回もマレーシアマイセカンドホームセンターへ足を運んで、係官に疑問点を正しました。こういった疑問と返答及びいきさつも当ブログでは細かに載せてきました。

【プログラム申請には多種の書式を完成させることになる】

さてプログラム直接申請の際、申請者側が用意する書類及び記入する書式はかなり多種類になります。
記入しなければならない書式の多くはマレーシアマイセカンドホーム当局の公式サイトからダウンロードできるようになっている。その全てが PDF形式であり、英語文です。
PDFですから、印刷されたページは OSの違いに関係なく同じになる。さらに近年は提供されたPDFファイルに直接記入できるアプリも出回っていますので、PDFは便利ですね。

記入すべき書式中、直接申請する人は全員が記入することになるのが ”MALAYSIA MY SECOND HOME (MM2H) PROGRAMME、CHECKLIST FOR DIRECT APPLICATION & APPLICATION FORM FOR THE MALAYSIA MY SECOND HOME PROGRAMME & VISIT PASS APPLICATION FORM & MEDICAL REPORT & DECLARATION BY APPLICANT & AUTHORIZATION LETTER & SECURITY BOND " です。
この書式は全16ページから成り、最初の2ページがチェックリスト、13ページが記入用ページ、残り1ページが保証金額の一覧表です。

なお書式はこれですべてではなく他にもある。さらに、例えばペットの持ち込みのように、マレーシアマイセカンドホームセンターは指針を載せているだけで直接関与しない分野は、管轄する省庁のサイトへ行って規則と条件を再確認し、必要な書式をダウンロードすることになる。

【書式の英語に関して】

記入用ページの大部分は、きちんとした基本英語力をお持ちの方なら、特に理解に困ることはないでしょう。逆の言い方をすれば、そこに書かれている程度の英語がよく理解できなければ、基本英語力がないということです。
参考記事:『マレーシアで暮らすには World Englishes の英語力が必要です』- マレーシア生活の案内と知識カテゴリーに掲載しています。

しかしながら、記入用ページの一部では、多少ややこやしい表現・文章がある、または多少不明瞭・不正確な英語なので推量が必要な説明文が書かれている。さらにマレーシアにおける官庁手続きの仕組みの知識もいくらか必要です。


そこで今回の記事では、その典型的なページである "CHECKLIST FOR DIRECT APPLICATION" の第2ページ(全16ページ中の2ページ目)を訳して、イントラアジアの解説を付け加えます。なお 10.11.という数字は、そのページに元から載っている項目の番号です。

マレーシアマレーシアマイセカンドホームセンター(略称 MM2H)、
マレーシア観光と文化省

直接申請するための確認リスト

10.子供/ 養子/ 継子/ 親を被扶養者として帯同する場合は、出生証明書 / その関係を証明する法的書類の認証コピー;

Intraasia注:"/" は英語文では”または”という機能で使われている。手続きさえ踏めば、子供と親の両方を被扶養者として帯同しても構わない。

・身体障害を持った21歳以上の子供を被扶養者として帯同する場合は、専門医 / 一般医が発行する確認状(注:診断書の意味でしょう)

・プログラムの主たる申請者が、被扶養者のマレーシア滞在中のあらゆる出費と経済的要件を負担することをうたった、法定宣言書

・離婚した親が子供を被扶養者として帯同する場合は、養育権(その片方の親だけが持つ親権)を認める法的書類及びもう一方の親からそのことを認める旨の承認状

11.マレーシアに滞在できることを裏付けるための経済的能力を示す、直近3か月の銀行取引明細書の認証コピー / その他の関係ある財務書類の認証コピー

12. (主たる申請者が)雇用されているまたは年金受領者の場合は、直近3か月の給与明細書/ 収入証明書の認証コピー

・マレーシアマイセカンドホーム(MM2H)センターは次のことをお知らせします:2012年7月12日以降は、全てのマレーシアマイセカンドホームプログラムへの申請に伴って、銀行取引明細書を提出する必要がある。その取引明細書には、申請者の銀行口座に振り込まれた、給与、賃貸料、受取利息、株式、のどれかによる月収を示す、または政府認定の年金額を示す、直近3か月の預金(入金)が記されていること。

Intraasia 注:原文は文法的間違いのある且つ不明瞭な英語表現なので、意味を補って理解する必要がある。株式とだけ書かれているが、ここでは当然株配当金の意味ですね。利息や配当金を年1回しか受け取らないようでは、銀行取引明細書には現れてこないことになる。
また年金は毎月振り込まれるわけではないので、その振込が示されている取引明細書の月数が必要となるでしょう。MM2Hセンター係官のこれまでの口頭説明では、毎月振込とはならない収入や不定額収入の場合は数ヶ月間の平均を取って考慮するということです。

13.金融承諾状:提出された金融書類を確認するために、マレーシアマイセカンドホームセンターが関係する金融機関に問い合わせすることを、申請者が許可する承諾状です(この書式はマレーシアマイセカンドホームサイトからダウンロードできる)

Intraasia 注:原文は不十分且つ不明瞭な記述となっているので、その表現だけでは意味がよく取れない。そこで説明的訳文にしてあります。

重要な注記:

・全てのコピー(複写)は大使館またはマレーシアの公証人または(マレーシア)政府官吏によって原本の認証謄本であると認証される必要がある。

・原本が英語で書かれていない場合は、資格ある翻訳者による翻訳が必要であり且つ認証される必要がある。

被扶養者について:

  • ・配偶者
  • ・21歳未満で且つ未婚の子供(申請時点で、21歳に達するまで残すところ最大6か月);
  • ・主たる申請者の60歳以上である親

・親を被扶養者として含める申請は、主たる申請者の(プログラム参加への)申請が承認された後で提出すること。

・現申請に添付する全ての書類は、マレーシアマイセカンドホーム(MM2H)センターの所有物となりますので、返却はしません。

Intraasia注:奇妙な表現がある。21歳未満と書きながら、実際は20歳と6か月までということのようです。 だったら最初から20歳6か月以下と記述すべきです。
主たる申請者というのは、マレーシアマイセカンドホームプログラムに申請する本人ということです。ですからこの文章からは、主たる申請者の配偶者の親、つまり義父母、はこの範疇ではないということを意味している。
前にも書いたように、規定と条件に合致すれば主たる申請者は夫でも妻でも構わない。

承認を得た申請者に関して:

・保証金を納めなければならないのは主たる申請者分だけです

・しかしながら、申請に承認が下りて、被扶養者が新たに加わることになれば、各被扶養者分の保証金を納める必要がある。

注:原文はひどい英文なので、補って解釈します。 主たる申請者分だけと言いながら、被扶養者分も要ると、矛盾した記述です。本来なら、最初に収めるのは主たる申請者分だけであると書くべきですね。

・保証金の書式には、内国収入庁(Inland Revenue Board of Malaysia)の印紙税窓口でRM 10の印紙税を払った証明となる印章が押されていなければならない。

Intraasia 注:いわゆる税務署である内国収入庁の各支所には一般に、印紙税窓口がある。そこで規定料金を払うことで、書類に印章を押してもらう仕組みです。

・保証金は現金で支払うかまたは、受取人をKETUA PENGARAH IMIGRESEN MALAYSIAとした銀行為替手形(bank draft)で支払うこと。

・プログラム参加者 / 被扶養者がマレーシアマイセカンドホームプログラムから退出する場合は、その保証金の額を引き出すことができる。

保証金の額は、申請者/ 参加者の出身国によって異なる。出身国別保証金額一覧表を参照してください。

Intraasia 注:上段で言及したように、この書式の16ページ目に保証金額一覧表が載っている。

【イントラアジアのひとこと】
以上、このようにこの第2ページ(2ページ目)は、いささか理解が難しいページです。具体的にプログラム申請に進まれる予定の方は、ここで記述したことを踏まえてから、マレーシアマイセカンドホーム当局のサイトで対象書式をダウンロードして、原文を読んでみることをお勧めします。



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
MM2Hの終了手続き (フウ太)
2014-10-27 21:25:45
ビザを終了する時についての正確な情報がほしい
帰国航空チケットの提示によるビザの期限日の設定や90日滞在許可との関係
エージェント申請でのVISA取得者が個人でVISA終了手続きをする場合の注意点
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