ユング心理学者・秋山さと子に対する非難は多かった、そのいくつかは本当である、もっとも当人は、
「ニッポンのオトコ社会の中で か弱いオンナがのし上がっていくには これくらいやんなきゃあダメなのよ」
私は、禅学・仏教学から宗教人類学にチェーンジする、3カ月いや2カ月でイヤになってしまったのだ、それは、
「クラーイ」
一週間下調べをした禅籍を発表するとクラスのあちらこちらで「クスクス」、青ゾリのアタマがひくついている、生真面目な教授が、
「そこのところの解釈は 江戸時代に決定版が出ており 君は それを読むだけで良かったんです」
そんなもんかな、それが禅学なのかな、気が抜けてしまった、なにが「己事究明」だ、火花を散らすようなやり取りは、どこにいったんだ。
今回のアップルのジョブズのケースでは、一般の学生にも興味を持つ者が多かったようだが、すでに下火だ、とにかく雰囲気が暗く、僧侶たちが無気力。
宗教人類学の古野清人先生は、この方面の第一人者で、東大の卒論はフランス語で書いた、あのトインビーが来日した際に対談、トインビーが、
「あなたは わたしよりも本を読んでいます」
古野先生は、秋山さんの家で倒れた元学長の友人で、
「おれは あのオンナをゆるさない」
「学者としての晩節を 汚してくれた」
「あのオンナは外人と離婚して そのカネで 寺の敷地に洋館を建てたというではないか」
「・・・」
「キミが太刀打ちできるような相手ではない」
そして、
「大体 ユング心理学は まだ学問として認知されていない」
合理の光の満ちたデルフォイの神殿には入れない、
「あんな オバケやユーレイみたいなものを扱っているのは学問とは呼べない」
現在は、どうなっているのか。