先月末、京都大の山中伸弥教授らの研究グループが、ヒトの皮膚細胞から万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を作ることに、世界で初めて成功したことをお伝えしましたが、先月30日、同研究グループは細胞の作製方法を更に改良し、問題となっていたがん遺伝子を使用せずに、万能細胞を作製することに成功したことを発表しました。研究成果は1日発行の米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー(電子版)で発表されました。
前回発表したiPS細胞の作製方法では、皮膚細胞にがん遺伝子を含む4つの遺伝子を組み込んでいました。今回はがん発生にかかわるとされる遺伝子c―Mycを除く3つの遺伝子を組み込んで培養し、iPS細胞の作製に成功しました。
今回の方法で出来たiPS細胞を組み込んだマウス26匹は、生後100日が経過しても、がんは発生しませんでしたが、がん遺伝子を使って作製したiPS細胞を組み込んだマウス37匹のうち6匹にがんが発生したということです。
今回の改良で大きな問題の一つは解決し、実用化に向けて一歩前進したと思いますが、もう一点、遺伝子を組み込む際にウイルスを使用していることが、大きな問題として残っています。この為、がんが発生する可能性があるということです。
この問題の解決は中々大変なことと思いますが、これが実用化されれば、医療が劇的に変わり、多くの人が救われると思いますので、是非頑張って頂きたいと思います。応援しています。
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/071201/acd0712010854002-n1.htm
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071201-OYT8T00141.htm
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071201AT1G3003D30112007.html
(信)
前回発表したiPS細胞の作製方法では、皮膚細胞にがん遺伝子を含む4つの遺伝子を組み込んでいました。今回はがん発生にかかわるとされる遺伝子c―Mycを除く3つの遺伝子を組み込んで培養し、iPS細胞の作製に成功しました。
今回の方法で出来たiPS細胞を組み込んだマウス26匹は、生後100日が経過しても、がんは発生しませんでしたが、がん遺伝子を使って作製したiPS細胞を組み込んだマウス37匹のうち6匹にがんが発生したということです。
今回の改良で大きな問題の一つは解決し、実用化に向けて一歩前進したと思いますが、もう一点、遺伝子を組み込む際にウイルスを使用していることが、大きな問題として残っています。この為、がんが発生する可能性があるということです。
この問題の解決は中々大変なことと思いますが、これが実用化されれば、医療が劇的に変わり、多くの人が救われると思いますので、是非頑張って頂きたいと思います。応援しています。
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/071201/acd0712010854002-n1.htm
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071201-OYT8T00141.htm
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071201AT1G3003D30112007.html
(信)