日本の真実

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小林よしのり氏渾身の最新作『いわゆるA級戦犯』

2006-08-14 23:07:17 | Weblog
 また敗戦記念日がやってくる。小泉首相の靖國神社参拝をめぐって、中国・韓国が喧しい。このような状況の中で、日本人として、「大東亜戦争開戦に至る背景」と、「戦後、連合国によって裁かれた極東国際軍事裁判の実態とそこで『A級戦犯』とされた当時の指導層の実像」をしっかりと理解しておくことは大切なことだと思う。

 小林よしのり氏が今年6月に上梓した『いわゆるA級戦犯』をいま読了した。小林氏は、東条英機大将について、よい面も悪い面も含めて客観的な目でその実像に迫ろうとした。東条は、事務処理能力に長けてはいるが、自分のビジョンを持つタイプではなかった。陸相時代には、強硬に開戦を唱えていたが、組閣の大命が下った後、戦争回避を望まれる昭和天皇のご意思に応えるべく、全力で取り組んだ。戦後、GHQは、「天皇に責任なし」の方針を決定していたため、極東国際軍事裁判(東京裁判)で、開戦は、天皇のご意思ではなく、東条が陛下の意に背いて開戦したという証言をすることを望んでいた。天皇陛下の忠実な臣下を自認する東条にとって、それは耐え難いことだった。しかし、東条は、陛下が、「統帥部、その他の責任者の進言によって、しぶしぶご同意になった」と証言し、昭和天皇を守り抜いた。(なお、昭和天皇が、東条に信頼を寄せていたことは、宮内省御用掛であった寺崎英成氏の『昭和天皇独白録』に記されている)

 さらに、東京裁判で「A級戦犯」として告訴されながら、後に名誉回復し、日本の国連加盟が承認された際、堂々たる演説をした重光葵元外相にもスポットをあてている。重光は、日本側全権大使として、ミズーリ号での降伏文書に調印した人物でもある。その日の朝、詠った短歌は次のとおりであった。

 「願わくは 御國の末の 栄え行き
   我が名さけすむ 人の多きを」

 この歌を目にした小林氏は、その時の重光の覚悟に慄然としている。その歌の中に、敗戦という日本の有史以来初めての屈辱を認めるという歴史的汚名を一身に引き受ける覚悟を見たからである。小林氏は、「それにしても重光が、『我が名さけすむ 人の多きを』とまで覚悟して詠んだ『御国の末の栄え』は、このような有り様でよかったのだろうか?」と現状を憂えている。

 本書の圧巻は、東京裁判の判事の中で、ただ一人の国際法の専門家であったインドのパール判事のエピソードである。当時すでにパール博士は、東京裁判の正当性に疑義を呈し、被告人全員の無罪を主張していた。パール判事の判決書は、現在、『パール判事の日本無罪論』(小学館文庫)で読むことができるそうだ。講談社学術文庫にも『共同研究パル判決』という本があるらしいが、なんとこの本では、「パール判決は日本の行為を正当化していない」と主張しているらしい。本を選ぶ際には、充分注意したいものである。

 この夏は、日本人の常識として、『パール判事の日本無罪論』と『東條英機の歴史の証言ー東京裁判宣誓供述書を読みとく』(渡部昇一・祥伝社)に目を通したい。(ほ)
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