日本の真実

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世界に誇る日本人の発明 その九 CVCCエンジン

2007-09-15 13:18:47 | Weblog
◎世界一厳しい自動車排ガス規制を世界で最初にクリア(1972年)

1970年12月、米国で「改正大気汚染清浄法」が発効しました。マスキー上院議員により提案されたこの法律は、通称「マスキ―法」と呼ばれ、自動車排出ガス中の有害物質である一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物を従来の車の10分の1にすることを義務付けました。この法律はあまりの厳しさから「絵に描いたモチで終わるのではないか」と言われた程で、業界では達成不可能と言われていました。
二輪車製造メーカーとして創業した本田技研工業が、四輪車ビジネスに本格的に参画し始めたのは、1960年代半ばのことでした。1964年から、まだ当時の日本では遠い存在だったフォーミュラ1(F1)に欧米以外の国からの初参戦を果たし、技術開発を進めていました。
しかし、この頃から日米で大気汚染の問題が深刻化し、自動車の排ガス規制が強化され始めました。本田技研でも1966年に大気汚染対策の専門研究室を発足させ、1968年限りでF1より撤退したこともあって、研究所では排気ガス対策の研究を集中して行っていました。「マスキ―法」の施行が本田技研に知らされたのは、そのような時でした。
社長の本田宗一郎氏は、マスキ―法の施行が四輪の最後発メーカーである本田技研にとっては、大手自動車メーカーに追いつく絶好の機会であると考え、それまで以上のスピードで低公害エンジンの開発が進められました。F1レースで培った「ガソリンを完全に燃焼しつくす」技術を乗用車のエンジンに持ち込み、1972年に全く新しい方式のエンジン「CVCCエンジン」が完成しました。同エンジンは副燃焼室を持ち、そこでガソリンを完全に燃焼しつくして、排ガス中の大気汚染物質を減少させるという新技術が導入されていました。
同年12月、本田技研はCVCCエンジンの試作車を米国EPA(環境保護局)に持ち込み、マスキー法適合第1号として認められました。こうしてCVCCエンジンは、達成不可能と言われたマスキ―法を世界で初めてクリアしたエンジンとなりました。
1年後の1973年12月、このCVCCエンジンが搭載された初の市販車「CIVIC CVCC」が発売され、翌1974年、マスキー法の審査に合格、完成車としてもマスキー法適合第1号となりました。「CIVIC CVCC」は1974年から4年連続して米国EPAでの燃費1位を記録するなど 低燃費・低公害車として高い評価を受け、日米で大ヒットを記録しました。
2000年3月に発行された、米国自動車技術者協会(SAE)の月刊機関誌「AUTOMOTIVE ENGINEERING」で、「CIVIC CVCC」は読者投票により、20世紀優秀技術車(Best Engineered Car)の1970年代優秀技術車に選ばれました。
「CVCCエンジン」により、日本の自動車技術は初めて世界に認められました。日本車が「低燃費で、品質がいい」という評価が海外で固まったのは、これ以降のことでしょう。今、トヨタが世界一の自動車メーカーを目指していますが、その原点にはこの「CVCCエンジン」があると思います。
(信)


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