日本の真実

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世界初、「ペアリング暗号」演算専用のICを開発

2008-05-21 05:55:46 | Weblog
先月15日、富士通グループの電子部品メーカーであるFDKと筑波大学、はこだて未来大学、情報セキュリティ大学院大学は、新しい暗号技術として期待されている「ペアリング暗号」の演算専用ICを世界で初めて開発したことを発表しました。
近年、情報化社会の著しい発展に伴い、暗号技術の重要度が日増しに高まってきています。現在、主に用いられている暗号技術はRSA公開鍵暗号と言いますが、これはますます多くなると思われるハッキング等の情報漏洩に対処する為には複雑な鍵管理が必要となり、今後は徐々に対応しきれなくなってくることが考えられます。
ペアリング暗号は数年前から用いられるようになった暗号技術ですが、公開鍵の暗号の基盤が従来のものより簡単で、これまで必要だった鍵共有プロトコルのやり取りが不要な為、簡単で安全性の高い情報セキュリティシステムを組むことが出来るということです。しかし、演算処理がRSA公開鍵暗号の数倍の時間掛かるという欠点がありました。
今回、開発されたICは一回のペアリング計算時間が47μs(100万分の47秒)で、従来のコンピューター端末を使った場合の約千倍の速度ということです。
最近はあらゆる個人情報が電子化されていますので、どこかで漏れていないかどうか心配になります。こういった技術が早く普及して、安心出来るといいですね。

http://www.fdk.co.jp/whatsnew-j/release080415-j.html
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/87452.html
http://www.elisnet.or.jp/news/news_detail.cfm?select_news_id=14829

(信)