日本の真実

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世界に知れ渡る日本の町工場(谷啓製作所)

2006-05-10 01:07:34 | Weblog
 いまや缶切の要らないプルトップ式の缶詰が主流となっているが、以前は、蓋の切り口による怪我が多発し、国内外の技術者が、安全な缶詰の蓋の開発に挑戦していた。東大の金属研究所では15億円を集めて研究が行なわれていた。しかし開発に成功したのは、東京都大田区にある小さな町工場「谷啓製作所」だった。

 当時、そのような缶の開発は技術的に困難でコストもかかると言われていたが、谷啓製作所の谷内啓二社長(当時)は、自ら金型や機械を設計し試作を繰り返した。蓋の最適な寸法を決めるのはコンピュータを駆使しても無理と言われ、長年培った勘を頼りに手作業で行なった。千分の一ミリとの戦いだった。

 昭和58年~63年の5年の歳月を経て、ダブルセーフティープルトップ缶の開発に成功した。試作した金型は151個にもなった。米マサチューセッツ工科大学で同様の研究していた学者は、この製品が紹介された時、開発を中断したといわれている。

 谷内氏が開発したプルトップ式の缶詰は国内ではなかなか受け入れられなかった。しかし海外では高く評価され、どんどん採用されていった。そして、日本には逆輸入という形で入ってきて、急速に普及していった。

 その後、谷内氏は、アメリカの製罐メーカーから依頼を受けて技術指導をし、特許権も分与したが、ロイヤリティー契約はしなかった。現在、そのメーカーは世界中で年間100億個と膨大な量を生産している。

 「(その時ロイヤリティー契約をしておけば)物凄く儲かったのですが、そこまで踏み込んで交渉する気はありませんでした。自分が開発した製品が世界中で使われればとお金は諦めました。何より、私の発明が日本の財産になりましたから満足しています。」と谷内氏は語っている。(石原ひろたか公式ウェブサイト「日本の中小企業問題を考える」第二回 谷啓製作所会長の谷内啓二氏との対談より)(ほ)
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1 コメント

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すごいッ! (くりまんじゅう)
2006-11-14 14:09:09
 谷内啓二さんってすごく尊敬します!!
これからも頑張ってください!!

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