日本の真実

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石見銀山、世界遺産登録が決定

2007-07-04 00:04:07 | Weblog
☆「登録延期」の勧告を覆す

先月28日、ニュージーランド南島のクライストチャーチで開かれていた第31回国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は、クライストチャーチ・コンベンションセンターで新規登録の審議を行い、日本政府が推薦した「石見銀山遺跡とその文化的景観」(島根県大田市)を世界遺産の文化遺産に登録することを決定しました。日本の世界遺産の登録は知床(北海道)に続き14件目。文化遺産としては11件目。産業遺産としては初の登録となります。
石見銀山は16世紀初頭から約400年にわたり採掘が続けられた日本最大級の銀山で、最盛期の17世紀には世界の銀産出量の3分の1を占めたと言われる日本銀の多くを産出しました。登録された世界遺産は、採掘跡と当時の街並みを残す鉱山町、街道や銀の積み出しが行われた港などで構成されています。
石見銀山の登録を巡っては、5月にユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS=イコモス)が、「普遍的価値の証明が不十分」として登録延期を勧告していましたが、政府はこれに反論して外交活動を展開し、今回の登録決定となりました。イコモスの勧告には「登録」「追加情報の提供」「登録延期」「不登録」の4段階がありますが、下から2番目の「登録延期」から2段跳びで登録が決まるのは異例だということです。
イコモスから「登録延期」の勧告が出された時点で、登録は無理ではないかと思っていたのですが、見事に逆転し、うれしいと同時にとても驚きました。今回の政府の巻き返し活動はお見事でした。今後の外交活動もこのようにあってほしいと思います。

http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070628/wdi070628004.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070628it05.htm
http://www.asahi.com/culture/update/0628/TKY200706280221.html

(信)