フランスへの階段

変わったこと。昔は階段を一段ずつ登って行くイメージだったけど 今は一段ずつ降りて行きたい。

愛って、幸せって?

2007-12-06 21:48:22 | 日々感じたこと
愛って なんだろう・・・


これは協力隊訓練中のともちゃんの 名言。



今年もこの時期に玲ちゃんが、本を送ってくれました。


今、よしもとばななの「デッドエンドの思い出」をひとつひとつじっくり読んでいます。


まるでドロップを一粒ずつ、前の味がちゃんと消えるまで待ってからなめるみたいに ゆっくり。


その本のカヴァーにある文句が


幸せって どういう感じなの?



幸せってきくといつも思い出すのが「アルケミスト」(パウロ・コエーリョ著)の中の賢人の言葉。


幸せとは何かを問う少年に賢人は答える。


スプーンに油を入れてこの宮殿の中を一回りしてきなさい

そこで世界中の宝を見ることができるだろう

ただし、その間 スプーンの中の油を決してこぼさないように


戻ってきた少年は 手元のスプーンが空になっていることに気づく


世界中の宝物を堪能しながら 手元のスプーンの油をこぼさないこと

それが幸せなのだ と賢人は言う



私はこの部分がずっと謎でした。

分からないけど心の奥底では分かっているような

でもいまだに自分の言葉に翻訳できずにいます。



「デッド・エンドの思い出」は短編集で一つ目から面白いです。

でも二つ目ほど集中して読まなかった。

おとといベビー・カーをガラガラ押して遠出して、用事を済ませて帰る途中

雨がぱらぱらしてきたので、思い切ってカフェに入りました。

ベビーカーだと、お店に入るのをためらいます。今は車椅子の人の気持ちがすこし分かる。

二つ目の話はカフェインを飲みながらカフェという非日常的な場所で読んだので

なお更 入り込めたのかもしれません。でも

よしもとばななのお話の中で一番リアルだった。

これは、毒をもって毒を始末する というホメオパシー的な話で

最後に主人公は夢を見ます。

その夢の部分で、あぁっ という感じで涙が出ました。(私の)

子供の頃から定期的に

「自分は大きくなっても、今の気持ちを忘れないぞ」

と何度も誓っていたくせに

やっぱり忘れてました。

今は、一人で大きくなったような顔をして、幼い頃の気持ちを

きれいさっぱり。

とってもベタな感動の仕方をしたので詳しくは書きたくないです。

この話のタイトルも言いたくない。 笑

でもとても いい話。