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二宮正治小説:心の旅路の果て:第60回

2014-12-31 07:23:27 | 日記

 啓二、ひろ子、かおるはお台場の大江戸温泉物語にいる。

「東京駅は明治からの歴史の分かる場所だったけど」

 このかおるの言葉にひろ子は、

「そうねえ、東京駅が懐かしい明治の香りなら、このお台場の大江戸温泉物語は本当の江戸の香りが漂うわ」

 ひろ子が目を輝かせてこう言う。

「気に入ってくれたかい」

 啓二もはしゃいでいる。

「露天風呂つき個室を予約してあるんだ」

 啓二の言葉にひろ子とかおるは、

「うわあ、すごい」

 と歓声を上げる。

「江戸時代の江戸っ子の気分を味わえるよ」

 三人は子供に返ったようだ。

「さあ年忘れだ」

 啓二の言葉にひろ子とかおるがうれしそうに頷く。

*この物語は中井貴一、薬師丸ひろ子、杉田かおるをイメージして描いています。