「うわあ明治時代が目の前に」
ひろ子が東京駅の夜景を見てこう言った。
「これは芸術ね」
かおるも東京駅の美しい風景に驚嘆している。
「日本の顔だよ」
啓二が満足そうに呟いた。そして、
「さあみんな東京駅の中を歩いてみよう」
ひろ子とかおるを促す。
「それにしてもこの東京駅って国際ステーションね」
「ホント、世界の言葉が飛び交っている」
「日本のいろいろな地方の言葉もあるよ」
「ええ、さすが東京駅」
三人は東京駅の隅から墨まで歩く事にした。
心は少年少女に返っている。
*この物語は中井貴一、薬師丸ひろ子、杉田かおるをイメージして描いています。