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二宮正治小説:心の旅路の果て:第46回

2014-11-15 06:46:28 | 日記

 かおるはひろ子を激しく睨んだ。

ひろ子も睨み返す。

二人とも負けてはいない。

「啓二さんは私のもの」

 このひろ子の言葉に、

「ふん、ほざくな」

 かおるがこうやり返す。

「かおるさんって男性にもてそうだから別に啓二さんじゃなくてもいいわよねえ」

「何を勝手な事を」

「私は啓二さんを愛しているのです」

「私だって啓二さんを愛していますよ」

 ひろ子とかおるはまた睨みあった。

「私はこれからも啓二さんを愛しますので」

 このひろ子の言葉に、

「私だって」

 かおるが激しくやりかえす。

 

*この物語は中井貴一、薬師丸ひろ子、杉田かおるをイメージして描いています。