監督: 岡本喜八
出演: 仲代達矢 団令子 砂塚秀夫 天本英世
要らない人間はどんどん始末しようという「大日本人口調節審議会」に狙われた大学講師が、美人ルポライターとチンピラ車泥棒と協力して組織と戦う。
…なんちゃって、↑のようなあらすじ書いたけど、やっぱり映像を見て、当時の社長さんに「わけがわからん」と切り捨てられたらしい部分を楽しむ映画でしょう。それで公開も2週間で打ち切られちゃったし、岡本監督がその後冷や飯を食う原因にもなったそうです。
でも、私もそうだけど、周りにはこの映画を評価する映画好きいっぱいいます。私も岡本喜八のなかでは一番好き。スタイリッシュでテンポのとってもいい、かっこいい映画。
タイトルバックのブラックなテイストのアニメーションから始まって、それぞれのスタイルにこだわりを持った狂える殺し屋たち。主人公の登場シーンから、この主人公自身の危なさ、キレっぷりが暗示されています。
原作が都筑道夫(日本で本当の乾いたハードボイルドが書ける人)だし、この映画では岡本監督にしては珍しくセックスがジェームズ・ボンドみたいな感じです。ラストのヒロインとの長丁場のやり取りのためには必要なのかも。
私が1919年のドイツ映画「カリガリ博士」を見たのは去年だったのだけれど、どうも妙な既視感があった。あの映画の静かな病院とはまるで違うけど、スーパーアクションマッドサイエンティスト天本英世(かっこいいなあ!イメージそのまんま!)の病院のムードと、団令子の拷問テープ(8ミリですね)の雰囲気から、きっとこの映画を連想させたのではないかと思う。
ついでに原作の都筑道夫も大好きですので、ちょっとお薦め。今、法月倫太郎の「生首に聞いてみろ」という本が売れてますが、タイトル元ネタの都筑道夫「なめくじに聞いてみろ」もスタイリッシュで素敵な作品。古くて入手しづらいけど「紙の罠」「片岡直次郎シリーズ」はかっこいいし、「なめくじ長屋シリーズ」是非読んでください!
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出演: 仲代達矢 団令子 砂塚秀夫 天本英世
要らない人間はどんどん始末しようという「大日本人口調節審議会」に狙われた大学講師が、美人ルポライターとチンピラ車泥棒と協力して組織と戦う。
…なんちゃって、↑のようなあらすじ書いたけど、やっぱり映像を見て、当時の社長さんに「わけがわからん」と切り捨てられたらしい部分を楽しむ映画でしょう。それで公開も2週間で打ち切られちゃったし、岡本監督がその後冷や飯を食う原因にもなったそうです。
でも、私もそうだけど、周りにはこの映画を評価する映画好きいっぱいいます。私も岡本喜八のなかでは一番好き。スタイリッシュでテンポのとってもいい、かっこいい映画。
タイトルバックのブラックなテイストのアニメーションから始まって、それぞれのスタイルにこだわりを持った狂える殺し屋たち。主人公の登場シーンから、この主人公自身の危なさ、キレっぷりが暗示されています。
原作が都筑道夫(日本で本当の乾いたハードボイルドが書ける人)だし、この映画では岡本監督にしては珍しくセックスがジェームズ・ボンドみたいな感じです。ラストのヒロインとの長丁場のやり取りのためには必要なのかも。
私が1919年のドイツ映画「カリガリ博士」を見たのは去年だったのだけれど、どうも妙な既視感があった。あの映画の静かな病院とはまるで違うけど、スーパーアクションマッドサイエンティスト天本英世(かっこいいなあ!イメージそのまんま!)の病院のムードと、団令子の拷問テープ(8ミリですね)の雰囲気から、きっとこの映画を連想させたのではないかと思う。
ついでに原作の都筑道夫も大好きですので、ちょっとお薦め。今、法月倫太郎の「生首に聞いてみろ」という本が売れてますが、タイトル元ネタの都筑道夫「なめくじに聞いてみろ」もスタイリッシュで素敵な作品。古くて入手しづらいけど「紙の罠」「片岡直次郎シリーズ」はかっこいいし、「なめくじ長屋シリーズ」是非読んでください!
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