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妖星ゴラス (1962/日本)

2005年11月10日 | 映画感想や行
GORATH
監督: 本多猪四郎
製作: 田中友幸
音楽: 石井歓
特技・合成: 向山宏
特技・撮影: 有川貞昌  富岡素敬
特技・美術: 渡辺明
特技監督: 円谷英二 
出演: 池部良  上原謙 志村喬  白川由美 水野久美 佐々木孝丸 小沢栄太郎 西村晃 田崎潤 平田昭彦 佐原健二 天本英世

 地球の6千倍もの質量を持つ星が発見された。その星・ゴラスの軌道は地球を目指していることを発見した土星探査船・隼はその引力から脱出できずにゴラスに呑みこまれた。国連は、ゴラスを破壊できないことを知り、地球自体をロケットに変え、公転軌道上からの離脱を決意する。

 この間深夜に見てしまった「月のひつじ」なんかはもっと穏やかに地球がたった一つの星であることをささやきかけるような映画だったが、これはもっとそれをヒロイックに謳いあげてます。
 地球が巨大な星に破壊されようとする時に、全世界が一つになり、人知を結集して危機を救う。ラストは一難去り、また新たなる困難に立ち向かうという、なかなか感動的なもの。人間の善と科学に対する素朴なまでの信頼に胸を打たれます。
 短い映画だが、セットと特撮の気合の入りようもまた素晴らしい。南極基地建設シーンや、ゴラスの去った後の水没した町の映像など、実に見事。それに、その短い時間内に、複数の恋愛模様やら怪獣(ちょっとしょぼいぞ)まで出現させ、それでもまとめきっているのもお見事。
 キャストがまた豪華で、主な特撮映画常連のほかにも、ちゃんと重量感のある政府の首脳とか、カメオ出演かなというので死神博士にも会えました。

 とはいえ、この映画について不幸な過去を持つ家族がいるので、家では見るときを選ばないといけません。我が家のパパは小学生でアンプを自作し、風呂場に作った洗濯流しに自分の実験室を持っていた国大付属中学の科学部部長でした。それが少年時代にこの映画を見てしまい、テーマはともかく「やっていいことと悪いことがある」と怒り心頭だったそう。引っかかることだらけで、怒りでストーリーを楽しむどころではなかったらしい。ちなみにゴジラは楽しめる人なのだが。だからこっそり見ないといけない。私もこんなに景気良く燃やして酸素は大丈夫じゃろかい、とか南極に作った推進装置で軌道を脱して、北極で同じことをすれば軌道上に戻るっていうのも、もうちょっと色をつけないと理科ファン、天文ファンには親切じゃないかも…とは思う。

 音楽が、はじめのほうが伊福部さんかと思うような感じだが、「我ら宇宙のパイロット」あたりから毛色が変わってくるようです。
 中学生の男の子の感想は「歌が下手だ」それしか覚えてないらしい。
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