虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

スパイダーマン3(2007/アメリカ)

2007年05月09日 | 映画感想さ行
SPIDER-MAN 3
監督: サム・ライミ
出演: トビー・マグワイア    ピーター・パーカー/スパイダーマン
   キルステン・ダンスト    メリー・ジェーン・ワトソン(MJ)
   ジェームズ・フランコ   ハリー・オズボーン
   トーマス・ヘイデン・チャーチ    フリント・マルコ/サンドマン
   トファー・グレイス      エディ・ブロック/ヴェノム
   ブライス・ダラス・ハワード    グウェン・ステイシー

 ピーターはスパイダーマンとして活躍し、彼の正体を知った恋しいMJの理解も得て、順調な生活を送っている。だがMJはやっと得た舞台主役を下ろされ、ヒーローとして大人気のスパイダーマンとの間に距離を感じる。MJとギクシャクし、元親友ハリーはピーターを父の仇と思い込んでいる。そして叔父ベンを殺した犯人が脱獄。ライバルに仕事を奪われそうになり…流星と共に地上に落ちた黒い生命体がスパイダーマンに取り憑き、スーツを黒く染める。それによって一段と強力なパワーを得たスパイダーマンは、心にも変化を生じさせた。

 これ最終章なんでしょう?…とまあ見終わって思ったのでした。
 なんかヒーローものというよりはしんみりしたメロドラマの終わり方で、ほんとにこれでラスト、完結、おしまいなの??!!!!思わず「あらら~、」とエンドクレジット終了後に口からでちゃいました。

 このシリーズみんなそうなんだけど、悪役のやってることはひどいのに、芯からのワルってまったくいない。なのにこれだけの非現実でバイオレンスなバトルシーン作っちゃうんだからサム・ライミえらい。最初のジュニア・ゴブリンと壁の間をビュンビュンのシーンでは嬉しくてゲンコツ握ってDVDが出たらコマ送りでじっくり見よう!など心躍らせておりました。MJは三作すべて見事にさらわれて生命のピンチだし、クライマックスの主人公があわやという処まで痛めつけられるのも常道でハデで良かったです。
 
 最近のヒーローは昔のように危機一髪の場に鮮やかに登場し、事態を救って爽やかに去っていくだけでは済みませんで、人間的にも悩まなくてはいけない気の毒な忙しさです。スパイダーマンはその先端を行くような映画ですが、主人公のみならず主要キャラみんながみんな、自己と戦ってます。傷つけられた自分を哀れむ心にたいがい負けてます。で、最後に総決着をつけます。そして余りヒーロー映画らしくないしめやかな終結になってます。あれはハリーにはかわいそう過ぎます。

 黒いスパイダーマンというより、「そうあらねばならぬ」という自制から開放されたようなピーターが実にイヤな奴をやってますが、それが不快より似合わなくて馬鹿ね気の毒に、というように見えたのはトビー・マグワイアとこれまでのスパイダーマンのご人徳のせいでしょう。それに今回はハリー・オズボーンが素敵。元親友に対する復讐心と憎しみと愛情と劣等感とやっぱりいろいろあるのよね。

 今度のハリーが素敵だったので、かえってジェームズ・フランコの「トリスタンとイゾルデ」を見るのは不安です。
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なんか蓄積疲労がドンドコサ積み重なってる感じで
昨日はお酒グラス1/3飲んだら蕁麻疹で苦しみ
今日痛くてたまらず歯医者へ行ったら「歯の治療の必要なし」だと言われてしまいました。
疲労とかストレスとかで上顎に炎症が起きたのではないか、とのこと。
痛いのに~ 
何科にいけば良いのでしょうか。