虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ゴッド・ディーバ (2004/フランス)

2006年05月05日 | 映画感想か行
IMMORTEL AD VITAM
監督: エンキ・ビラル
出演: リンダ・アルディ    ジル
    トーマス・クレッチマン    ニコポル
    シャーロット・ランプリング    エルマ・ターナー

 2095年、人間と、それ以外のものが入り混じり、人も半ばサイボーグのようにパーツ交換をするのがあたりまえのニューヨーク。神々の一人であるホルスは、そこで人工化されていない人間ニコポルに乗り移り、「青の女性」を捜し求める。

 なんかキョトンとしてしまった。
 ホルスが神々からなぜ処刑されることになったか、以外のことはストーリーとか設定とかは実にわかりやすい。というか「前に見たことがある」ものばかりで構成されているよう。
 あのぼろっちくて重量感のあるメカ類、なんか半端なコスチューム、すさんだ灰色の都市の有様、腐ったような統治体制、サイボーグ化される人々と邪悪な巨大企業、反抗勢力…
 わかりにくいのはそれぞれの意味づけ。
 なぜセックスに意味を持たせるのか?
 なぜエジプト神なのか?ほとんど神々しくないのがおかしいってばおかしい。
 ジルの存在と出産がその世界にとってどういう意味を持つのかが今ひとつ明確でない(私がわかり損ねただけかな?)なので、ニコポルは納得しても、私はホルスの言う事に納得できないぞ。
 それに最後!いくらなんでも鮫アタマはないだろう…もっとすごい造形ひねり出してよ~~~!
 映像では「キャシャーン」のほうがいいかなと思う。
 時々爆笑してしまった映画でありました。だって、おかしかったんですもの。神様の目の火炎で足作ったり、ゲームをする神様の周りで飛び交うものとか。ゲームをする神様というのもメタファーなのかもしれないけど、わかりやす過ぎかも。