4月の新発田公演に続き、今年予定していた3公演が中止、延期になりました。
幸い今年は公演を少なくして、新作を2年がかりで完成させる計画で、説経「をぐり」の稽古を続けています。
小栗判官と照手姫の壮大な恋物語、じつは猿八座の旗揚げ公演の演目です。25年前、古屋和子さんの琵琶弾語りで、冒頭から「照手車曳き」まで3人の遣い手で演じましたが、全編通して上演したい最大の演目でした。
台本は絵巻「をぐり」全15巻を底本に、各巻のごく一部を割愛して原文のまま6段組に構成しました。渡部八太夫は既に全段の節付けを終えていますが、前半3段を第一部として今年中に、来年中に第二部後半3段の完成を目標にしています。
公演をお待ちの皆様にはご迷惑をお掛けしていますが、只々コロナ感染の終息を願うばかりです。
小栗判官と照手姫 稽古中 新発田市の稽古場・心萃房にて 笹川浩史氏撮影