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野菜や果物の漢字は難しい!⑥ 

2024-06-13 | 

ブロ友さんの投稿を見ると、いろいろな野菜や果物が登場します。

大根、人参、苺などの一部の漢字はわかりますが、大半は漢字が読めないものが多く、悩むことが多々あります。

自分の無知を反省して、今回は野菜や果物の漢字表記について調べてみました。

今回は野菜や果物の漢字表記と写真のあとに読み方を表記しました。まず、写真と漢字表記を見て、読み方を考えていただけるようにしました。

 

<葱>

 

<ネギ  ヒガンバナ科ネギ属>

語源は「根葱(ねぎ)」で、 ”根(ね)を食用とする 葱(き)(ネギの古名)” の意味から。

 『葱(ソウ)』は、葱(ねぎ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、艹(植物)+怱(空気が突き抜ける・中空の)=葱(中空の植物。葱。ねぎ)です。

 

 

 

 

 

<鳳梨の花:あななすの花>

 

<パイナップル  パイナップル科アナナス属>

中国や台湾では「鳳梨」と書いてパイナップルを指すことから、日本でもこの難しい漢字が使われるようです。

パイナップルの頭についているグリーンの部分が鳳凰の尾羽をイメージさせることから「鳳」という文字が入るそうです。

 

 

 

 

 

<胡荽:こえんどろ>

 

<パクチー セリ科コエンドロ属>

日本へは10世紀以前に中国から渡来し、江戸時代にはポルトガル人が伝えたので、ポルトガル語のcoentroからコエンドロとよばれるようになったようです。

1990年代ごろから、エスニック料理店の増加とともに、生食する葉を指して「パクチー」(タイ語)と呼ぶことが多くなりました。

 

 

 

 

 

<甘蕉:かんしょう>

 

<バナナ  バショウ科バショウ属>

バショウ科バショウ属の植物…すなわち「芭蕉」の甘い食べ物だから、「甘蕉」=バナナです。俳聖・松尾芭蕉の家には「芭蕉」が植えられていたそうです。

 

 

 

 

 

<白菜の花>

 

<ハクサイ  アブラナ科アブラナ属>

ハクサイの語源は中国の〈白菜:パイツァイ〉をそのまま日本語読みしたものです。

葉は、お互いに抱き合うように重なり合い、大きくなるに連れて軸の白い部分が太く伸びるため日本では「白菜」と呼ばれるようになりました。

 

 

 

 

 

和蘭芹:おらんだせり>

 

<パセリ  セリ科オランダゼリ属>

パセリの和名は「オランダセリ」。このオランダという国名を表す「和蘭」に、「芹」という食べ物が合わさって「和蘭芹」となります。

 

 

 

 

 

<果物時計草:くだものとけいそう>

 

<パッションフルーツ  トケイソウ科トケイソウ属>

パッションフルーツの和名が「くだものとけいそう」だからです。トケイソウ(時計草)科の植物で果物を実らせるから「果物時計草」なのです。

ちなみに時計草の英訳がパッションフラワー、その果実ということでパッションフルーツだそうです。

 

 

 

 

 

<万寿果:まんじゅか>

 

<パパイヤ  パパイア科パパイア属>

「まんじゅか」と読んで、中国ではこの漢字でパパイヤを指すそうです。中国語で「万寿」は長寿のことで、「果」はフルーツのこと。「パパイヤ」は、長寿につながる健康的な食材といった扱いだったようです。

 

 

 

 

 

鹿尾菜>

 

<ヒジキ  ホンダワラ科ホンダワラ属>

「ひじき」を漢字で書くと鹿尾菜」。見た目が鹿の黒くて 短いしっぽに似ているところからきていると、江戸時代に書かれた「本朝食鑑」に記載されています。

 

 

 

 

 

<甘唐辛子の花

 

<ピーマン ナス科トウガラシ属>

16世紀に日本に「唐辛子」が伝わりましたが、当時の日本人の認識では「唐辛子は辛い食べ物」というものでした。

その後、明治時代になって「唐辛子」の仲間である「ピーマン」が伝わりましたが、その味が、唐辛子とは違い辛くなかったことから、「甘唐辛子」と呼ばれるようになりました。
 
同じ辛くない唐辛子で「獅子唐辛子(ししとうがらし)」がありますが、これは先端が獅子舞の顔に似ているということが由来です。現在「獅子唐辛子」は、「シシトウ」と呼ぶのが一般的になりました。 

 

 

 

 

 

<火焔菜:かえんさい>

 

<ビート  ヒユ科フダンソウ属>

ビーツは別名「テーブルビート」とも呼ばれ、炎のような赤い見た目から「火焔菜(かえんさい)」という和名も持っています。

ビーツの名前の由来は、ケルト語の「赤い色」という言葉が語源とされています。

 

 

<野菜の漢字表記はなぜするの?>

野菜の漢字表記には、言葉の視覚的な表現だけでなく、その野菜の文化的な意味や価値、料理を通じて伝えたいメッセージをより深く理解するための一助となるという目的があります。

たとえば、生菜(サラダ)という表記を見ることで、サラダが持つ新鮮で健康的なイメージを思い出し、日本の食文化の中でのその位置を再確認することができます。

また、野菜の漢字表記には、その野菜の意味や見た目が反映されているものや、当て字にもほどがあるものなど、さまざまな由来や語源があります。

野菜を表す漢字は常用漢字表にあれば漢字で、なければひらがなで書きます。学術的な場合はカタカナで書きます。

 

 

「野菜の漢字表記は難しい!⑥」、10品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「野菜や果物の漢字は難しい!⑦」に続きます。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (なつみかん)
2024-06-13 07:59:11
おはようございます。
うわー、今日のは葱と白菜意外、ほとんどわかりませんでした。
甘唐辛子などは読めるのですが、万願寺とうがらしのように辛くない唐辛子のことかと思っていました。
ピーマンだったとは。

横文字名前を意訳して漢字にするのは、作った人の感性が出ますね。
パイナップルやバナナすら知りませんでしたよ。
学名から来ているのもあるのですね。
楽しませていただきました!
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漢字表記の由来 (ninbu)
2024-06-13 18:12:17
なつみかんさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

今回は難しかったようですね。私も葱と白菜と果物時計草以外はわ
かりませんでした。

なつみかんさんが言われるように、野菜の漢字は作った人の感性で
様々な作られ方をしていますね。

学名を漢字にしたり、野菜の特徴を表したり、全くの当て字等々、
由来を調べていくと、とても面白いものです。
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Unknown (hanahana  )
2024-06-13 20:58:38
こんばんは~
とても面白かったです。
そうなんだ!が多かったです。

ネギも普段何気なく読んでいましたがそういう意味謂れが有ったんだと。

海藻のヒジキにも「菜」が付くんですね。
思ってもみなかった謂れでした。
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日頃目にする機会のない ものばかり (ninbu)
2024-06-14 08:11:30
hanahanaさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。

今回登場した野菜たちの漢字、ほとんどが日頃目にする機会のない
ものばかりですね。

各々の漢字を充てた由来を調べてみると、なるほどと納得できるも
のや、少し首を傾げたくなるものまで、多様で面白いですね。

ヒジキは野菜ではありませんが、菜が付いたので含めてみました。
謂れも面白いですね。
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Unknown (necydalis_major)
2024-06-14 08:16:19
だんちょう

おはようございます!
パッションフルーツの
お花が凄い!
初めて見たけど時計みたいで面白かったです😄
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古来からや日本原産の物なら・・・ (ヒゲオヤジ)
2024-06-14 18:41:07
ninbuさん、こんばんは(^-^)/
野菜の漢字表記、5回と6回拝読させて頂きました。
未だ5回の茄子や人参、また韮等は分かりますが、今回のパイナップルやバナナ、
パパイヤ等は漢字表記したところで、やはり文字を見ても意味不明です(^_^;)
精々分かるのは葱や白菜等古くから有る野菜くらいでしょうね。
情緒が無いと言われればそれまででしょうが、戦時中の敵性語禁止ならばともかく、
やはり洋野菜や果物はそのままの名前の方が分かり易いかも・・・
でもこの企画、本当に面白いですし、勉強になりました(*^^)v
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ネー ミングもグッドですね (ninbu)
2024-06-14 20:15:13
だんちょうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

だんちょうさんはトケイソウを見たのは初めてなのですね。誰もが
初めて見ると驚きます。

見事に時計のように見えるから面白いです。トケイソウというネー
ミングもグッドですね。
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イメージが湧くような和名 (ninbu)
2024-06-14 20:16:20
ヒゲオヤジさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

6回目の今回は、いずれも漢字表記から野菜名を想像するのが難し
いものばかりですね。

漢字表記の由来を見ると、納得できるものがある反面、ヨコモジの
野菜名からは想像できない漢字もあります。

野菜に限らず、植物名は和名を付けるものが多いようです。高山植
物のように花のイメージが湧くような、和名を付けてくれるとあり
がたいですね。
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