「てんごくへいってきたひとのはなし」
そこはもうきれいでたのしくてうつくしくてやさしくて、不満を言うひとはいないし不正を働こうとするひともいないし、だからとてもいいところで、ぼくはそこでねそべりながらねむくないのに何日間もうとうとしたり、雲をひきちぎって首をしめてみたり、怠惰な顔をしてる動物のかおをなでまわしてみたり、とにかくもうなにもかもが無意味なんだけどなにもかもが無意味でも許されるようなくうかんのなかでなにもかもが無意味になっていくじぶんにあまくあまくしていたんだよな、でもそれでいいのかっていったらよくないだろうって思ってしまう自分がいて、でもそこじゃあそれがよくないだなんて考えるひとなんていなくて、そのしゅんかんにあぁここには人間なんてひとりもいないんだって気付く、ぼくはまだ人間なのにここにいるのはなぜだろう?願ってしまったのは一体なんだったのかわからなくなって、溶け出してすかすかになったのうみそをずいぶんくろうして探し出して、くびすじにまとわりついた雲をすっかりとってからきづいたんだ、ああここにいるべきではないんじゃないんだ、ここにいたくないんだ、いこう、そうおもったんだ、。
たとえばここにあるすべてが自分の期待に沿わないものだとして、わたしはどうするだろう、きっとどうもしないだろう。相対評価のみで生きていけるのがいまの人間だとしたら、うん、でもそれはすごいかなしい。わたしがかなしんでもどうにもならないんだけど、そこでどうにもならないからって感情をとめてしまったらそれこそ、考えるのも気持ち悪いことになっちゃいそう。
唇がかわいてかさかさと音をたてて流されていった。
そこはもうきれいでたのしくてうつくしくてやさしくて、不満を言うひとはいないし不正を働こうとするひともいないし、だからとてもいいところで、ぼくはそこでねそべりながらねむくないのに何日間もうとうとしたり、雲をひきちぎって首をしめてみたり、怠惰な顔をしてる動物のかおをなでまわしてみたり、とにかくもうなにもかもが無意味なんだけどなにもかもが無意味でも許されるようなくうかんのなかでなにもかもが無意味になっていくじぶんにあまくあまくしていたんだよな、でもそれでいいのかっていったらよくないだろうって思ってしまう自分がいて、でもそこじゃあそれがよくないだなんて考えるひとなんていなくて、そのしゅんかんにあぁここには人間なんてひとりもいないんだって気付く、ぼくはまだ人間なのにここにいるのはなぜだろう?願ってしまったのは一体なんだったのかわからなくなって、溶け出してすかすかになったのうみそをずいぶんくろうして探し出して、くびすじにまとわりついた雲をすっかりとってからきづいたんだ、ああここにいるべきではないんじゃないんだ、ここにいたくないんだ、いこう、そうおもったんだ、。
たとえばここにあるすべてが自分の期待に沿わないものだとして、わたしはどうするだろう、きっとどうもしないだろう。相対評価のみで生きていけるのがいまの人間だとしたら、うん、でもそれはすごいかなしい。わたしがかなしんでもどうにもならないんだけど、そこでどうにもならないからって感情をとめてしまったらそれこそ、考えるのも気持ち悪いことになっちゃいそう。
唇がかわいてかさかさと音をたてて流されていった。