肉食べるといいよ!

天体写真を中心とした趣味のブログ

ゴールデンウィーク遠征は天城へ!

2017-05-02 | 遠征~天体写真撮影遠征の記録

どうもです!

 

2か月ぶりの撮影に行ってきました!
行先は最近の定番撮影地、天城です!

今回の遠征もM&M氏と一緒です。

3月終わりにまとまった休暇があったのですが、どうも天気との相性が悪く遠征できず。
結局2月の終わりに遠征してから2か月以上間が空いてしまいました。

 

ゴールデンウィーク初日からの1泊だったので、現地の混雑を予想して明るいうちの現地入りを目指して正午頃に船橋を出発。
渋滞ひどいかな~と心配していましたが、首都高の一部が混雑していたくらいでジャスト5時間で現地まで行くことができました。


この日は夕方に雷雨、その後に晴れる予報だったため、架台から下の電装系以外の部分だけ組み立ててカバーをかけて雨に備えしばし車内で待機。
予報通り、それまで晴れていた空が一気に雲に覆われ豪雨になりましたが、1時間弱で雨も引き、暗くなる前に余裕をもってセッティングできました。

月があるうちに、フラットとフラットダーク、ダークなどを一通り撮影。


今回の狙いは2月遠征で撮影したものの不満足な出来だったアンタレス付近のリベンジだったので、最初からF3レデューサーを装着。
したがって、フラットについてはヒストグラムのピークが色々な場所に来るように多めのパターンを念入りに撮影しておきました。
F5主焦点の場合は周囲に四角形のD810A由来のケラレが出る他は極めてフラットな画像を得ることができますが、F3RDだとなだらかに周辺に向かって光量が落ちていくのがはっきりとわかります。
したがってフラットが必須なのです。


ところで一つよくわからないことがあって、自分はフラット画像撮影時にトレーシングペーパーでスカイフラットを撮影するのですが、トレペを鏡筒先端に付けての撮影ですから周囲の光をもらいやすく、例えばヘッドライトの赤い光やクルマのライトなど、ライトフレーム撮影時には影響無いような状況でもフラットだとけっこうもらってしまいます。
で、当然フラット画像が赤っぽくなっていたりカラフルになってるのですが、こういうコマはやっぱり捨てたほうが良いのですかねえ。。。
一応ニュートラルグレーに近い色合いのコマだけを使って処理をしていますが、どうなんでしょう???
RAW画像なら関係ないのかなあ????
どなたか詳しい方教えてください。。。


あと、今回はきちんとダークフラットダークも撮影しました。

結論から言うと、これらも真面目に撮った方が良いです。
ステライメージ8の自動コンポだと簡単にできるので今回ダーク無しと有りの両方試してみましたが、全然結果が違いました。
確かにD810Aは低ノイズで優秀ですが、ISO3200で撮るのが好きで、しかも派手な仕上げの好きな自分の画像強調のやり方だとやはりノイズは厳しいものがありました。
しかし、ちゃんとダークやフラットダークを反映してあげると明らかにノイズが少ないです。
次回からはちゃんとサボらずに撮ることを決意しました。
M-GENのディザリングガイドも早く試したいですなあ。


さて、今回の狙いはアンタレス付近でしたから最初からF3RD装着状態で撮影開始しましたが、メインが昇ってくる前の時間帯の撮影好適な対象は視直径の小さな系外銀河や球状星団などばかり。
何を撮ろうかと考え抜いた挙句に最初に筒先を向けたのはコイツでした。

撮影日時 2017年4月29日22:04から120秒×27枚 総露光時間54分
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED+F3レデューサー(318mm・F3)
撮影デバイス D810A(ISO3200)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 天城高原

ヘルクレス座の球状星団M13です!
さすがに全天屈指の大型球状星団といえどもF3RD装着焦点距離318㎜フルサイズの画角では小さいです。
というわけで、毅然とした態度でトリミングしています笑
焦点距離1000㎜以上のクラスの筒で撮りたいですなあ。。。

ちなみに当日の天城は夜半前は空の状態があまり良くなく、うす曇りのような状態でした。
適正露出時間もどんどん変動する状況で、撮影開始すぐの約1時間弱分は無駄になってしまいました。 


次に狙ったのはコイツ。

撮影日時 2017年4月29日23:20から120秒×32枚 総露光時間1時間4分
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED+F3レデューサー(318mm・F3)
撮影デバイス D810A(ISO3200)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 天城高原

南天低い難物、うみへび座M83系外銀河です!
当然毅然とした態度でトリミングしています笑 

南天の回転花火銀河と呼ばれるだけあってかっこいいですなあ。。。
しかし、南中高度も低く、なかなか撮るのがしんどい天体です。
撮影中は鏡筒が上や斜めではなくほとんど横向いていました笑
駐車場に入ってきたクルマの明かりや赤いヘッドライトの光をもらったコマもありました。
ケンタウルスの電波銀河やω星団も撮ってみたいのですが、南中高度がもっと低いので眺望があまりよくない天城ではしんどそうです。(雲海富士山富士宮五合目しかないですかねぇ)

そんなこんなでさそり座も良い感じの高度に。
そして、空の状態も天の川がくっきり肉眼で確認できるような好条件に。
いよいよ今回のメイン、アンタレス付近の撮影に入りました。

結果はコイツ。

 

撮影日時 2017年4月30日00:46から180秒×20枚 総露光時間60分
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED+F3レデューサー(318mm・F3)
撮影デバイス D810A(ISO3200)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 天城高原

処理しているうちに色がわけわからなくなってきて、まるで無限地獄 笑
ので、とりあえず今回はここで処理を止めました。(しばらくしたらまたいじるかも) 

前回の焦点距離530㎜はやはり狭すぎました。
クローズアップならこのくらいの画角がちょうど良い感じです。

しかし今回はリベンジ撮影だったにも関わらずにまたやらかしました涙

子午線越え以降の90分の露出が、ガイドし忘れで全てパーに。。。くううううううっ
私の赤道儀は子午線を超えるとデフォルトの設定では自動で東西入れ替えをするのですが、入れ替えた後、ピントも合わせ直し、構図も入れ替え前と概ね揃え…たのですが、オートガイドの設定をやり直すのを忘れていました…
今回はF3でトータル1時間露出と露光量はそれなりに確保できましたが、自分の構想とは大きくずれてしまいました。
どうやら三度コイツに挑まなければならないようです。


とは言え2か月ぶりの遠征は楽しい遠征となりました。


前回は仕事場から直での遠征であったため疲労で寝てばかりでしたが、今回は多くの方々と楽しく過ごすことができました。

いつものM&M氏に加え、youtubeでいつも動画を楽しく拝見させていただいているkawakami machidaさん。
twitterで相互フォローさせていただいているけーたろさんと大勢の若い衆(笑)。
他にもお名前などをうかがうことができませんでしたが何名かの方とお話しできました。
さすがにゴールデンウィーク初日だけあって、駐車場は星屋で一杯でしたね。


そして、仮眠をとって、9時前に現地を出て無事帰還しました。


実は今日も0:20の月没後3時間一本勝負で天城でアンタレスのリベンジに挑もうと考えていましたが予報が一気に悪化。
福島方面なら晴れるかもしれませんでしたが今日の遠征は流しました。


次の新月以降しばらくの間は結構仕事との兼ね合いで厳しそうです。
今年度は昨年度までと倍以上の仕事量になってしまいました涙
次はいつ遠征できるかなあ。。。


全然関係ありませんが、どん!

ラーメンにフランスパンなんて…って思ってた以前の自分を殴りたい笑


ではでは!


厳しい天城遠征

2017-02-26 | 遠征~天体写真撮影遠征の記録

どうもです!!

 

土日を使って天城高原に遠征してきました。
今回は久しぶりにM&M氏と一緒です。

 

私は基本的には土曜も仕事がデフォルトなので、使う機会が少なく余りまくっている有給の早退を使って仕事場から直接天城高原に向かいました。

 

予報は一応晴れそうだったものの完全な快晴というわけにはいかなそうな雰囲気でしたが、ジャスト4時間で明るいうちに現地に着くと、案の定高層の薄雲がひっきりなしにかかる微妙なコンディションでした。
何とかなるだろうとセッティングを開始、薄明終了の19:00過ぎに撮影に入ることができました。

仕事場から撮影地に向かっても、明るいうちにセッティングができる季節がようやくやってきましたねえ。。。

 

ところで、新月の週末だけあって現地は天文屋さんで大盛況。
空いているときにしかココ天城に来たことがなかったので、初めて人気撮影地だということを実感しました。
(前回は広い駐車場に私一人しかいませんでしたからね笑) 

 

さて、前回の記事にあるように、SI8の自動コンポのおかげでようやく真面目に画像処理を始めました。
というわけで、今回もちゃんと多数枚撮影して、しかもフラットだけでなくダークとフラットダークまで撮ってきましたよ!

 

では早速ですが、家に帰ってササっと処理した今回の成果です。

 

まずはコレ

撮影日時 2017年2月25日19:15から360秒×38枚 総露光時間3時間48分
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 天城高原

魔女の横顔です!

コイツを導入するのは骨が折れました。

私は浅田英夫さんの星雲星団ウオッチングを導入時や対象を選ぶときのほぼ唯一に近い拠り所としてます。
ところが、この本には魔女の横顔が出ていない笑
結局、コイツがIC2118であることを教えてくれたのはGoogle先生でした笑
そんなこんなでこのナンバーを入力して無事に自動導入したのですが、次のハードルが…
私は現在はPCレスの撮影システムを組んでいます。
したがって、自動導入があったとしてもちゃんと正確に導入できているかどうかの確認や微調整も含めて結局は試写を繰り返して構図を追い込みます。
で、試写でわかるくらいの天体であればカメラのバックモニターで見ながら調節できるのでいいのですが、淡くて見えづらい天体についてはお手上げなのです。
そうなると、試写で星並びを見ながら構図を決めなければならないのですが、そのときにも上記の星雲星団ウオッチングが大活躍…のはずが魔女は掲載されていない笑
結局、星並びはM&M氏のブログに出てた写真を見て追い込みました。

コイツは正直530㎜F5で撮るのはシンドいですね。
構図も窮屈だし、露光量も4時間弱でもまだ足りない気がします。
(もちろん薄雲のおかげでS/Nが良いコマが少ないこともありますが…) 
先月あたりに天ガに入選していた大阪の方の方の素晴らしい魔女がアタマに残っているので、ああいうのを撮りたくってどうしても欲求不満です。

来シーズンはF3レデューサーで条件の良いときにたっぷり露出して撮りたいですねえ。
ってか撮りますよ! 

 

次はコチラ。

撮影日時 2017年2月26日03:17から360秒×13枚 総露光時間1時間18分
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 天城高原
 

アンタレス付近です!

もうコイツが撮れる季節になったんですねえ(しみじみ)
3時頃から何とか撮れそうな高度だったので、薄明開始04:50まで撮ってみることにしました。

で結論から言うと、大失敗です。撮り直し確定ですな。

まず、構図が微妙。アンタレスをもう少し下、ほんのちょっと左にすべきでした。
まあ、そもそも焦点距離530㎜だと窮屈な感じがします。

しかも、この日は直焦点復帰後で一番寒かったのか、今までは何とか一晩持ちこたえていたカメラのバッテリーが、コイツの撮影中に落ちてしまいました。
次は夜半過ぎた適当なタイミングでバッテリー交換しないとダメですな。
というわけで、トータルの露光量は明らかに足りないような気がします。 

雲がかかって使えなかったコマも何コマかあり、使えたとしてもS/Nが悪いコマや赤カブリしているコマが多くて処理も難儀してます。
(最近は薄明開始前に帰る方が多く、低空撮影時にクルマの光ももらっちゃてるっぽい)
赤カブリを抜くと赤い領域も浮き出てこず、あーもう!っていう感じ。
本来この領域は赤青黄色の極彩色のイメージなのですが、なんとも寂しいイメージでカラーバランスも崩れたコマになってしまいました。

コイツはもう少し長時間向き合える季節、そう、来月か再来月にでもリベンジしたいですなあ。。。 
もちろんF3レデューサーで! 

 

次は春物2点です。

撮影日時 2017年1月4日23:15から300秒×20枚 総露光時間1時間40分
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 天城高原

M106ですな。

そして、コイツ。

撮影日時 2017年2月26日01:16から300秒×19枚 総露光時間1時間35分
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 天城高原

しし座のトリオ銀河、M65・M66・NGC3628です!

当夜はとにかく風が強く寒い夜でした。
タカハシ赤動儀ですらガイドが暴れているような強風下でiOptronが耐えられるわけもなく笑
ガイドも暴れまくり、星像もいびつな撮影コマばかりで帰るまでは処理するのをやめようかと思うくらいでした。
また、コイツらを撮影しているあたりで強風とともに気温も一気に降下したようで、温度変化に敏感なFSQのピントも移動してしまい、ピンの甘いイメージになってしまいました。

現地でM&M氏から、σクリップ加算平均コンポジットで星像の乱れが緩和できるという話を教えてもらったのですが、処理に時間がかかりそうだったので通常の加算平均でやってもたらソコソコ緩和されたのが救いです。

しかし、こういう小銀河はもっと長い筒で撮ってみたいものですなあ。。。
そのうちっ!!

 

さて、この日は私とM&M氏の隣の方が大きな30㎝ニュートンで撮られている方で、凄い迫力でした。
いつかは自分も長い焦点距離の筒で銀河の撮影をしてみたいと思っていて、大口径ニュートンには興味津々です。
撤収時に少しお話しできたので、次回どこかでお会いしたら色々と聞いてみたいと思います。

また、いつも参考にしているyoutubeの方(だと思われる)も隣でした。
実は、私自身この方の映像を見て天城にたどり着いたようなものなのです。
次回の映像アップも楽しみにしています!


当夜は私の仕事疲れのせいで寝てばかりで周りの方との交流があまりできませんでした。
(4時起き6時仕事開始の疲れで眠さと寒さに負けました…土曜はいつもなかなか仕事がしんどいのです)
そればかりか、明らかにそのせいで判断や注意力が鈍り、その結果撮影時にミスも多くなかなか厳しい遠征となりました。
こればかりは仕事から直接遠征に行くときの宿命ですが…

今回は次への宿題がたくさん出てきた遠征でした。

では!


やっぱり天城の空は暗かった!

2017-01-05 | 遠征~天体写真撮影遠征の記録

どうもです!!

 

というわけで、年明け最初の遠征に出かけてきました!

行き先は天城高原です!

 

昨年8月に初めて天城を訪れ、その空の暗さ、特に南天の暗さに惚れ惚れし、8月だけで2回も遠征に出かけてしまいました。
それ以降は私の休みと天城の天候が上手くリンクせずしばらく遠ざかってしまいましたが、年明けにチャンスがめぐってきました。

実は、GPVの予報だと天城は晴れと曇りのちょうど境界線上という際どい状況で、朝霧ガリバーなど富士山周辺の方が晴天の確率は高そうでした。
それと、年末に降った雪が多く残っていると、天城高原に至る最後の遠笠山道路の終点近くが残雪や凍結で結構危険な状況になりそうで、普段温暖な千葉に住む身としてはなるべく避けたいシチュエーションでした。

当日午前の撮影地隣の天城高原ゴルフコースライブカメラの画像は↓

 

この状況であれば、ゴルフコースクローズになった年末↓

の状態からだいぶ雪も解け、状況は良くなっています。

これなら明るいうちに到着すれば大丈夫そうだし、もしダメなら月没22時半までに朝霧や西伊豆の適当な場所にでも移動すればよいと腹をくくりました。
また、先日朝霧に行ったとき、南天の暗さについてはやはり天城の方が数段良い条件であることがわかったので、多少のリスクをとってもどうしても天城に行きたかったこともありました。

さて、16時半到着目標で船橋の自宅を12時ジャストに出発し、買出しや給油をしながら予定通り4時間半で現地に到着。
やはり小田原厚木道路経由よりも、東名沼津ICか新東名長泉沼津ICを経由して伊豆縦貫道を経て修善寺から上がった方が圧倒的に早いです。

駐車場の奥の段にセッティングしようと奥に進入すると、一角が資材置き場になっていました。
何か工事でも始まるのでしょうか?? 

 

さて、明るいうちに到着したものの、この日は月没が22:35なので6時間以上の余裕があります。
のんびりセッティングして仮眠をとることにしました。 

月と金星がキレイだったのでスマホでパチリ。
意外に写ってくれてびっくりしました。

 

この日の天城は予報通り曇りと晴れの境界線上で、風向きによって天城山方向から雲が流れてくるという状況でした。
ただ、晴れの時間帯もそれなりにあったので、ソコソコのコマ数はなんとか確保できました。

また、天城高原は天文屋さんがいつもたくさん来て賑わっている印象をもっていたのですが、この日は結局朝まで私一人だけでした。
より晴れの可能性の高い朝霧などに行かれたのでしょうか??

 

さて、この日の釣果です。
毎度のことですが、すべてJPEG1枚画像を適当にフォトショでいじった簡単フィニッシュですよ。 

 

まずはコレ。

おおぐま座M101回転花火銀河

撮影日時 2017年1月5日03:58から360秒露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 天城高原

なんか青っぽい気がしますが・・・知らんwww
これは大きいのですが意外に淡いのでそれなりに露出をかけないとパッとしませんね。
多数枚コンポジットしてもっとハードな処理かけると腕の淡い部分がもっとぐわわわっと出てくるのでしょうか?
画像処理やる気スイッチが入ったらやってみます。 

実は最近焦点距離1000mmオーバーの大口径ニュートンなんかに少し興味があって、そういうのでこういう小銀河撮りまくりたいのです。
将来の夢ですなあ。。。

 

さて、この日、天城の暗い空でどうしても撮りたかった対象とは・・・

因縁の相手、馬頭星雲です!

新年ということで、どうしても呪いを解きたかったのです。

撮影日時 2017年1月5日00:12から540秒露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 天城高原

なんか赤い気がしますが・・・知らんwww
さて、とうとうこの馬頭星雲をそれなりにマトモに撮ることができました。 
今まで長かった・・・
とはいえこの日も雲がかかったり引いたりの繰り返しでそれなりの枚数は撮れたものの無駄になったコマもありました。 
しかし、どうしてもコイツを天城の暗い空でたっぷり露出したかったのです。 
結果、花立で撮った3分露出のコマと、ここ天城で撮った9分露出のコマがヒストグラムのピークがほぼ同じでした。 
JPEG1枚画像の簡単フィニッシュのような処理だと、空の条件良さが第一ですね。
逆に空の条件が悪ければ悪いほど多数枚勝負のメリットが勝ってきますね。
まさに、枚数は色々なアラを隠す、という感じでしょうか。 

 

先日はこの馬頭星雲撮影中にカメラのトラブルに泣きましたが、この日は大丈夫でした。
一応、カメラのデータ記録方法をCF優先に変えて(デフォルトはSD優先)、インターバルタイマーのシャッター間隔を1秒から2秒に変えたのですが、これが良かったのかどうかはわかりません。

 

そんなこんなで薄明の時間に・・・

朝にはすっかりどん曇り。

意外に湿度が高く、気温が低かったことから周囲は色々凍ってました。

いつも通りにのんびり撤収していたところ、雪が降り始めました!

慌てて撤収して山を下りました。
(撤収15分でできた!)


帰りに寄った足柄SAで静岡おでんを食しましたよ!

美味し!!

 

さて、私はいつも簡単フィニッシュでJPEG1枚画像からフォトショで適当に仕上げているわけですが、何故だかわかりますか??
もちろん、第1の理由は画像処理が嫌いでめんどくさいからですが、それと同じくらいの理由が実はあります。
大したことではありませんが・・・答えはそのうち気が向いたら書きましょう。 

 

ではでは! 


初!朝霧アリーナ遠征!

2017-01-03 | 遠征~天体写真撮影遠征の記録

どうもです!

続けざまの更新です!
年末の遠征のことなので、忘れないうちに記事にしておかないと・・・

 

というわけで、昨年末12/29に朝霧アリーナに遠征してきました!

 

相棒のM&M氏が28日に朝霧に行くとのことで、最初は私も一緒に行こうかと思っっていたのですが、仕事納め当日で予想以上に疲れが残ってたのと、天気も少し微妙な感じだったこともあり、翌日29日にソロで遠征に出ることにしました。

 

当初行き先は天城高原を考えていましたが、ライブカメラ映像がこんな感じ↓

の状況で、前日に降った雪の影響で隣のゴルフコースがクローズになっているとのことだったので念のため回避することに。

第2候補は富士山周辺のガリバー・朝霧アリーナでしたが、舗装駐車場でなんとなく安心感があり、しかも28日にM&M氏も遠征して情報があった朝霧アリーナに遠征することにしました。
銀塩時代に一度昼間訪れたことがあるだけで、実質的に今回が初めての撮影遠征になります。

 

中央道河口湖ICから国道で南下、意外に早く現地に到着。
船橋の自宅からちょうど3時間半。
花立や朧滝までとさほど変わらない時間で到着することが出来ました。 

到着した頃がちょうど日没の時間帯で、赤く染まった富士山が非常にキレイで荘厳な雰囲気でテンション↑↑

その勢いで速攻でセッティング完了。

PCレスのシステムなので組み立てが早くて助かります。

iOptron CEM-60EC赤道儀に付いているコンパス、少しずれてません?? 笑

 

そんなこんなで薄明終了と同時に撮影開始。

 

ちょうど薄明終了頃に富士山の方向からオリオン座が昇ってきました。

もう一枚は飛行機にやられました・・・ぐぬぬ

 

こういう圧倒的なロケーションの観測地は久しぶりでしたが、やはり気分的にも全然違います。

銀塩時代に通いつめた浄土平御嶽六合目も素晴らしいロケーションですが、この朝霧アリーナもひけをとりませんね。

 

さて、この日は一晩中快晴の素晴らしい空でした。

天城よりは明るく、花立よりは全然暗いという印象で、露出は花立の倍かけても大丈夫でした。

しかし肝心の撮影結果の方は。。。少し残念なことになってしまいました。。。

 

とりあえずすべてJPEG1枚画像からの簡単フィニッシュですが、この日の釣果をまとめておきます。

 

まず最初に撮ったのはコレ。

M31アンドロメダ大星雲です。
夏の天城でも撮影したのですが微妙だったので撮り直ししたのですが。。。

撮影日時 2016年12月29日21:52から360秒露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 朝霧アリーナ

う~ん、ピンが甘く、またもや残念な感じになってしまいました。
ちゃんと撮影直前にピンを合わせろという話ですね。
3枚玉アポのピント移動は本当にデリケートで、外気温の変化もそうですが、むしろヒーターの温度が安定してからピンを合わせないとこういうことになっちゃいますね。
来年頑張ります! 

続いて、コレ。

NGC1499カリフォルニア星雲です!
撮ったの銀塩時代ぶり!
前はPPFで2時間くらい露出したような気がしますが、コイツはたった数分。
時代の変化と機材の進化は恐ろしいですねえ。

 

撮影日時 2016年12月30日00:07から360秒露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 朝霧アリーナ

こういう赤い散光星雲は多数枚コンポジットしないとパッとしませんね。
一応ソコソコの枚数は撮ったので、あとは画像処理嫌いの私のやる気スイッチがオンになるのを待つだけですが・・・笑


そして、次はある対象を「撮った」、いや、正確には「撮ろうとした」、のですが・・・再び事件が起きました涙
これで2時間を無駄にしてしまいます。。。

 

紆余曲折を経て最後の対象はコイツ。

M104ソンブレロ銀河

撮影日時 2016年12月30日05:03から240秒露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 朝霧アリーナ

なぜたった500mm程度の焦点距離でこんな小さい対象を撮ったのかというと・・・
職場の後輩の小学生の息子さんがこのソンブレロ銀河が大好きだという話を聞いたので撮って写真でもプレゼントしようかな、と思っただけなのです。ハイ
この日はずーっとピンが甘い状態での撮影だったので、強トリミングが拍車をかけてボケボケになってしまいました汗

 

さて、この日起こったトラブルとは、またもや馬頭星雲撮影中に起こりました。
先日の花立で馬頭星雲がイマイチだったのでもう一回ちゃんと撮り直そうとM-GENで自動シャッター設定をし、撮影開始とともに私はクルマの中で爆睡zzz
2時間経って起きてみたらまたもやカメラの表示が悪夢の「Err」・・・涙
確認したところ2コマ撮影したところでカメラが落ちていました。
前回の花立同様に一度電源を落として再起動したら元に戻り、この日は再びこのトラブルはありませんでしたが、これで2回目です。
当面は、寝てばかりいないで時々定期的にカメラの動作状態をチェックしたり、連続撮影のコマ間のインターバルを少し伸ばしたりしてみようと思います。
うーん、馬頭星雲の呪い再び。。。でした。

せっかくの良い空を無駄にしてしまったような消化不良の遠征になってしまいましたが、次回はもう少し「真面目」に撮ろうかと反省しています笑

 

そんなこんなで朝を迎えましたが、朝霧アリーナの朝の眺めも格別!

そういえば、ココは朝霧ジャンボリーアリーナとも呼ばれていますが、由来を初めて知りました↓

ボーイスカウトの大会の開催地だったのですねえ。

広大な芝生には犬と戯れる人たちが・・・楽しそうです。

釣果の方は微妙でしたが、仕事の垢を落とすリフレッシュには十分なりました。

そういえば、当日駐車場には天文屋さんがたくさんいらっしゃったのですが、私が仮眠しているうちに一人残らず撤収して起きたときには私一人でした笑
ここは引きが早いのでしょうか??? 

 

帰りは某所の偵察と一人グルメツアーに!

ここは最近の冬場のメッカだそうですが・・・
色々な話が漏れ聴こえてくるのでちょっと行くのが怖い感じがしています。
この日は昼頃訪れたので天文屋さんはおらず、DQNっぽい走り屋さんたちがクルマの撮影会をやっていました。 

 

富士ヶ嶺の県道沿いの展望スポットから!

青木ヶ原樹海、本栖湖越しに見える南アルプスの白峰三山!
神々しいですなあ・・・ 

 

そして、道の駅朝霧で、モツラーメンと朝霧牛乳ソフトクリームを!

美味し!

 

そして、談合坂SAでほうとう!!

美味し!!

 

さて、明日は年明け最初の遠征に行こうかな~

天城高原は今日の昼の時点で↓

だいぶ雪も解けて、これくらいなら行っても大丈夫そうかな?
しかし、天気を考えると再び朝霧アリーナか・・・

明日の出発直前まで悩んで決めようと思います。

ではでは! 


ひとりきりのクリスマス笑

2017-01-03 | 遠征~天体写真撮影遠征の記録

どうもです!


さて、もう昨年になってしまいましたが、クリスマスイブの夜におなじみ花立に遠征してきました。

 

 

この日の花立は駐車場の街灯が点いていて、20:09に消えはしたものの、以前来たときには一度も点いていたことがなく少し驚きました。
(消えてくれてよかった~) 


そして、クリスマスにも関わらす私以外にも何組かの天文屋さんが両サイドの駐車場に撮影に訪れていました。(妙な連帯感を感じていましたよ私は笑)


珍しく同じ赤道儀(iOptronのCEM-60EC)を使っている方に声をかけていただきましたが、現場で同じ赤道儀の方に会ったのは初めてで驚きました。
もう少しお話すればよかったなあ・・・

 

 

さて、この日の花立は薄雲が取れず撮影には厳しい空でした。

そんな中でもとりあえず撮ってみたコマです。

 

まずはコイツ。

なぜか銀塩時代から相性が悪い馬頭星雲

当然JPEG1枚画像からの簡単フィニッシュですよ汗

撮影日時 2016年12月24日22:33から180秒露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 花立

うん、酷い出来です笑

まあ花立だと露出かけられないので枚数かけて画像処理で勝負するしかないですよね。
JPEG1枚画像からの簡単フィニッシュは空が悪ければ悪いほどすぐに限界になってしまいます。
しかし、この日はこのコマの後に急速に空の状態が悪化してろくな画像を残すことは出来ませんでした。
再撮影決定です。 

そして、銀塩時代からここのエリアはなんか相性が悪く、撮影しようと思うとなにかしらトラブルや天候悪化なんかが起こるんですよねえ・・・
で、後述しますがやっぱり今回もトラブル起こってくれましたよ怒


つ、次こそはっ!! 
(と、そのときは思いましたが、その呪い(?)は次の遠征でも・・・)

 

次はコレ。

M81&M82です。
(もちろん簡単フィニッシュですよ)

撮影開始時に雲が薄い方向を探してコレを撮ることにしました。

撮影日時 2016年12月25日00:49から330秒露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 花立

花立は夜半前後から空が急速に良くなりますね。(とは言ってもソコソコですが)
生活圏に近い里山だからでしょうか。
これを撮るときには夜半前よりもずいぶん多く露出がかけられる空になりました。

毅然とした態度でトリミング(笑)してますが、近くの2つの小銀河(NGC2976とNGC3077)も入れるために少し偏ったバランスでトリミングしています。 

うん、かっちょいい!!

 

今回は街灯が20時過ぎまで点いていたり、薄雲がどんどん通過したりで月出02:50になってしまい、結局この2対象で終わりました。
空が良くない中で撮ったので、一応多数枚撮影はしましたが、これ以上処理することはないかな~という感じですね。


(結局こんな感じの薄雲が一晩中取れず、もう少し濃い低層雲もひっきりなしに通過していました)

 

さて、今回の遠征で困ったことが起きました。
馬頭星雲の呪いなのでしょうか?

M-GENでタイマーリモートシャッターの設定をして放置(爆睡?)していたところ、カメラD810A側のシャッターが下りなくなり、Err表示が出てしまいました。
このトラブルは初めてです。
いったんカメラの電源をオフにして入れ直すことで復帰し、この日はこれ以降大丈夫でしたが、もしかしたら寒さに起因するエラーなのかなという気がしています。
バッテリーなのか、メモリーカードなのか・・・うーん、ちょっと心配です。

これでうかうかと仮眠取れなくなりました。
困ったなぁ・・・

 

さて、翌朝はおなじみのゆっくり撤収です。

私が爆睡している間に他の天文屋の方たちは一人残らず撤収していて、文字通り一人きりのクリスマスになってしまいました笑

美和亭で食事をして、道の駅美和で干し柿や干し芋を買ってから帰ろうと、美和亭が開く11時までは撤収と仮眠で暇を潰しました。

 

11時になり開店と同時に美和亭へ。。。

美和亭からの眺めですが、里山感が満点で非常に和みますね~

この日は平日ではなかったため580円ランチは選べませんでしたが、スタミナ定食スペシャルにクリスマスだからとチキン南蛮を追加したら凄いことになりました笑

まあ、余裕で完食しましたけどね笑

 

というわけで、なんとも微妙なクリスマス遠征報告でした!

(朝霧アリーナ遠征の記事も書かなきゃ汗)


仕事帰りに花立遠征!

2016-11-29 | 遠征~天体写真撮影遠征の記録

どうもです!

先週は2回ほど遠征の予定を立てたものの天気が芳しくなく残念ながら両方とも中止。
仕方がないので1週間後の週末に期待していましたが、昨晩は久しぶりの快晴の予報!
幸い火曜日は仕事休みなので、いてもたってもいられずに仕事帰りに遠征を強行してきました。

今の季節は夜が長く、18時には薄明が終わります。
定時退勤で薄明終了後なるべく早く到着できる撮影地となると、仕事場からでは房総か茨城にほぼ制限されてしまいます。
これは自分の撮影時間が減るのが嫌と言う訳ではなく、しょうがない事とは言え遅い撮影地入りだと先着してすでに撮影や観測に入っている同業の方にちょっとストレスかなと。
というわけで、始めは20時ころまで街灯が点灯していて影響が少なそうな荒木根あたりを考えていたのですが、茨城北部あたりの予報が一番期待できそうだったため急遽花立に向かうこととしました。

常磐道はすこぶる走りやすく流れも順調。
那珂ICからR118とR293を経て現地に到着しました。
前回は1月にここを訪れていますので、天体写真復帰後2回目の花立での撮影になります。

現地に着くと、月曜平日にもかかわらず既に2人の方がセッティングしていました。
(少し後に1人の方が見えたので、この夜の天文屋さんは合計4名でした)

朝の薄明中に他の方たちが撤収した後にパチリ

さて、久しぶりにここ花立に来ましたが、天城戦場ヶ原希望が丘を経験して戻ってくるとだいぶ空が明るいと感じます。
実際試写してみると、天城などに比べて6割程度の時間でバックグラウンドが飽和してしまいます。

また、ここは人の生活圏に程近い里山であるからなのか、夜半前は一層空が明るく感じます。
標高が低いので、真冬でも比較的安全に使えるのが最大のメリットですが、その気軽さと空の条件はトレードオフになってしまうのは痛し痒しですね。

天候は予報どおり久しぶりの快晴で、一晩中撮影を楽しむことが出来ました。
なにせ18時~5時の11時間も暗夜が続く季節ですから、のんびりと気の向くままに撮影を楽しませてもらいました。

 

さて、当日の釣果です。

いつも通り最後の対象を除き、すべてJPEG1枚画像をいじっただけの『簡単フィニッシュ』になります。

ええ、真面目にやりますとも画像処理...そのうち...

 

まずはなぜか1枚だけ撮ってみたコイツ!

ふたご座の散開星団M35&NGC2158です!

撮影日時 2016年11月28日21:57から15秒露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO02800・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 花立

ええ、ええ、めっちゃ荒れてます。なにせ試写のコマのリアル1枚画像ですからねえ!
ところで散開星団の中ではコイツが一番大好きです。
星のキメが細かく均整の取れた形に大振りなサイズ。そして、NGC2158が添えられていて、特に眼視でみたときの美しさは最高だと思います。
ちなみにM35とNGC2158は実際には5倍ほど距離に違いがあり、まさに宇宙の遠近法を体現している見え方なのだそうです。
機会があれば、こういう星団も真面目に撮ってみようかな。
意外に難しそうな気がします。

 

次はコイツ。

通称クラゲ星雲、いわゆる宇宙クラゲです。

ふたご座の散光星雲IC443です!

 

撮影日時 2016年11月28日23:09から5分露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 花立

もう少し焦点距離の短い筒だったら最初に出てきたM35とこのクラゲとモンキー星雲を同一写野に収めた構図が定番ですよね。
中でもコイツが一番淡く、1枚画像からだとこれが限界。
もっと足の部分などを明瞭に炙りだすのであれば、多数枚コンポジットしないと厳しそうです。


次も冬の定番、ぎょしゃ座IC405勾玉星雲&IC410です!

撮影日時 2016年11月28日21:50から4分露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 花立

まだ夜半前の空が明るい時間帯に東の中天にあった対象です。
したがって、露出時間がかけられませんでした。
これも今回のような環境で撮るならば多数毎コンポジットするしかなさそうです。
しかし、銀塩時代から思っていましたが、コイツの本当の色(そんなものはなさそうではあるが)というか、妥当な色ってどんな感じなんでしょうねえ・・・


次も冬の定番のコイツ。

いっかくじゅう座NGC2237バラ星雲です!

撮影日時 2016年11月29日00:57から5分30秒露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 花立

夜半を過ぎた時間帯のコマなので、上の対象に比べて露出時間は稼げています。

まあ、バラ星雲と言いますけど自分はガイコツにしか見えない体になってしまいましたがね笑

 

最後は定番中の定番、みんな大好きコイツです。

M42&M43オリオン大星雲&NGC1977

撮影日時 2016年11月29日15秒・1分・2分30秒・5分露光のコマ1枚ずつをコンポジット
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 花立

露出時間の違うJPEG画像を1枚ずつ重ねてみました。
比較的、星雲中心もあまり飛ばずにソコソコ構造が見えています。
もう少しきちんと重ねれば中心部のディティールと周辺の分子雲も両立できそうな気がします。

 

実は他にもカニを撮ったのですが・・・ピンボケだったのでお蔵入りに・・・
ま、ピンをちゃんと追い込んで合わせるのを忘れただけなんですけどね笑

こういうこともありますよ笑笑

 

今回の遠征では、32cmドブソニアンで眼視観測をされている方と偶然ご一緒したことで、色々な天体を大口径ドブで見せていただいて非常に楽しい時間を過ごすことができました。
ますます観望用の機材も欲しくなってしまいました笑

また、長焦点でモザイク撮影をされている方ともご一緒することが出来て、色々な情報や興味深いお話を聴くことが出来ました。
こういう交流も遠征撮影の醍醐味ですね~

 

朝になり、身の回りを少し写真に撮ってみました。

現地はこんな感じです。

空は明るいですが天文台の設置されている山の陰になっているおかげで風が穏やかなことが多いです。
キレイな舗装の駐車場でトイレもあり、居住性はバッチリです。

また、実は今回初めて訪れたのですが、この花立山に登る入口にあるレストラン美和亭が殊の外良く、朝早く帰らずにゆっくり撤収してここで食事も悪くないと思いました。

定食は580円でボリュームも味も大満足でした。

 

今週末の天気はどうでしょうか?

もしかしたら、またここに来るかも・・・!?

ではでは!


忘れてた! & 初!希望が丘遠征

2016-11-12 | 遠征~天体写真撮影遠征の記録

先月は奥日光戦場ヶ原に行ったわけですが・・・・・・・・・

撮った写真のアップを忘れていました・・・汗汗

 

とは言っても、月没から1時間程度しか晴れなかったので撮影できたのは1対象だけでしたが・・・ 

というわけで、先月唯一の釣果はコイツでした!


ケフェウス座IC1396です!

撮影日時 2016年10月9日23:19から8分露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 奥日光戦場ヶ原三本松

いつものJPEG1枚画像からの簡単フィニッシュです。

いつになったらマトモに画像処理するのでしょうか?
(少なくとも、画像処理のやり方を思い出さないことには始まりません笑)

 

そして、今月も運良く遠征に出ることができました。

 

実は新月の週末まで出張で沖縄に滞在しており、代休はあったものの疲れが酷く当初は家で大人しく休むつもりでした。
が、GPV予報で一晩中快晴の予報を目にし、いてもたってもいられずに代休日に無理矢理出かけることにしたわけです。
天城の予報がよければ行きたかったのですが、北の方が予報が良く、今回はソロ遠征だったのでなるべく初めての場所に行ってみようと南福島方面を目指して船橋を出ました。 

 

銀塩時代は里美牧場が定番撮影地だったので冬の間は数え切れないくらい通った常磐道。
春~秋も浄土平との往復で数え切れないくらい通った常磐道。

しかし、1月に花立に行ったときに利用したくらいで最近はほとんどご無沙汰でした。
途中十数年ぶりに東海PAの怪しいフードコートにも寄って食事しましたが、懐かしい雰囲気でテンションも上がりました。

 

昔と同じく日立南太田ICで下り、しらないうちに出来ていたR293バイパスと懐かしのR349を経て茨城福島県境まで遠路北上。
昔であれば県境直前の道を折れ里美牧場に向かうところでしたが、現在の里美牧場は風力発電の影響で残念ながら星野撮影には不適な環境になっているそうなのでパス。
そのまま福島県に入り、まずは最初の撮影候補地である朧滝に向かいました。
ここから先は自分にとっても未知の土地になります。

 

福島県に入って程なくして朧滝に到着。

国道から脇道に入ってすぐのキレイな舗装駐車場です。
標高は恐らく200mちょいくらいで木立の影響と谷地であることから眺望はあまり良くないですが、トイレもあり、アプローチも良く安心感があります。
(12月~4月は駐車場は一応閉鎖とのことです)
秋から春にかけては有力な撮影地だと感じました。
ただ、とりあえずこの日は別の本命撮影地があったので偵察程度にとどめて当地を離れ、さらに福島県を北上しました。
(ちなみに当日はだいぶ湿度が高く、帰りに明るくなってから寄ったときには霧の中でした)

 

そして、しばらく山道を越えて辿り着いたのがこの日の目的地、通称希望が丘です。
標高600mちょいくらいの山奥の台地状のエリアで、どんづまりの路側帯での撮影になります。

人気の撮影地のようなので、どなたか先客がいらっしゃるかと思っていましたが、月曜→火曜の夜だったためか、結局朝まで自分以外誰もいませんでした。

現地は標高もそこそこあり、里美牧場からさらに北になることからか空の条件も良く、眺めも抜群でかなり有力な撮影地だと感じました。

ただ、

 1 路側帯での撮影になること
 2 恐らく新月の週末などはかなり窮屈になりそうなこと
 3 携帯の電波(docomo)が非常に弱いこと
 4 遠くから一晩中犬の鳴き声が響いてきたり茂みからガサゴソ音や野生動物のうなり声などが聞こえてきて一人の場合はある意味精神修行の側面が強いこと
   (駐車場みたいな環境の方がなんとなく安心感ありますよね~笑)

なども考えると、南福島エリアのここ希望が丘朧滝、そして今回は訪れませんでしたが鹿角平牧場三株山などを臨機応変にうまく回して使っていこうと思いました。
(今回は4が一番キツかった・・・笑) 

 

さて、当日の希望が丘での釣果です。
毎度のことですが、すべてJPEG1枚画像からの簡単フィニッシュになります。

 

まずは、いっかくじゅう座IC2177わし星雲

撮影日時 2016年11月8日2:32から9分露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 希望が丘 

うーん、正直コイツはコンポジットしないと星雲の肉乗り(?)も弱く、ちょっとパッとしませんねえ。

ただ、実はコイツは1月の花立復帰遠征でも撮影したものの、1コマあたりの露光量が不足してコンポジットしてもマトモに浮き出てこなかったのです。
そこで、今回は1コマあたり9分露光(ヒストグラムは中央より右側6割くらい)まで引っ張ることでなんとか写ってくれました。

この対象がこの日の最後の対象だったのですが、最後の方にガイド鏡のコーワCマウントレンズが凍ってしまい、そこで撮影終了となりました。
(氷点下と高湿度の厳しい環境ではアストロアーツのヒーターの一番弱いものでは力不足でした・・・)

 

そして次は、地味に大好きなコイツ。

さんかく座M33

撮影日時 2016年11月8日1:04から8分露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 希望が丘 

相変わらずモヤモヤしています。笑
なんとも微妙な対象です。

けど、単純にかっこいいですよね~
こういう渦巻銀河は大好きですよ! 

D810Aのおかげか、Hαもソコソコ写ってくれました。 

 

最後は定番。

おうし座M45プレアデス星団(すばる)

撮影日時 2016年11月7日23:54から9分露光
撮影光学系 タカハシFSQ-106ED(530mm・F5主焦点)
撮影デバイス D810A(ISO3200・jpeg・WBオート)
架台 iOptron CEM60-EC
ガイド M-GENによるオートガイド(ガイド鏡:コーワLM100JC)
撮影地 希望が丘 

モヤモヤした部分もけっこう写ってくれました。
1月から大きな進歩です。

やはり、しっかりと1枚あたりの露光量を確保する、という銀塩時代に培った基礎に戻ったのが正解だったのかもしれません。 
コンポジットしたらどうなるのか楽しみです。

 

今回の遠征では初めての希望が丘を経験できたことが一番大きかったです。
今後も機会があれば使いたいと思いました。

今回は一人でしたが、自宅近隣の同好会の方たちが多く訪れる場所のようなので、チャンスがあれば交流させていただけたらなあと思っています。 

また、撮影自体はガイドなども含めてずいぶん安定してきました。
1月の直焦点復帰以来、8月の天城遠征2回、10月の戦場ヶ原遠征と今回で合計5回の遠征でだいぶ感覚が戻ってきました。 

 

今回の遠征では、湿度が高い氷点下の厳しい環境でガイド鏡のヒーターが役不足になってしまったので、ここは次の遠征までにケンドリックあたりの強力なものに交換することにします。
(主鏡はすでにケンドリックですからコントローラもありますしね~) 

直焦点のメインシステムの運用もだいぶ慣れてきたので、スカイメモRとスカイメモSもそろそろ同時に稼動させようと考えています。
D810Aは2台あるし、カメラレンズもApoZonner135mmF2など、手持ちでまだ試していないものが結構あるので、そろそろお店の拡張にも取り組もうかなという感じです。

 

ちなみに今のところはいつもISO3200で撮影しています。
理由は単に、銀塩時代には夢だったISO3200での撮影が楽しくてしょうがないからです笑
昔は低感度で長時間露光というスタイルでしたし、デジタルでもそれが良いのでしょうが、なんだかISO3200での撮影を飽きるまで楽しみたいのです笑笑
一通りメジャーな対象を撮りきるまではISO3200での撮影を楽しみたいと思います。

 

今月末~来月はいけるかなぁ
天気がよければいいですなあ

 

そして、我々の仲間にとってビッグニュース!

いよいよ浄土平の夜間滞在が解禁になりました。

今シーズンはもう閉鎖ですから来シーズンからになりますが、いよいよホームに還るときが来ましたよ!

親方待っててね!

 

ではでは!


戦場ヶ原!

2016-10-10 | 遠征~天体写真撮影遠征の記録

久しぶりの更新です!!


この間、全国的な悪天候で奇跡的に晴れても自分の仕事休みとリンクせず、全くといっていいほど天体写真活動とはご無沙汰でした。

しかし、昨晩はGPV予報で北関東などの一部地域に晴れ間が出る予報だったため、ダメ元で遠征してきました。

遠征は8月の天城以来です。

 

行った先は、戦場ヶ原

奥日光戦場ヶ原です!!

ここに来たのは銀塩時代以来の15年くらいぶり。

駐車場の木が伸びていたり微妙に変化してましたが、おおむね懐かしい雰囲気そのままでした。

 

ところで昨晩は、

3連休・晴れ予報の地域が限定されていること・有名観測地

の3条件が揃ったこともあって、予想通り、一般のお客さんや色々な属性の星を見に来た人たちなどであの広い駐車場が大混雑!

我々はこういう事態を予想して早め(19時前)の入りをしていたのでなんとかなりましたが、月没近くの時間帯を狙って訪れた人はタイヘンだったのではないでしょうか。

 

肝心の空は月没前後はシーイングが悪いものの透明度の高い非常に良い空でしたが、1時間あまりで曇がどんどん湧いてくるようになり、撮影には厳しい空模様に。

なんとか1対象は撮影することが出来ましたが、あとはフラットを撮ったり一緒に遠征したM&M氏や偶然ご一緒したtwitterのフォロワーさんと天体写真談義をして過ごし、明け方に撤収しました。
(N.Yuseiさんお疲れ様でした!またご一緒しましょう!)


まあ、成果は微妙でしたが、久しぶりに星空に触れ合えたので善しとしましょう!

 

撮影コマの処理はこれからボチボチやるので、次の更新・・・かな?笑


来月は仕事の関係で遠征は難しそう・・・

次は12月かなあ・・・


天城遠征2連発!(8/5~6、8/8~9)

2016-08-15 | 遠征~天体写真撮影遠征の記録

もう1週間ほど経ちますが、天体写真に復帰してから3回目と4回目の遠征に行ってきました!

 

ちなみに、復帰遠征は昨年10月の富士山富士宮口五合目遠征で、このときはまだ直焦点の撮影機材を持っていなかったので、スカイメモRとカメラレンズでの撮影でした。
ガイド撮影自体が銀塩時代以来15年以上ぶりのことで、極軸合わせから何から非常に新鮮な気持ちで楽しめました。
スカイメモRの所謂スカイメモタイプ極望が優秀で、私のような超久しぶりの出戻り者にも優しい方式で助かりました。 

富士山でのコマ↓

荒れ荒れですね笑 酷い有様です笑
圧縮のやり方とかもあるんでしょうが・・・笑


そして復帰2回目は今年1月の花立遠征。

暮れに直焦点撮影用システムを揃えてから初めての本格復帰遠征となりました。 

ちなみに花立ではこんな写真が撮れました↓

うーん。。。他にもいくつか撮ったのですが、ご覧の通り『微妙』という表現がピッタリ笑
画像処理の未熟さは当然ですが、ピントは甘く露出アンダー、昔の自分からも程遠い出来で、まあそんなに甘くないということですね。 
画像も自己流で色々適当にいじってるだけなので、ずいぶん荒れてたりディティールも妙な感じになっていたりと、昔の自分の作品の出来に追いつくことすらまだまだ先が長いと痛感しました。

ただ、この遠征では昔の銀塩時代の仲間2人との遠征となり、本当に楽しい1夜でした。
やっぱり仲間と一緒に楽しむほうが私には合っています。 


それから半年以上の時が流れ・・・

ようやく8月になり、仕事の休みと天候がシンクロし、7ヶ月ぶりの遠征に行くことができました。

まず悩んだのが遠征先。

昔、銀塩時代の遠征先は、春~秋が浄土平、冬場は里美牧場、ときどき御嶽山や戦場ヶ原、という感じでほぼ固定されていました。
ところが、浄土平が火山活動の影響で現状夜間使用不可能となっていることから夏場の遠征先の宛てが無く困ってしまいました。
なるべく標高の高いところに行きたかったので房総や茨城は最後の手段とし、八ヶ岳周辺、奥日光周辺、信州(しらびそor御嶽)、富士山周辺、天城あたりを候補にして仲間とあれこれ検討した結果、GPV予報も良かった天城に行くことになりました。

とは言っても、天城が著名な撮影地の一つであることは知っていましたが、私自身は1回も行ったことが無く、現地の様子などネットで情報収集したりとそれなりに研究して遠征に臨みました。

私の住む千葉から伊豆半島へのアクセスは、東京を突っ切り、東名に乗り、厚木から小田原を通り、箱根に上がって南下するか、海沿いを南下するというイメージしかありません。
遠くて混んで時間がかかるという先入観がありましたが、youtubeで見つけた動画で東名の沼津から伊豆縦貫道などを経て修善寺から山に上がるルートを知りました。
実際に走ってみると非常に快適で予想以上に素早く現地にアクセスできました。
山に上がる寸前の中伊豆の町でコンビニやスーパーに寄れるのもありがたかったです。
(道も穏やかで良いので富士山五合目よりもラクかも・・・)

現地はきれいな舗装の駐車場。
トイレもあり(ちょっと明かりがまぶしいけど大した影響は無い)、天文屋以外の駐車場への出入りが結構ある他は非常に快適な観測地でした。


さて、遠征当日の様子です。


5日(金)は仲間と2人での遠征でした。(下の写真は、手前が仲間のシステム、後ろが私のシステムです)

初めての場所でもあり、金曜でもあり混み合うかと思い、まだ日のあるうちの現地入りをしたのですが、予想に反して天文屋の方は少なく、結局は私と仲間以外に3台程でした。
しかし、翌日は奥の駐車場が天文屋で埋っていたようで、土日に訪れるときは現地入りから色々気をつけなければいけない場所だと感じました。
(facebookグループで、ドアの開閉に関して苦言を呈されている方がいたり、夜間の駐車場進入時の車のライトに関する対立も話題になっていましたね)

この日は薄明終了してしばらくしてから快晴となり、一晩中素晴らしい空を楽しむことが出来ました。(この日はGPVを信じて良かった!)
1月の遠征以来だったので、望遠鏡のセッティングから写真の撮り方に至るまで、すべて一つ一つ思い出しながらの作業でしたが、何とか撮影をこなすことができました。
1月の遠征の反省から、ピントを真面目に丁寧に合わせることと、ヒストグラムを見ながら十分な露出時間を確保することを意識して撮影しましたが、その辺はおおむね上手くいったように思います。

ただ、この日は湿度が非常に高く、機材はびしょびしょでした。
主鏡FSQには強力なケンドリックのヒーターをつけていたので、全く曇ることはありませんでしたが、ガイド鏡のコーワの100mmレンズにつけていたアストロアーツのヒーターの方は頑張っていたものの最後のほうに力尽きました。(ガイド鏡の対物レンズを拭いてなんとか持ちこたえました) 

また、上の機材の写真を見てもらえばわかると思いますが、今回は三脚を伸ばして運用してみました。
昔(今も?)は、なるべくガタの原因を減らし、振動をもらうリスクを下げ、風などの影響を抑えるため重心を下げるため三脚は伸ばさないのがセオリーでしたが、あえて三脚を伸ばすことにしました。
理由は簡単で、現状PCレスの撮影システムを組んだため、構図の確認は試写と調整を繰り返します。
ところが、三脚を伸ばさず縮めたままだと、試写したコマを確認して、カメラ本体のライブビューで確認しながら調整し・・・という作業を地面に張り付くような非常に厳しい体勢で繰り返さなくてはならず、1月の遠征の際にもこの作業が最も苦しかったからです。
今回これで撮影してみましたが流れているコマは皆無でした。
無理な体勢での作業を回避できたことだけでも撮影中のQOLが何十倍にもなったような気がします笑。
現代のデジタルならではの短時間露出主体の撮り方であれば、三脚を伸ばしておくリスクも上手くなんとかなることがわかりました。
風があまり強くなく振動源も少ないなどの条件さえクリアしていれば今後は積極的に三脚は伸ばして使うことにしようと思います。 (もちろん触ればグラグラしますよ)

中1日空いて、8日(月)は単独での遠征となりました。
単独遠征は、D700を買ってから何回か星景写真を撮りに御嶽山や八ヶ岳や瑞牆山などに数回行ったっきりで、久しぶりでした。
台風5号の雲の影響が心配でしたが、GPVでは伊豆半島だけ晴れっぽい感じでしたので、意を決して職場から直接現地に向かいました。(バッテリー充電しておいてよかった!)

現地には同じ千葉の眼視の方(Ninja320!かっこよかった!)が先着されていた以外は誰もおらず、最終的にも天文屋は私を入れて4台だけでした。
どこもそうかもしれませんが、混むときとそうでないときの差が激しいようです。 

この日は夕方は良い感じの夕焼けで晴れへの期待が高まりました。
が、GPV予報に反して一晩中全天に薄雲がかかったようなぼやけた空で、動きの遅い筋状の雲が居座り、わずかなマシな方向に筒を向けるしかないという苦しい条件でした。
夜半過ぎには完全に曇りになってしまったので、フラットの撮影を色々なパターンで行い、薄明開始頃に撤収して家路につきました。 
湿度も低く、さわやかで快適な気温だったのですが、肝心の天気がイマイチでした。 

まあ、決して良い条件ではありませんでしたが、その中でも何とか前回に続いて経験値を蓄積できたので善しとしています。


今回2回の遠征はそれなりに充実した遠征となりました。

1月の反省も克服できたし、ひとつひとつハードルを越えていく楽しさを味わっています。

また、今回はFSQ106EDのF5主焦点で初めて撮影でき、改めて非常にフラットでシャープな光学系であることがわかりました。


そして、初めて訪れた天城ですが、特筆すべきは南天の暗さ。

これは、私が今までに行ったことがある観測地の中でもトップクラスの条件の良さだと感じます。 
関東近辺の観測地だと、どうしても南天が明るい場所が多く、そういった意味では非常に貴重な場所だと思います。
南の低空の対象でも十分撮影に耐える空ということがわかったので、今後は積極的に訪れたいと思いました。
(駐車場の構造上、南の低空の撮影中に夜間駐車場に入ってくる車のライトの光をもらうリスクはありますが、短時間露出のデジタルであれば撮り直せば良いだけの話です) 

ただ、夏場の低山の宿命でもありますが、とにかく虫(蚊だけでなくもしかしたらブヨも!?)が凄い!
気温が高かったので一晩中アロハシャツで過ごしたのですが、両腕の肘から先におびただしいほどの虫刺されが・・・ムヒを携帯していて本当に良かったと思いました。
未だに刺された跡が消えずに残っています。 

天城も標高1000m程度ありますが、私の一番好きな観測地である浄土平(標高1500mちょい)に比べても虫(特に蚊)の多さには驚きました。
次は虫除けスプレーも用意したほうがよさそうです。 


まだコンポジットやフラット処理などのきちんとした画像処理に全く手をつけていませんので、こちらはゆっくりと画像処理の研究をしながらやっていきたいと思います。
(JPEG撮って出しの1枚からなんちゃって画像処理した『簡単フィニッシュ』の画像は次の更新でアップしようと思っています笑)


P.S. もの凄くシカが多い場所でした笑