ココヨリトワニ

野球と文章書きに生きる男、空気王こと◆KuKioJYHKMのブログです。(人が死ぬ創作文があります、ご注意を)

孔明「エドが私の登場話を読んだのも、全てはビッグ・ファイアの意志なのです!」

2010-01-02 22:09:58 | 雑談
今日のぼやき

○エドラジオ
うむ、まさか本当に新年ラジオをやるとは……。
しかも4時までやるとは完全に予想外だったぜ。
後半は「エース氏のためのFFDQロワ講座」になってたけど、こういうのもまたいいもんだ。
それと、自分のSS朗読してくれてありがとう!


○らき☆ロワ
ウッカリデスゥゥゥゥゥ!!


○ガーディアンアカデミー
新企画でございます。
まあ好きな作品ごった煮にしてオリジナルの世界観作って書いてみようという話ですね。
ノリとしては「剣と魔法と学園モノ。」を目指していますが、どうなるかは自分でも予想がつきません。
だって学園の外の設定考えてる方が楽しいんだもの(おい)
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新SS企画 「ガーディアンアカデミー」 プロローグ

2010-01-02 18:59:36 | 二次創作
無数の大陸が存在する、とある星。
この星の海は激しく荒れ狂い、大陸同士の交流を阻んでいた。
それ故、おのおのの大陸はまったく異なる独自の文化を発展させていくことになる。
やがて一つの大陸で、他の大陸に渡れるほどの航空技術が生まれた。
それをきっかけに、各大陸の文化は混ざり合い爆発的な発展を遂げた。
しかし、華々しい発展はある時を境に閉ざされることになる。
大魔王ゾーマ。
異世界より現れたその暴君は、おのれの僕である魔物達を操り世界各地で暴虐の限りを尽くした。
大魔王の出現により、世界は恐怖と絶望に満たされた。
されど、いつまでも一方的に蹂躙されているほど人類も脆弱ではなかった。
各大陸で、腕に覚えのあるものが魔物を討つべく立ち上がった。
そしてついに、七人の戦士がゾーマを討ち取ったのである。

仮面ライダー・本郷猛。
妖怪・八雲紫。
波紋戦士・ジョセフ・ジョースター。
男・江田島平八。
勇者・オルテガ。
吸血鬼・アーカード。
道士・太公望。

ゾーマを倒したこの七人は、「七英雄」として世界中からたたえられることになる。

しかし、ゾーマが潰えても世界に平和は訪れなかった。
世界中に放たれた魔物達は、主を失ってもその活動を停止しなかったのだ。
未だ人間に被害をもたらす魔物達に対し、無力な人々を守るべく強者たちは戦いを続けた。
やがて魔物と戦う者たちは、「ガーディアン」と呼ばれるようになる。
ゾーマ打倒から十年後、かつての英雄の一人である江田島は、故郷のジパングにガーディアンを養成する教育機関を設立する。
「ガーディアンアカデミー」と名付けられたその学校には、世界中から優秀な人材が集まり、そして巣立っていった。
いつしか、ガーディアンアカデミーを卒業することは指折りのステータスと見なされるようになった。
そして、アカデミー設立からさらに二十年後……。


【ジパング西部・とある街】

静かな街を、一人の快活そうな少女が走る。
その顔に浮かぶ笑みは、彼女に何かうれしい出来事が訪れたのだろうと容易に予想させる。
やがて少女は、とある民家に駆け込んでいった。

「キョン! いる?」
「おお、ハルヒ。俺もちょうどそっちに行こうと思ってたところだ」

少女に呼ばれて出てきたのは、どこにでもいそうな平凡な顔立ちの少年。
キョンと呼ばれた彼の顔にも、かすかに笑みが浮かんでいる。

「その顔だと、あんたも合格通知来たみたいね!」
「ああ、まさか合格するとは思わなかったけどな」
「有希とみくるちゃんと古泉君も合格したそうなのよ! すごいと思わない?
 この街で試験を受けた五人全員が合格なんて!」
「ほう、たしかにそれはすごいな。長門や古泉が優秀なのは知っているが、朝比奈さんもか」
「まあそんなわけで、この春からも一緒にいることになるわ。ちゃんと私についてきなさいよ?」
「はいはい、わかったよ」

キョンの表情は、苦笑い。だがその口調には、どこか楽しそうな色が混じっていた。


【とある孤城】

薄暗い城の深部。一人の男が椅子に腰掛けている。そして彼の視線の先には、部屋の入り口をふさぐように立っている女性がいた。

「行くのか」
「はい」

短い男の言葉に、女もまた短く答える。

「私が三十年前にゾーマを打ち倒したのは、正義やなんだといった綺麗な感情からの行動ではない。
 ただやつが気に入らなかっただけだ。それはわかっているのだろうな?」
「もちろんです。あなたは私の師匠であり、支配者であり、父であるのですから。
 ですが、私はあなたではありません。私は、あなたとは違う道を歩きたい」
「そうか……」

女の言葉に、男は小さく溜め息を漏らす。

「ならば、止めはせん。行ってくるがいい、セラス・ヴィクトリア」


【ジパング・東京近郊】

「す、すげえ……」
「突撃ホーンを、鎖一本でしとめやがった……」

市街地の外れから、ざわめきが起きる。その中心にいたのは一人の青年と鎖でがんじがらめにされた獣型の魔物。
そして、腰を抜かした老婆だった。
ことの発端は、ガーディアンが取り逃がした一匹の魔物が街に侵入したことにあった。
当然住人たちは避難するが、一人の老婆が逃げ遅れる。
老婆に魔物が襲いかかろうとしたまさにその時、突如現れた一人の青年が瞬く間に鎖で魔物を捕縛してしまったのである。

「本当にありがとうございます、お若い方……。ぜひとも何かお礼を……」
「いえいえ、当然のことをしたまでです。お礼などいただけませんよ」

泣きながら感謝の言葉を口にする老婆に対して、青年はさわやかな笑顔で言い放つ。

「ああ、そうだ。お礼でしたら、道を教えていただけないでしょうか。
 ガーディアンアカデミーまでの道のり、わかりますか?」
「それなら……」
「私が案内しますよ」

老婆の声を遮り、群衆から一人の少女が一歩歩み出た。

「君は……?」
「今度アカデミーに入学する者です。あなたもそうでしょう? “Chain”のジョウさん?」
「え……。なんでその名を!」

名乗ってもいない自分の名前を言い当てられ、青年は驚きの表情を顔に浮かべる。

「その若さであの鎖捌き、噂に聞くアンドロメダ星座の聖闘士、ジョウさんしかいないでしょう。
 ジョウさんも今回の試験を受けていたと聞き及んでおりましたし」

可憐な顔立ちに笑みを浮かべながら、少女はジョウに近づいていく。

「名乗り遅れました。私、フラグビルドといいます。よかったら、アカデミーまで同行させていただけませんか?」


【ガーディアンアカデミー・事務員室】

夜の校舎に、カタカタとキーボードを叩く音が響く。
音の発生源は事務員室。そしてキーボードを叩きパソコンに文字を入力しているのは、目の下に隈を作った青年だった。

「なんや、まだ仕事やってたんか」
「ああ、黒井先生。どうかしました?」

そこへ、一人の女性がやってくる。彼女の名は、黒井ななこ。
アカデミーのOGであり、現在はこの学校で教鞭を執っている。

「いや、別に用はないねんけどな。ただ、こんな時間まで働いとるご苦労なやつの顔を見に来ただけや」
「好きで働いてるわけじゃないっすよ。新入生が入ってくるこの時期は、やるべき事が多いんだから仕方ないじゃないですか」

ななこの言葉に、パソコンの前の青年はいかにも不機嫌そうに返す。

「新入生かー……。今年は人数少ないって聞いたけど、中身はどんな感じなん?
 うちは今年、入学試験には関わってへんから知らへんのやけど」

相手の機嫌など意に介することなく、ななこは質問を青年に投げかけた。
青年は一つ溜め息を漏らしたものの、律儀に返答を行う。

「たしかに今年の合格者は、20人と例年より少なめです。ですが、そのぶん質は過去最高クラスと言っていいと思いますよ。
 今や最強のガーディアンとなった勇者アルスの再来とまでいわれる涼宮ハルヒ。
 七英雄の一人であるアーカードさんの愛弟子、セラス・ヴィクトリア。
 CLAMP国の王子にして史上初の筆記試験満点を達成した妹之山残。
 ジパングの剣術使いでは若手ナンバー1との呼び声高い明神弥彦。
 試験官をやった先生たちの期待値が高いのはこの辺りですが、その他の合格者もかなりの実力者揃いっすよ」
「ほうほう、なるほど。そりゃ教えるのが楽しみやなあ」

返ってきた答に、ななこは嬉しそうに目を細めた。

「よし、なんや気分がようなってきたから、飲みにでも行くか! 朔、お前もつきあえ!」
「だから、まだ仕事が終わってないんですってば……」

こちらの都合をまったく考えていないななこの発言に、朔と呼ばれた男は大きく溜め息をつくのであった。
コメント (1)
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