二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

最近の読書事情(ごく個人的な・・・)

2018年01月14日 | Blog & Photo
昨日立ち寄った古書店で大岡信さんの「遊星の寝返りの下で」(書肆山田 1975年刊)を500円で手に入れた。函がないからその分安いのだ。
新刊で刊行された当時はアルバイト学生でいつもピーピーしていたから、買いそびれた。
加納光於の造本・装丁がすばらしかった! 



翌76年には「悲歌と祝祷」が出たので、こちらは迷わず買って持っている。

大岡さんは70年代に7冊の詩集を刊行、彼が詩人として最も輝いていたのが、この10年ほど・・・だとわたしは思っている。
「悲歌と祝祷」は、谷川俊太郎の「世間知ラズ」とならんで、読み返すたびに、いまだインスパイアされるものがある(^-^*)/ 
じっくりとことばの御馳走を味わうには、初版本に限る。
とくに詩集の場合はね。
全詩集や文庫本、アンソロジーでは、本当のところ作品としての肌ざわりや風合いは伝わってこない。
「折々のうた」の連載が大ブレイクしたため、老年になってからの詩は少し魅力がうすれたのが残念。



ただし、こんな試みをおやりになっている。
連歌・連句なら多少の知識はあるけど連詩というのは馴染みがないなあ、海外ではめずらしくはないのだろうか?

わたし自身、「わたしの好きな詩」シリーズで、「悲歌と祝祷」の中から一編を選んでエッセイをまとめようとしている。しかし、いまはなんというか、どちらかといえば、読むことに専念している(^ω^)

読書モードにギアが入っていると、欲しい本、読みたい本が、つぎつぎ向こうからやってくる。
冒頭の二冊は、戦後の代表的なマルクス経済学者、宇野弘蔵さんの本。
「経済原論」が2016年に岩波文庫に入ったのは知らなかった。たいへん難解な著作として有名なので、入門用として「資本論に学ぶ」(ちくま学芸文庫)と同時購入。
マルクスの「資本論」は読みたいのだが、わたしにはあまりに敷居が高く、おいそれとは入り込めない。
ただし、佐藤優さんにそそのかされ「資本論」のまわりをうろちょろしている。
若いころはうろちょろしただけで終わった。今回もきっとそうだろう・・・という悪い予感がしている(笑)。





本は2/3は古本を手にいれて読むため、蔵書があっというまにふえていく。
以前は県立図書館などを利用していた。それが面倒になったのだ。
現在は43坪の一戸建に息子と二人で住んでいるけど、いずれ和室8帖を書庫に改造しようかと思案するようになった。

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