二草庵摘録

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情報分析官佐藤優に圧倒される

2017年11月16日 | エッセイ・評論(国内)
(けさ方読みおえたNHK新書)

本をお読みにならない方にはよそ事だろうが、夕べまたしてもわたしを不眠に陥れたのがこの一冊! 
目からうろこの連続技にページを繰るのがもどかしい思いをたっぷり味わった。
おまけに佐藤さんは重要参考図書をいろいろと教えてくれるので、読書人の端くれとしてインスパイアされっ放し(~o~)

インテリジェンスということばは、池上彰さんやこの人がはやらせたのだろう。本来は知性という意味だけど、もう一つ、重要案件に対する情報、諜報活動の意味もある。
外務省にはこういう情報分析官が大勢いるのだろうか? だとすればマスコミで報道されるニュースやトピックなどちょろいものだ。

ただし、国際情勢の現状分析に主眼がおかれているため、賞味期間は4-5年と短いのは心得ておくべき。「絶えまない作業」となるからだ。
なぜこれが大事なのかというと、単純にいえば日本が世界中を相手に貿易しているから。他国と衝突や戦争を回避するのが最終の目的と佐藤さんはいう。
稀有な思考回路の持ち主であることは疑いようがない。





わたしにとっては「好奇心」の対象でしかないことも、日本という国家にとって、あるいはマスコミ関係者や海外駐在員にとっては死活の問題となりかねない。
新帝国主義の時代がはじまっていると、佐藤さんは警告する。
この人の該博な知識は驚倒ものだし、読書量は常人ばなれし、モンスターなみ! ラジオやTVのニュース番組等でもひっぱりだこらしいし、著作の量も圧倒的に多い。

結局のところ、玉石混交・・・わたしのようなミーハーとしてはどれを読み、どれを捨てるかがいまのところ悩ましい。
さきゆき不透明な時代、そして洪水のような情報のあらし。だから、こういう「情報分析官」の存在は脚光を浴びることになる。
あふれ返る情報を整理してある程度単純化し、図式化する。それによって議論は先鋭さをまし、説得力をもつようになる。そこにこの人の個性がひかる。つまり「わかりやすさ」が佐藤さんの身上なのだ。
すでに数冊の著書をスタンバイさせてあるが、もう少し手を広げ、佐藤さんの説くところに耳をかたむけてみよう。



あけ方、「大国の掟」(NHK新書)を読みおえ「世界史の極意」(NHK新書)を読みはじめた。読むべき順序が逆になってしまったかも知れない(^^;)



※ここまで書いたあと、ネット検索していたら、つぎのような記事を発見した。
https://meteorite1932.wordpress.com/2014/03/19/%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%84%AA%E3%82%92%E6%96%AC%E3%82%8B%E2%94%80%E2%94%80%E3%81%AA%E3%81%9C%E4%BD%90%E8%97%A4%E5%84%AA%E3%81%AF%E3%83%87%E3%82%BF%E3%83%A9%E3%83%A1%E3%81%AA%E8%AD%B0%E8%AB%96%E3%82%92/
《佐藤優を斬る──なぜ佐藤優はデタラメな議論をしているのに評価が高いのか》
ネット記事としては本格的な批判が展開されている。
あとでその内容を検討してみよう。
民主主義は「多事争論」をその根幹とする・・・と福沢諭吉がいっている。国会の論戦を見ていればだれだって気がつく。
政治の世界も、論壇の世界も、多事争論。やりあってこそ、真実や真実らしさが見えてくる。


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