二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

夢の澱を撮る(ポエムNO.3-16)

2019年10月21日 | 俳句・短歌・詩集

カメラを手にして生活空間を切り取る。
まるでメダカか ハゼのように
すなわち 泳ぐように街角ギャラリーを探訪し
いろいろな夢の澱をすくい取り 撮る。

取ることは撮ること めでることなんだ。
スクラップBOOKがいっぱいになると
つぎのBOOKを用意する。
へええ と黄色い帽子や赤い帽子の小人たちがのぞき込む。

夢の澱はいたるところにある。
無尽蔵に 存在する。
半径ほぼ30kmのこの空間の中に。
人には見えないものが見える。

視神経が敏感になっているからね。
最新のデジタルカメラを使ったり
古めかしいフィルムカメラを使ったり
道具はたくさん持っている。

B級品ばかりだけど
それがぼくには似合うのだ。
恋びとがとびっきりの美人じゃなくてもかまわない。
ちょっと汚れた牛のしっぽを撮ったり

くたびれかけた洗濯物が風にひるがえる横町や
へんな臭いのするスクラップ置き場や
そのへんで拾ったどんぐりや
朽ちかけた陋屋を撮る。

・・・撮る。
撮ることは蒐集することかもしれない。
名もない庶民の夢の澱。
ぼくは愛するものにしか用はないけど

愛するものはいくらだってみつかる。
アハハと苦笑いしながらスクラップBOOKに綴じ込んでおく。
ああ たくさんたくさん貯まったなあ。
だけどすべての通帳が満額になることなんて

決してないだろう。

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