二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「ヨーロッパ繁栄の19世紀 ──消費社会・植民地・グローバリゼーション」玉木俊明(ちくま新書 2018年刊)レビュー

2019年02月10日 | 歴史・民俗・人類学
19世紀というのは、わたしには最高におもしろい、エキサィテイングな世紀である。 20世紀の前の100年間。 文学も歴史も、この時代こそ、大輪の花を咲かせた。 とはいえ、19世紀を徹底して知るためには、18世紀も大事な世紀だし、オランダが世界の覇権国家であった17世紀だって比類のないおもしろさ、意外さを読者に開示する。 16世紀にさまざまな萌芽はあるものの、ヨーロッパにおける真の近代は17世紀から . . . 本文を読む
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