12月25日(金)東京大学教授の堂免一成様と講師の高田剛様が当社をご訪問されました。堂免教授は当社社長春日秀之の東京工業大学大学院在籍中の恩師であり、そのご縁もあり今回のご訪問が実現いたしました。
堂免教授は触媒に関する研究を行っておられ、原子・分子レベルでの基礎的な解析から、燃料電池や水分解のための新しい触媒の開発まで幅広く取り組まれております。
触媒とは、化学反応の速度を速める物質のことです。より高機能な触媒を開発することは、環境・エネルギー問題の解決においても大きな役割を果たすと期待されています。
堂免教授はこの分野で世界的な権威であり、光エネルギーを化学エネルギーへ変換することを目的とした水分解光触媒を中心に、高い機能を持った新しい触媒の開発を行っております。太陽光と水から水素を作ることができれば、真にクリーンで再生可能なエネルギー源となります。
当社では、堂免教授に当社概要を説明の上、工場視察をしていただき、堂免教授の研究テーマに協力出来るものがあるか、また、当社の研究開発のテーマで協力できるものがないかを見ていただきました。また、当社が進める研究開発について貴重なご意見を聞かせていただきました。
1.日 時:平成21年12月25日(金)
13:00~18:30
2.場 所:株式会社日本機材 本社穂保工場、大町工場、素材開発センター
<堂免教授のプロフィール>
1953年9月24日生まれ、1976年東京大学理学部化学科卒業後、1982年東京大学理学系大学院化学専門博士課程修了(理学博士)。1982年東京工業大学資源化学研究所(触媒化学部門)助手。1990年東京工業大学資源化学研究所(基礎測定部門)助教授。1994年東京工業大学資源化学研究所(触媒化学部門)助教授。1996年東京工業大学資源化学研究所(触媒化学部門)教授。2004年東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻教授。その間、「GaN:ZnOを用いて可視光での高効率な水の完全分解を世界に先駆けて達成した」(Nature, 2006)他、論文426報、総説著書112報を発表。また、2007年、平成18年度触媒学会賞(学術部門)を受賞。専門は触媒化学、エネルギー変換型光触媒、表面反応ダイナミクス、ナノ材料開発。