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「 柳宗理記念デザイン研究所 」 @ 金沢 尾張町


3月の新幹線開業を前に、思わず心配したくなるほど浮かれている金沢ですが、単なる観光旅行のデスティネーションとして考えるならば、実はこの街にはそうした観光資源に乏しかったりするのはご存知の通り。

そんな中、せっかく開設・公開されながら、見事なまでに話題となることが少ないのが、尾張町にある 「 柳宗理記念デザイン研究所 」 だ。




柳宗理記念デザイン研究所開設にあたって

 柳宗理は戦後日本を代表するデザイナーです。工業デザインにフォルムの美しさを実現し、量産品のあるべき姿を導こうとし、今も多くの人々をひきつけています。 ここでは柳宗理のデザインを伝えるべく日常生活に息づくデザイン製品をご覧いただけます。今に生きる柳デザインの真髄を存分に感じ取ってください。
 同時に、柳宗理はそのデザイン思想を多くの人々に伝えることにも意欲的でした。わけても金沢美術工芸大学では1955年から教鞭をとりましたし、幾つもの大学で若い世代に自らの思いと方法を伝えようとしました。 こうした足跡と思いに鑑みて、本学は新たに研究機関を設けることになりました。この実現ためには、柳工業デザイン研究会から多くの貴重な関係資料の寄託などひとかたならぬ援助を頂きましたが、 その意思に報いるべく研究、教育の充実を図るとともに、地域に寄与する活動を展開しようと決意しています。
                         
2014年3月 金沢美術工芸大学



と、あるように日本の工業デザイナーの草分け的存在であり、世界的なインダストリアルデザイナーだった故・柳宗理(やなぎそうり)氏。
そんな彼の代表作である 「 バタフライスツール 」 をはじめ、ポスターや雑誌の表紙、サインなどのグラフィックデザインから家具や文房具、キッチン用品などのプロダクトデザイン約 200点の作品が展示されているこの研究所、さらには地下鉄の構内デザインや橋梁、道路の防音壁に至るまで様々な分野で活躍していたことがわかりやすく記されていて、とても優れた展示スペースとなっているのだ。




加えて 「 モノに触れて、感じ考える 」 というコンセプトから、キャプションや説明文などは一切なく、余計な知識や先入観を排除し、素でモノと向き合い自らの眼で、柳宗理のデザインにおける考え・姿勢を知るべく、監視員すらいないとても自由な環境のもと、それぞれの作品を手に取ってみたり、じかに座ってみたりして、そのユニークな形態と意外な? 実用性を兼ね備えたそれぞれの作品を体感出来るところも素晴らしい。




ちなみに第2資料室では、そうした柳宗理の生い立ちから活動をスライドで観ることが出来、彼があの民藝運動を起こした思想家であり美学者で宗教哲学者でもあった柳 宗悦の息子さんだったと、初めて知りました。
さらに、

・ デザインの創造とは、表面上の変化ではない。
  創意工夫をもって内部機構を改革することである。

・ 本当の美は生まれるもので、つくり出すものではない。

・ デザインの構想は、デザインする行為によって触発される。

・ デザインは一人でするものではない。

・ よく売れるものは良いデザインであるとは必ずしも言えない。
  また、良いデザインは必ずしも売れるとは限らない。

・ 良いデザインは優れたデザイナーのみでは生まれ得ない。

・ 本当のデザイナーは流行と戦うことにある

・ 伝統は創造のためにある。伝統と創造を持たないデザインはあり得ない。

・ デザインは社会問題である。




こうした言葉を噛みしめながらさまざまな作品を見るにつけ、考えさせられること大なのであります。


ということで、開設以来やがて1年というのに、CASA BRUTUS で紹介されて他府県の友人に羨ましがられたほかは、なかなか話題となっていない? この研究所、カンコーで来る人はもとより、地元の人たちにも大いにオススメなのであります。機会があれば是非!



それにしてもちゃんと駐車可能で、かつ 「 入場無料 」 というのも素敵すぎますぜ!



金沢美術工芸大学「柳宗理記念デザイン研究所」
金沢市尾張町2-12-1 1階 (泉鏡花記念館横)
076-201-8003
開館時間 9:30 - 17:00
休館日 :毎週月曜日(但し祝祭日は開所)、年末年始
入場料 :無料

[ 地図 ]



今日の1曲 “ Cloud Atlas I & III ” : Toshi Ichiyanagi

柳つながりで? 最近誕生日が同じだということを知った ( そしてオノ ・ ヨーコ さんのかつての旦那でもあった ) 一柳 慧氏の曲を…。
思えば、昔々 「 めるつばう 」 で青山さんが、こんな曲をよくかけてくれていたものでした。

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